カーソル
オシロスコープやスペクトラムアナライザなどの波形表示で、波形の数値を表示する機能。縦線や横線が画面に表示され、測定波形と交差する場所の測定値をデジタル表示する。カーソルの位置を手動で動かして、測定値を読み取ることができる。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)では「画面上で波形のピークに合せて正確な測定を行うマーカ」と解説している。カーソルのことをマーカと表現することも多い。一般にオシロスコープは時間測定の精度は高い(時間分解能はサンプリング周期の整数倍で、設定によって高くできる)が、電圧は2~3桁程度である(用語の「分解能」の項目を参照)。オシロスコープはカーソルによって電圧値は5桁程度が表示されるが、有効桁数はそんなに多くないことに注意が必要である。有効桁数が3桁以下の誤差の大きい数値を表示するのは誤解を招かないか?、という疑問があるが、オシロスコープ各社は競うように桁数の多い数値を表示している。