データトランスミッションアナライザ
(data transmission analyzer)
アンリツの低速(~10Mbpsまで)のエラーレート(ビット誤り率)測定器の名称。可搬型の1筐体の誤り率測定だが、測定ユニットを選んで装着する構成になっている(本体だけでは測定できない)。安藤電気のAE-1421デジタルリンクアナライザはやや通信速度が遅い(2Mb/sまで対応)が同等品といえる。こちらも可搬型のポータブルタイプだが、測定ユニットを選択する必要はなく、本体だけで測定ができる。
data transmission analyzerを翻訳するとデータ伝送アナライザである。アンリツやキーサイト・テクノロジーはこの品名だが、安藤電気は高速のモデムテスタとしてAE-1421をつくった。
安藤電気には通信回線の測定器としてデジタルトランスミッションアナライザ(AP-9850など)がある。品名は良く似ているが全く違う測定器である。計測器の名称(品名)からは他社の計測器との関係は全く推測できない場合は多い。計測器の品名はメーカの自由(勝手に命名できる)からである。計測器の素人にはわかりにくい。計測はニッチな業界である。
データトランスミッションアナライザ(データ伝送の解析器)なる名称は誰でも自由に使えるので、アンリツ以外の製品があるかもしれないが、通信計測器ではアンリツのMD6401AやMD6420Aの品名である。これらの製品は低速モデムから高速デジタルデータ回線の品質評価(BER測)に1990年代に活躍した。現在は生産終了し、後継はCMA 3000 オールインワン フィールドテスタになり、これも終了してMT1000A/1040A ネットワークマスタ プロ シリーズになっている(2026年現在)。MT1000AはイーサネットやOTDRに対応し、MT1040Aはより高速の400Gbpsイーサネットに対応している。OTN、SONET/SDH、100G/400G Ethernetという通信回線(ネットワーク)の評価測定器である。低速モデムではなく、ギガビットイーサネットが高速回線の主流の時代になった。2024年のInteropには1.6T(400Gの4倍の1600G、1.6テラ)の通信計測器が登場している。余談だが、MD6420Aの後から発売されたMD6430Aの品名は「ネットワークデータアナライザ」で、ISDNを含む13種類のインタフェースがあった。まったく計測器の名称は様々(メーカの好き放題)である。

.png)