ジーメンス
(siemence)
電気の流れやすさを示す単位。抵抗やインピーダンスの反対。[Ω]オームの逆数。
ジーメンスに関連する物理量では、導電率(別名、電気伝導率、電気伝導度)の単位は[S/m](ジーメンス/メートル)。導電率の逆数が抵抗率(別名、電気抵抗率)で、単位は[Ωm](オームメートル)。
アドミッタンス、コンダクタンス、サセプタンスの単位で、SI組み立て単位の一つ。コンダクタンスは電気抵抗の逆数であり、ジーメンスは電気抵抗の単位オーム(Ω)の逆数として定義される。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より)
ジーメンスは、ドイツの電気工学者、発明家、実業家、エルンスト・ヴェルナー・フォン・ジーメンス(Ernst Werner von Siemens、1816年~1892年)に由来する。ドイツ語では語頭のsはサ行ではなくザ行で発音するが、スペリングがsのために「シーメンス」と表記している文献もある。ドイツの大手産業機器メーカSiemensの日本法人の会社名は「シーメンス」である。
ジーメンスはオームの逆数(1/Ω)のため、ohm(オーム)を逆さに綴ったmho(モー、またはムオー)を単位にしていた時代がある。単位記号はΩを上下逆にした℧が使われた。1℧(モー)は1S(ジーメンス)に等しいが、SI単位が整備され現在はモーではなくジーメンスが使われている。