シース熱電対
(sheath thermocouple)
熱電対の素線の酸化・腐食を防ぐには外気との遮断が有効なため、一対の熱電対素線を絶縁物で覆い、さらに金属被覆で覆った熱電対のこと。金属の裸素線を碍子に通して金属管に挿入した、いわゆる一般的な熱電対は、絶縁が悪い、汚染が早い、空気的なクリアランスが大きい(空気のある隙間がある)ために熱伝導が悪い、などの欠点がある。シース熱電対は密な構造で作りこんでいるため応答性が高く、産業用途では圧倒的に使われる。産業向けの熱電対の国産メーカは山里産業株式会社と株式会社岡崎製作所が2強。sheathは鞘、覆いのこと。
参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/1ページ目。山里産業の製品を取材。