スタンドアロン
(standalone)
IT用語でネットワークにつながっていない機器のこと。「独立、孤立している」という意味。計測器の分類の1つに、機器の動作の形態(他の機器との接続状態など)による表現がある。スタンドアロン型とモジュール型、PC接続型などである。計測器のスタンドアロンは、単体で動作する(別筐体やネットワークなどから制御されていない)ということで、通常は箱型をしていて、操作部と表示部がある。モジュール型はメインフレームとの組み合わせで使用され、単体の計測器では動作しない。測定器本体がただの箱で(操作部や表示部がなく)PCなどを接続して操作(制御)する外部制御タイプがPC接続型である。たとえばUSBタイプの計測器がこれに該当し、最近は増えている(USB計測器と呼称)。コンピュータによる計測器の自動計測もPC接続型の1種である。
計測器のスタンドアロンは、モジュール型や、PC接続型、自動計測と対比して区別するときに使われることば。「スタンドアローン」とも表記される。計測器はほとんどがスタンドアロンである。IA / FA用途のレコーダ(データロガー)で、ネットワーク経由でデータ転送して使うことを主眼にした機種でも、単体(スタンドアロン)で使うことも十分可能である。計測器をスタンドアロンで使わない使用例は(モデル数などの)比率でいうと大変少ない。計測器はほとんどがスタンドアロンで、外部とは関係なく閉じた環境で動作するのが普通である。
測定結果のデータを各種のインタフェースでPCなどに転送する機能を持つモデルは多いが、外部から制御できる機能は(GP-IB以外には)ほとんどなかった。最近はネットワーク(イーサネット、LANなど)経由で測定するケースが増え、高機能なオシロスコープなどはオフィスのPCから実験室の計測器を操作する機能を装備するようになった。つまり主はスタンドアロンだが、スタンドアロンでない使い方(ネットワークやPCから制御する)ができる機能を持つようになった。