計測関連用語集

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詳細説明

ディスアグリゲーテッドコンピューティング

読み方:

でぃすあぐりげーてっどこんぴゅーてぃんぐ

カテゴリー:

#半導体測定器 #伝送/交換装置用測定器 #光測定器

(disaggregated computing)
コンピュータはCPUGPU などのマイクロプロセッサ、ストレージやDRAM などのメモリなどで構成されている。複数のコンピュータ内のこれらの部位(CPUやメモリ)を機能単位に分解し、その機能ごとに一か所に集約して配置し、高速ネットワークで接続して柔軟に再構成・共用するアーキテクチャ。従来のサーバ単位の増設から部品単位の動的なリソース割り当てによって、高効率化と省電力化を実現する、次世代のコンピュータの形。
現在は1台のコンピュータにCPUやメモリがあるが、ディスアグリゲーテッドコンピューティングではそのようなコンピュータは存在せず、CPU装置やメモリ装置などが高速の光通信(光ファイバ)でつながる。負荷によって最適なリソースが使われるので、従来のコンピュータよりも無駄を省いた効率化ができるといわれている。たとえば各コンピュータ内のメモリの使用状況は様々で、1台のコンピュータ内では最適化されているが、複数台数全体では使われていないメモリが存在している。膨大なデータを扱うAIデータセンタでは、メモリの壁(GPUに対するメモリ不足)を解決する有効な手段と考えられている。
NTT技術ジャーナル(2021年5月号)には「IOWN を支えるディスアグリゲーテッドコンピューティング」なる記事がある。光電融合の技術によって部品間を光で直接つなぎ、超高速・低遅延の通信を行い、IOWNを実現する構想である。コンピュータ内部のCPUやメモリだけでなくマザーボードと周辺機器を接続するための高速な拡張バス規格として2002年にPCI Express (PCIe)が規格化され(Ver1.0)、現在はVer.7まで進んでいる(2026年3月現在)。ディスアグリゲーテッドコンピューティングの光通信は光PCIeが有力視されている。PCIe 7.0のリリースと同時にPCIeを光化する仕様OARECN(※)が発表され、この仕様はPCIe 6.4から適用される。
SSD を主力製品とするデバイスメーカのキオクシア(株)はSSDの光化を進めている。PCIe5.0対応の光SSD試作品を2025年の大阪万博やCEATEC に出品している。PCIe6.0で使用するSSD内部のO/E変換モジュールのアイパターンが良好である旨が報告されている(2026年2月4日、「PCI Express 6.0 / CXL3.0 最新規格動向」 テレダイン・レクロイ & アンリツ主催)。

disaggregatedは「aggregate(集計)されない」→「細分化した」、「分散の」。disaggregated computingを和訳すると「分散コンピューティング」である。

(※) (Optical Aware Retimer Engineering Change Notice) 直訳は「光認識リタイマのエンジニアリング変更通知」。Retimer(リタイマ)は「信号再生成チップ」と呼ばれるが、電気信号を光信号に変換するE/O変換器で、その仕様を策定することで、既存の設計を変更することなく光接続できるようにした。

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