計測関連用語集

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詳細説明

チャート

読み方:

ちゃーと

カテゴリー:

#レコーダ・記録装置

(chart)
計測器でチャートとは「温度、圧力、流量などの測定データを連続的に記録するための専用の記録紙」のこと。記録計といえば、目盛りが印字された紙に、ペンや打点式でデータが描画されるチャートレコーダが長らく代表的なモデルだった(メーカによってはペンレコーダという機種もある)。現在のレコーダは紙に記録しないペーパーレスのモデルが増え、メモリレコーダ(半導体メモリにデジタルデータで記録する)が主流になったが、工業計器や、現場でのリアルタイム確認用として紙(チャート)も使われ続けている。
PA(工場やプラントの生産工程の自動化)メーカである横河電機は、生産現場の温度、圧力、流量などを測定・監視する機器としてチャートレコーダ μR(ミューアール)シリーズを販売している。「チャート紙に記録するペーパーレコーダが生み出すハードコピーの記録は、長期保存や監査のために数多く利用されている」旨が述べられている(2026年3月、同社HP/製品・サービス/計測/データ収集 (DAQ)/チャートレコーダ(記録計))。後述するが、チャートを「チャート紙」と表現している点がポイントである(チャートは一般には紙の意味ではない)。
横河関連企業がつくる「紙に印字する記録計(μRシリーズなど)」に、消耗品である記録紙を供給してきたのが1962年設立の国際チャート(株)である。同社と横河電機は「測定データの安定記録と保存性能の向上」をテーマに共同でチャート事業に取り組んできたが、国際チャートは2011年に東芝テック(株)のグループ会に、2017年にはナカバヤシ(株)のグループ会社になった。記録計のペーパーレス化は時流で、紙への印字は減っていることを象徴している。
記録計で現在主流のメモリレコーダは基本 ペーパーレスだが、オムニエース(旧三栄測器、現エー・アンド・デイ)は印字機能を特長にしている。測定現場でのリアルタイムの目視確認(検査員がチャートに描かれていくグラフを見て良否を検査する)に必須のメモリレコーダとして、いまでも新幹線の走行試験などに使われている。

一般にチャートとは「情報の視覚的表示、図、グラフ、図を並べた表」などで、語源はラテン語のCharta(パピルス紙を意味する)といわれる。
・株価チャート:金融市場で価格の推移(始値、高値、安値、終値)を時系列で示すグラフ。
・レーダーチャート:複数の項目の値を多角形上に数値化し、特長が一目でわかりやすいグラフ。
・フローチャート:プログラミングで使われる流れ図。
・ヒットチャート:音楽業界で売上やリクエスト数の順位表(ベストランキング)。「今週のチャートはトップ3が入れ替わった」などのいい方をするので、株価と同じく「順位の時間変化」を意味することばでもある。日本ではオリコン、米国ではビルボードなどがある。
そのほかに、色見本をカラーチャートといったり、テストパターンや地図をチャートと呼称したりする。学習参考書の名称に、数研出版の「チャート式」がある。スペリングが違うが「堆積岩の一種である角岩(かくがん)をchert(チャート)」という。
このようにチャートは広範に使われる人気のワードで、計測器のように紙を意味していることは特別(例外)である。そのため「チャート紙」のような表記をしていると思われる。

参考用語
参考記事
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