トラッキング誤差
(tracking error)
ネットワークアナライザによる測定において生じる測定誤差の1つで、「周波数レスポンス誤差」とも呼ばれ、反射トラッキング誤差と伝送トラッキング誤差の2種類がある。これらは、ネットワークアナライザを構成する回路要素(方向性結合器、ミキサ、局部発振器、検波器などのハードウェア)の周波数レスポンス(周波数応答特性: 振幅と位相の両方の特性を含む)の差異により生じる。
「反射トラッキング誤差」は、反射測定において送信側ポートからの反射信号と基準信号を受信する回路要素の周波数応答の違いに起因する誤差。「伝送トラッキング誤差」は、伝送測定において受信側ポートの伝送信号と基準信号を受信する回路要素の周波数応答の違いに起因する誤差である。