計測関連用語集

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詳細説明

トランスミッションラインプローブ

読み方:

とらんすみっしょんらいんぷろーぶ

カテゴリー:

#オシロスコープ

(transmission line probe)
テレダイン・レクロイ抵抗ディバイダプローブ(50Ω同軸ケーブルパッシブプローブ)、PP066の名称(同社HPの2024年9月現在の表記)。製品カタログ(英文)のタイトルはHigh Bandwidth Passive Probe(広帯域パッシブプローブ)で、説明にはTransmission Line Probingとある。アプリケーションとして伝送線路(transmission line)を広帯域に測定できるので、この名称にしていると推測される。
同じく抵抗ディバイダプローブとして横河計測には701974(PBL5000)があるが、品名は「抵抗プローブ」である。抵抗ディバイダプローブは抵抗で分圧するプローブなので横河計測の名称はテレダイン・レクロイよりもわかりやすいと筆者は思う。
これらはすべてオシロスコーププローブの1種である。

RFなどの高周波測定器をラインアップするローデ・シュワルツは、2020年頃に「RT-ZZ80 パッシブトランスミッションラインプローブ」を発売している。品名には「パッシブ」とあり、受動プローブであることがわかるが、同軸ケーブルによる抵抗ディバイダプローブであることは、初心者にはわからない。その特長を以下のように説明している。
・堅牢でコストメリットに優れ、8GHzまで対応可能。
・20~100Ω程度のインピーダンスの高速信号の観測に適している。
・同社のRT-ZD40/ZS60と併用すると、差動/シングルエンド/負荷条件/帯域/信号電圧範囲など条件に応じて、幅広い先端アプリケーションに対応。
同社は2010年にミドルクラスの6モデルでオシロスコープ市場に参入し、2018年には周波数帯域8GHzの高速オシロスコープを発表している。2023年には他チャンネルオシロスコープを、2024年には光絶縁プローブをリリースするなど、アクセサリを含めてラインアップを拡充している。
同社のオシロスコープ参入によって、トランスミッションラインプローブはテレダイン・レクロイだけの製品名ではなくなった。

参考用語
参考記事
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