デジタル電圧計
(digital volt meter)
現在ではデジタルマルチメータ(DMM)などほとんどの電圧計がデジタルだが、1960年頃まではアナログ式(指針型)がほとんどだった。そのため、アナログ式と区別してデジタル電圧計と呼んだ。
現在、デジタル電圧計というと、立方体の箱に7セグメントLEDなどの表示が並んだパネルメータを指していることが多い。オムロンや渡辺電機工業などの制御機器や電力機器、計装(工業計器)メーカが「デジタルパネルメータ」などの名称で販売している。電圧は通常はアナログの連続値なので、ADコンバータでデジタル値にして表示している。ADコンバータの分解能(ビット数)によって、電圧表示の精度が決まる。
デジタル式の電圧表示が増えてはいるが、アナログ式(指針型)の指示計器は、見た瞬間におおよその値(傾向)を把握できる利点がある。そのため、制御盤や受変電機器、中央制御室の計器などにいまだに多く採用されている。計測器としての電圧計はデジタルが主流だが、計器としての電圧計(メータ)はアナログが主流ともいえる。