トリガホールドオフ
(trigger hold off)
オシロスコープで、有効なトリガの後、一定時間トリガがかからないようにする機能(2017年発行 テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」より)。
意図したタイミング(イベント)で信号を捉え、オシロスコープの画面に波形表示させる機能であるトリガには、トリガを無効にするホールドオフ機能がある。不定期に起こるバースト信号を安定してトリガしたい(信号を捕捉して、安定した表示をさせたい)ときにホールドオフ機能は有効である。この機能を使わないと、バースト信号のすべてのエッジでトリガがかかり、波形表示が安定しない。ホールドオフ時間は下限値と上限値を設定して、この2値の間の時間はトリガがかからないようにすることができる。
トリガホールドオフを発展させたトリガとして、キーサイト・テクノロジーのInfiniiVision 3000G Xシリーズには「第Nエッジ・バースト」トリガがある。アイドル時間を指定し、パルスバースト列のN番目のパルスのエッジでトリガすることができる。パルス列のバースト信号にトリガをかけるユニークなトリガタイプ(トリガの種類)である。