セットアップ/ホールドトリガ
(setup/hold trigger)
オシロスコープで、セットアップ時間とホールド時間の検証に使うトリガ機能(トリガタイプ)。そのため「セットアップ/ホールド時間トリガ」という名称のモデルもある。セットアップ時間はクロックが変化する前にデータが確定しているべき時間、ホールド時間はクロックの変化後にデータが有効状態を維持すべき時間。
デジタル回路の信号線のデータはHighとLowが頻繁に変化する。データを読むとき、そのデータが有効な状態である(正しくセットされている)ことをdata enable(データが有効)という。data enableを表す信号線(クロック)があり、データを読む前にクロックのH/Lを見てデータが有効かどうかを判断する。データが確定して(data enableになって)からセットアップ時間が経過するとクロックはdata enableに遷移し、ホールド時間が経過するまでははデータは変化せずに保持される。
読み取りエラーを起こさず、正確にデータを読むためにセットアップ時間とホールド時間が、各電子機器の仕様で規定されている。それが守られているかを検証するのが、セットアップ/ホールドトリガである。
難しい説明をすると、セットアップ時間は、データ入力をクロックの立ち上がりエッジの前に安定させておくべき最小時間、ホールド時間はクロックエッジ後にデータを保持しなければならない最小時間。
ミドルクラスの代表機種であるテクトロニクスの3シリーズMDOやキーサイト・テクノロジーのInfiniiVision 3000G Xにはセットアップ/ホールドトリガが標準装備されているが、横河計測のDLM3000にはこのトリガがない。3モデルすべてに標準装備されたトリガタイプではないので、以下の参考記事では説明の順番を後の方(11番目)にしている。

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