エンタルピー
(enthalpy)[湿度関連の用語]
湿気を含む気体の全エネルギーの測度(※)。エンタルピーは、その気体の温度と圧力の関数で、水分含有量の関数である。これは水が凝結状態から蒸気に変化するとき、水がエネルギーを吸収するからである。空調の分野ではエンタルピーは有用な概念で、温度はまた水分量が増減するとき、どの程度の貯蔵エネルギーが消費または放出されたかを知ることが重要である。気体のエンタルピーは気体の各成分の「顕熱」および「潜熱」の合計として定義される。(「気体中の水分管理」の会社、株式会社テクネ計測の「湿度で良く使われる用語」より)
エントロピー(entropy:熱力学や統計力学で不可逆性を表す指標)に発音が似ているが、違うことば。
(※)測度:度数などをはかること。英語はmeasureで、計測、計量と同じ。