計測関連用語集

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詳細説明

エッジトリガ

読み方:

えっじとりが

カテゴリー:

#オシロスコープ

(edge trigger)
オシロスコープ(オシロ)のトリガの種類(トリガタイプ)で最も基本的な(1番目の)トリガ。対象とする測定信号(トリガソース)の波形の傾き(信号が増減するスロープ)に着目して、電圧が何V(ボルト)になったら(トリガレベル)、トリガをかけるのか(画面に波形を表示するのか)、を条件にする。信号の値(電圧値)が増加しているときと、減少しているときの2通りの状態(波形が傾いているスロープ)で設定ができる。このスロープは信号がH(ハイ)やL(ロー)の一定な電圧値で安定している状態ではなく、HとLが遷移する信号波形(パルス)の端(はじ)の短時間の箇所なので、エッジ(edge)と呼ばれる。「エッジの電圧値(トリガレベル)を指定してトリガ点(トリガのタイミング)とする」ため、エッジトリガと呼ばれる。
1950年頃にオシロにトリガ機能が開発され、連続した信号以外の単発現象などを安定して表示して、波形観測ができるようになった。そのときからエッジトリガは使われている。つまりトリガといえばエッジトリガである(当時はエッジトリガ以外のトリガタイプがなかったのでこのことばは後に生まれたと推測される)。当時はアナログオシロスコープしかなかったので、電圧の値というアナログ的な特長を捉えて、水平掃引を同期して波形表示を開始した。現在のデジタルオシロスコープはトリガに無関係にメモリにデジタルデータを蓄積しているので、トリガはメモリのデータを画面に表示するきっかけで、トリガ以前の波形(プリトリガ)の表示も容易である。またロジックデータを比較してトリガをかけるなど多彩な種類のトリガを装備している。
電子機器の試作品が完成したときに、設計した仕様通りに電子回路が動作しているか確認する(デバッグ)さい、エッジトリガを使って検証することは、オシロの基本的な使い方の初歩である。

参考用語
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