ノギス
(vernier caliper)
部品などの長さを精密に測定する「精密長さ測定器」。構造は目盛りの付いた本尺と副尺からなり、測定対象物を外側から本尺と副尺で挟んだり、内側に当てたりして測定する。物の厚さや径などを測定できる。数値読み取り部分がダイヤル式のものなど数種類ある。日本では精密な長さ測定器の呼称だが、英語ではcalliper(キャリパ)、vernier calipe(バーニアキャリパー)、(dial caliperダイヤルキャリパー)など複数の呼称がある。精密目盛りを発明した16世紀の数学者ヌネシュ(Nonius)がオランダ語経由で輸入され「ノギズ」になったという説があるが、定かではない。
ねじの回転角から長さを計測するマイクロメータとともに、精密な長さ測定の代表モデルである。ノギズやマイクロメータ、ストップウォッチは原子力発電所の定検で良く使用される。
メーカはミツトヨ、新潟精機、中村製作所、シンワ測定など(いわゆる電子計測器メーカではない)。計測器メーカとしてはエー・アンド・デイがつくっている。
計測器情報:ノギズの製品例