ネットワークアナライザ
(network analyzer)
電子部品の伝送特性を測定する機器。略称:ネットアナ。ネットワークといっても、LANやクラウドのような通信網のことではなく、回路網のことをネットワークと呼んでいる。高周波の回路網に使用される各種の部品や回路システムの特性を評価する総合試験なのでアナライザの名称がある。カテゴリーは回路素子測定器(LCRメータ、インピーダンスアナライザなど)やFRA(Frequency Response Analyzer、周波数特性分析器)に近い機種群である。
(計測器だけでなく)一般には「ネットワーク」というと通信やコンピュータが連想される。実際にプロトコルアナライザ(回線に通信されているデータ内容を見る測定器)で「ネットワークアナライザ」という品名の製品が、フルーク(現フルークネットワークス社)に以前あり(現在は廃止品)、大変誤解と混乱を招く名称だった。現在、通信の測定器で「ネットワーク関連測定器」というような表現をしている製品群があり、各種の通信規格を評価するが、このネットワークとネットアナは計測器の初心者には混同されやすい。
参考用語
ネットアナの用語一覧
ネットアナの代表的な用語:治具、スミスチャート、Sパラメータ、特性インピーダンス、分布定数回路、定在波、VNA、ENA/PNA
計測器情報:ネットアナの製品例