計測関連用語集

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詳細説明

シールド

(shield)
日本語では「盾」のこと。「隠れた」、「シェルター(shelter)」という意味もある。電気の世界でシールドとは「電磁場、放射線などの影響を遮断する覆いや防御壁」のことで、そのような対策を施してノイズを外に出さない(または外部のノイズの影響を受けない)ようにすることを、電気技術者は「シールド」や「シールドする」という。日本語では「遮蔽(しゃへい)」と表現されるが、電気エンジニアには「シールド」がすでに日本語となっている。EMCの試験設備である電波暗室に入り、部屋の扉を閉めると携帯電話は圏外となり、通話はできなくなる。
一般に金属で回りを囲んで覆うとシールド効果がある。アンフェノールなどのD-subコネクタはピンの回りを金属が囲み、勘合するとシールドされる。同軸ケーブルは通信線の外側を金属の網などで覆っている(アンテナからつながったケーブルをテレビに接続するときに、被覆をむくと内部の構造がそのようになっていることを容易に知ることができる)。2本の通信線をよりあわせたツイストペアケーブルはノイズに強いので電話線やLANなどに多く使われるが、STP(Shielded Twisted Pair)とUTP(Unshielded Twisted Pair)の2種類がある。STPは外側を金属で覆っているが、UTPはその名の通りシールドが施されていない。楽器・音響機器で「シールドケーブル」というとノイズ対策を施した(通常のケーブルより)高価・高機能なケーブルである。プリント基板上でシールドしたい範囲に金属の衝立て(壁)を立てたり、金属の箱を被せたりすることは、高周波の回路ではよく見かける。オシロスコープの入力コネクタの裏側(内部)が1chごとに箱で囲われて、ノイズの侵入やチャンネル間のクロストーク(漏話)を防ぐ対策をしているモデルもある。
電子機器(特に電波を送受信する通信機器)の試験のために使うシールド機材に、シールドボックス(暗箱)やシールドルーム(電波暗室)がある。

土木業界で最近使われるのは、シールドマシン(shield machine)によってトンネルを掘削していくシールド工法である。株式会社シールド(shield)は電気通信設備の工事会社である。
電気や建築などの技術分野ではなく身近なシールドの例として、盾は「防御する物や機能」を意味するので、「風防」や「風除け」に使われる。自動車のフロントガラスを「フロントウインドシールド」、ヘルメットの部品に「バイザーシールド」などがある。2020年からの新型コロナウイルス感染の対策で流行った、顔の前を透明なアクリル板で覆う商品は「フェイスシールド」(顔の盾)という。シールドに似ているが、シードル(cidre)は「りんご果汁からつくった、キリンのスパークリングワイン」である。

参考記事
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