アンテナチューナ
(antenna tuner)
主にアマチュア無線で使用されるアンテナの周辺機器。無線機とアンテナの間に接続して、両者のインピーダンスを整合させることに使われる。インピーダンスが整合すると電力伝送の効率が良くなる。通常、アンテナには決まった周波数帯域があるが、アンテナチューナによって周波数範囲を広げることもできる。インピーダンスの整合の程度は進行波と反射波の関係を示す定在波比(SWR:Standing Wave Ratio)の数値で表されるので、アンテナチューナはSWR計(SWRメータ)の機能がある機器といえる。
アマチュア無線向けのアンテナメーカとして有名なコメット株式会社は、アンテナの周辺機器としてSWR計やアンテナチューナをラインアップしている(同社の製品名は「アンテナチューナー」)。
アンテナ用の計測器の1種としてアンテナチューナを説明したが、アンテナをチューニング(最適化)する半導体デバイスもある。ドイツのインフィニオン・テクノロジーズ(Infineon Technologies)は自動車向けの半導体デバイスの世界トップメーカだが、3Gや4Gなどの移動体端末向けのデバイスもつくっている。スマートフォンは広い周波数範囲をカバーするために複数のアンテナを内蔵している。同社は、アンテナの電気的特性を最適化して弱い信号の受信状況を改善し、パワーアンプからの信号を効率良くアンテナから放射して、消費電力を低減するようなデバイスをラインアップしている。そのデバイスを「アンテナチューナー」と呼んでいる。HPには「インフィニオンのアンテナチューナーは、モバイルセルラー機器のデータレートを大幅に向上させながら、消費電力を最小限に抑える」とPRしている。
.png)