ドロッパ方式
直流電源の内部回路方式の1つ 。トランスと整流回路を経て作られた直流電圧を任意の電圧に降圧させる方式。1970年代にスイッチング方式の電源が登場するまでは、DC電源はドロッパ方式だった。現在はドロッパ方式を採用したドロッパ方式直流電源とスイッチング電源が、2種類の安定化方式の直流電源として、用途によって使い分けられている。
内部の構成は、鉄心とコイルによるACトランス、ダイオードのブリッジ
による整流回路、コンデンサによる平滑回路、安定化回路(制御回路)である。安定化回路にシリーズレギュレータを使っているので、ドロッパ方式は別名、シリーズレギュレータ方式やシリーズ方式とも呼ばれる。必要な電圧/電流レンジ(出力電力)によってACトランスの大きさが決まるが、トランスがあるためにドロッパ方式の電源はサイズが大きく、質量が重くなる(スイッチング方式に比べて)。ただしスイッチング方式よりもノイズが少ない利点がある。