オフセット
オシロスコープで、入力信号の直流成分をキャンセルする機能。有効な使い方は、DC成分の重畳した波形を測定する場合に、DC成分をキャンセルして波形を拡大する(V/div を上げる)ことができる。ただし、調整できる電圧範囲は限られているので、信号に比べてDC成分が非常に大きい場合は、キャンセルしきれない。その場合は入力カップリングをACに設定すれば解決する。反対にACカップリングの弱点は低周波である。ACカップリングは微分回路 として働くため、低い周波数では波形が歪む(波形への影響が大きい)。また、移相もずれる。DC成分のキャンセルにはオフセットとACカップリングを使い分けることが肝要。 ↑