コンプレッサ
(compressor)
圧縮空気を作り出すための機械。正式にはエアコンプレッサー(air compressor、空気圧縮機)。空気を圧縮し、高い圧力で吐出することで、様々な機械の動力源となる。たとえば屋外で工作作業をしている人(大工など)が使う釘打機の動力源。圧力の測定には当然、マノメータが使われる。メーカとしてはアネスト岩田や日立産機システムなどがある。
コンプレッサは屋台や露店で使う発電機のような携帯型の屋外機器で、計測器ではないが、計測器と併用される機器として、工事作業者などが使う。たとえば発電所には多くの配管があり水や空気がダクト内を流れている。エアコンに似た機器にチラー(chiller)がある。これは、水や熱媒などの液温を循環させて産業機器、計測機器などの温度を一定に保つための装置で、コンプレッサ同様に計測器と併用されることがある機器である。チラーやコンプレッサなどの計測器ではないが併用される機器は、計測器レンタル会社に在庫確認の問合せ(レンタル引き合い)がときどきあるが、計測器ではないので、ほとんどのレンタル会社は取り扱っていない。
計測器レンタル会社は工業用内視鏡(ファイバースコープ)を取り扱っているが、医療機器である胃カメラは在庫していないのと同じである。両者の基本構造は全く同じであるが、使い方はまったく異なっている。圧力を測定するマノメータと設置型の指示計器である丸型の圧力計も、前者は計測器だが、後者は圧力機器である。前者の例はMT300/CA700(横河計測)、DPI600(Druck、現Baker Hughes)、DMS-7A(株式会社日立ハイテク)などで、多くのモデルを計測器レンタル各社は取り扱っている。設置型の圧力計は(圧力を測定して表示する機器だが)計測器ではない。