ストロボスコープ
(stroboscope)
規則正しい間隔で強く鋭い光を点滅させる装置。閃光時間は大変短く(2万〜10万分の1秒間)、最大1000回/秒程度で繰り返し発光させることができる(発光周期は自由に可変できる)。ストロボスコープの発光周期と動いている物体の運動周期が一致すると、物体が制止して見える。そのため、モータやファンなどの回転体を計測する非接触式の回転計として使われる。高速回転しているファンが、ストロボスコープを使うと止まっているように見えるのは、人の眼の残像効果である。ストロボスコープの発光回数とファンの回転速度が一致すると、回転していても、実物のファンの枚数が止まって現れる。
回転体の一か所に付けた目印が回転する回数を数えると、回転数を知ることができる(回転計になる)。高速回転では人間の目では判別できないが、ストロボスコープは目印を分かりやすく見せてくれる測定器になる。回転計以外にも、高速運動の状態観察や特別な撮影などの用途にも使われる。点滅する発光部と電源部の組み合わせになっているが、フルークやテストー(testo)のハンドヘルド(可搬型)回転計は一体になっている。株式会社菅原研究所(※)が、ストロボスコープを含むストロボの応用製品をラインアップしている。
回転計になっているストロボスコープは回転数を計測器が表示してくれるが、人の目で確認時には注意がいる。回転体よりストロボの発光周期が遅く、その周期が回転体の周期の整数分の1のときも、目印が停止して見える。これは誤認のため、発光回数の高い方から下げていく、というやり方で防止する必要がある
ストロボとは、写真撮影などに使う、光度の高い放電管(フラッシュ)。米国企業の商標であるstroboscopic lamp(写真撮影用の電子放電閃光装置)の略がストロボで、フラッシュと違い、くりかえし使用することができる、という説明もある。高速に繰り返し発光するストロボを使ったスコープ(観察するもの)がストロボスコープの語源と思われる。
(※) 菅原研究所はストロボスコープ、モータの性能測定器、ベヤリング検査機器の3つをつくっている。毎年5月頃に東京ビッグサイトで開催されるTECHNO-FRONTIER(テクノフロンティア)のモータ技術展ではトルクメータなどのモータ性能測定器を、12月開催の国際画像機器展(会場:パシフコ横浜)ではストロボスコープを出展している。
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