カウンタ
(counter)
周波数
を測定してデジタル表示する計測器。いわゆる、周波数計のことを電気計測器業界では「カウンタ」と呼称している。ユニバーサルカウンタ、周波数カウンタ、マイクロ波周波数カウンタなどがあり、それらを総称して「カウンタ」と呼んでいる。マイクロ波周波数カウンタはRFカウンタとも呼ばれ、アンリツやキーサイト・テクノロジーなどの高周波測定器メーカがつくっている(アンリツ:マイクロ波フリケンシカウンタ MF2412C、キーサイト:RF周波数カウンター 53210A、2025年10月現在の各社HPより)。TechEyesOnlineの原理・基礎の記事には「ユニバーサルカウンタの基礎と概要」がある。
以前はアドバンテスト(現エーディーシー)や横河電機(現横河計測)などがつくっていたが、現在は国産メーカでは岩崎通信機くらいしかラインアップしていない(2022年現在)。昔ほど需要がないためと推測する。海外メーカのキーサイトやテクトロニクスはラインアップがある(キーサイト:ユニバーサル周波数カウンター/周波数タイマー 53220A/53230A、テクトロ:周波数カウンタ/アナライザ FCA3000/3100シリーズ、2025年10月現在の各社HPより)。
CDやDVDが普及した1990年頃にはカウンタの1種であるタイムインターバルアナライザやタイムインターバルジッタメータが活躍した。周波数の逆数は時間なので、カウンタは時間の測定器でもある。時間の標準になる発生器(発振器)は信号発生器に分類されている。
カウンタは「数を数えるもの」という意味なので、微粒子の数を測定するパーティクルカウンタや放射線測定器のガイガーカウンタなど、周波数(時間)の測定器以外のカウンタと呼ばれる製品群もある。
電気の周波数のように光通信では波長で評価される。スペクトラムアナライザは周波数ごとのパワーをグラフ表示するし、光スペクトラムアナライザは同じことを波長で表示する。簡便に波長の値だけをデジタル表示するのが光波長計である。ならば周波数をデジタル表示するのは「周波数計」と命名するのが自然である。ところが「周波数をカウント(数える)」という周波数カウンタまたは単にカウンタと呼んでしまったので始末が悪い。略さずに「周波数カウンタ」といい続けてくれれば、まだほかのカウンタと混同されないのに、電気計測器業界では「カウンタ」という表記で定着している。はじめから光波長計のように周波数計と命名しなかったことが悔やまれる(そうしておけば「計測器村の住人」以外の万人にもわかりやすかった)。


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