計測関連用語集

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詳細説明

ウエスチングハウス

読み方:

うえすちんぐはうす

カテゴリー:

#レコーダ・記録装置

(Westinghouse)
1886年、米国で電機メーカのウェスチングハウス(またはウエスティングハウス)・エレクトリック&マニュファクチャリング・カンパニーが設立され、1945年にウェスチングハウス・エレクトリック・コーポレーション(Westinghouse Electric Corporation)に改名。19世紀(エジソンと同時代)の発明家ジョージ・ウェスチングハウスが発明を事業化した会社である。1920年には試験現場に持ち運べる携帯用電磁オシログラフを発売していた(つまり老舗の計測器メーカである)。
米国の総合電機メーカ「ウエスチングハウス・エレクトリック」は1999年まで存在し、その原子力事業部門は1950年代以降は加圧水型原子炉(PWR)の開発・製造で世界的なブランドとなっていた。1999年に英国の会社に売却され、2006年には沸騰水型原子炉(BWR)メーカである東芝が入札に勝ち、株主になった。ところが2017年には米連邦倒産法第11章(チャプターイレブン)の適用をニューヨーク州連邦裁判所に申請した(つまり倒産した)。原発のウエスチングハウス購入は東芝の経営不振の元凶になったのである。
世界No.1の原子力発電所メーカを目指した東芝は、潰れそうな不良会社をつかまされ、だまされて高額で購入してしまったのである。ウォール街の国際金融資本家に日本企業は食い物にされたという解説もあるが、これが国際社会の資本主義の原理(現実)である。東芝は半導体や防衛機器で重要な技術をもつため、会社が分社化などで解体されると日本の国益にとって好ましくない。東芝が再編案について、国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に優先交渉権与えたことが2022年10月11日に報じられた。JIPは中部電力やオリックスなどの日本企業が出資する計画らしい。国産の大手老舗企業である東芝の経営が安定し、利益を生む健全な形になることが望まれる。

参考記事:日本の低周波波形測定器の起源から現在のメモリレコーダまでの100年の歴史
・・・ウエスチングハウスの電磁オシログラフについて記述がある。

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