テレビ・オーディオ測定器
(TV and audio measuring instruments)
別名「映像・オーディオ測定器」、「オーディオ・ビデオ測定器」、「オーディオ・TV測定器」。TVなどの映像用の測定器(映像信号発生器、テレビ試験波形発生器、波形モニタ、ラスタライザなど)とオーディオ用の測定器(音響信号の総合試験器のオーディオアナライザ、DVDなどを評価するジッタメータなど)を総称した呼称。
計測器メーカは国産ではリーダー電子、アストロデザイン、アサカ(シバソクから2015年に計測器を移管)など。オーディオアナライザは海外のオーディオプレシジョンが有名。ローデ・シュワルツもラインアップがある。キーサイト・テクノロジーはオーディオアナライザを生産終了している(※)。アンリツもデジタル放送のアナライザがあったが、現在は製造中止。
(※) キーサイト・テクノロジーには形名が8903というオーディオアナライザがあり、8903Aから8903Eまでつくられたが2000年頃に生産終了した。音声を評価する測定器はもうはやらないと筆者は理解したが、大間違いだった。同社は2025年現在、「U8903B 高性能オーディオ・アナライザ」なるモデルが現役である(発売年月は不明)。同社はInerBEEにも出展していないので、オーディオ関連測定器はとっくに撤退したと筆者は思っていた。同社HPではU8903Bはスペクトラムアナライザのページに掲載されている。
機種群(カテゴリー)名称について考察する。国産のアストロデザインはHPで自社を「映像技術のメーカで、8K関連製品などを世界初、日本初で開発してきた」旨が述べられている。同じくリーダー電子は「映像・放送関連製品を多くラインアップする、電子計測器の専門メーカ」である。キーワードは「映像」と「放送」である。テクトロニクスは1946年創業以来、ほとんどのTV・オーディオ測定器を手掛けてきた、この機種群の世界トップの計測器メーカである。製品の品名では、TV信号発生器、ビデオゼネレータ、カラーバージェネレータ、NTSCベクトルスコープ、PAL波形モニタ(NTSCやPALは世界中で使われたアナログカラーテレビの送受信方式)、ビデオアナライザ、ディストーションアナライザ(ひずみアナライザ)、MPEGレコーダ&プレーヤ(MPEG:Moving Picture Experts Group、映像データの圧縮方式)などなどがあった。これを担当するビデオ事業部は2019年にTelestreamに売却されたが、この分野(TV&オーディオ)をビデオ関連測定器や映像関連測定器と呼称していた。つまりワードは「ビデオ」や「映像」である。まとめると、放送で使用される「映像(ビデオ)や音声」の測定器が1つの機種群として確立している。「放送(映像・音声)測定器」をTV・オーディオ測定器やオーディオ・ビデオ測定器と呼んでいるといえる。
音の測定器は騒音計などの環境測定器(物理量測定器)があり、本稿でいう音とは「音声信号」を指している。また物理量測定器の代表には「ひずみ測定器(静ひずみや動ひずみなどの応力の測定器)」があるが、オーディオアナライザやディストーションアナライザは音声信号の「ひずみ率測定器」である。音、騒音、音声信号や、ひずみ率、ひずみ測定器、歪率計(読み方は「ひずみりつけい」だが、「わいりつけい」もよく耳にする)など、似ているが異なるワードがあり、素人にはわかりにくい。
参考記事
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~ 8Kで目覚める、新しい世界 ~ 映像機器の開発を支えるアストロデザインのビデオ信号発生器新製品VG-879/VG-886を取材。
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会員専用【イベントレポート】リーダー電子 プライベートショー(東京会場)8K/4K製品群や、リニューアルしたシグナルレベルメータなどの新製品を取材。(2019年7月)
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会員専用【イベントレポート】リーダー電子 新製品展示会(会場:フクラシア東京ステーション)新製品発表会を兼ねた個展。映像関連の新製品とIP測定器を取材。専務取締役にインタビュー。(2018年7月)
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会員専用市場動向レポート 「テレビ放送の最前線と計測器」2014年9月号 TechEyes Vol.07当時のTV放送の状況を解説。
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計測器の形名・・・第1回「形名とは」形名について考察する連載コラム 第1回
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