アネモメータ
(anemometer)
風の速さ(風速)を測定する機器で、日本語では「風速計」。風向きを同時に測定する「風向風速計」とともに、気象観測や、工場、建設現場、航空、農業などの広範な分野で、空気の流れを把握することに使われる。計測器だけでなく気象観測機器や環境測定の機器にも分類される。
主な種類は以下。
・風車式(ベーン式) : 複数の翼(ベーン)が風を受けて回転する速さで測定する、最も一般的な風速計。
・熱式(アネモマスター風速計) : 加熱された物体を空気が通過するときの熱の奪われ方(熱放散)から風速を測定する。
・超音波式 : 超音波の伝播速度や伝播時間を利用して風速を測定する。測定精度が良い。
メーカではアネモマスターの愛称がある国産風速計メーカの日本カノマックスは、2021年発売のModel 1590などが世界オンリーワンの性能である。日本カノマックス株式会社 (KANOMAX JAPAN INCORPORATED)は加野氏が1934年に大阪市に設立した「加野研究所」が始まり。「日本(国産)のkano(加納)が作ったmax(最高)の会社)」とでもいうネーミングと思われる。会社名の頭に「日本」とあるので、海外のkanomax社の日本法人と勘違いする人がいるかもしれない。
環境計測のtesto(テストー)はベーン式や熱線式をラインアップしている。株式会社ソニックは超音波風速計をつくる気象機器メーカである。株式会社ジェピコ(JEPICO Corporation)はAnemoment社の超音波式風速計を輸入している。海外の風速計では、米国に超音波式風速計をラインアップするAnemoment社 (現LI-COR社)や、気象計測機器メーカのCampbell Scientific, Inc.がある。日本では温湿度変換器が多く使われているヴァイサラは、全社売上の60%以上は気象観測機器で、超音波風速計をつくっている。気象観測用途の風速計は気象庁などが超音波式の導入(機器の更新、入替え)を進めている。

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