ひょう量
(weighing capacity)
計量の用語。はかりが測定できる最大値を「ひょう量」という。はかりの目盛りが表示できる最小値は「目量」(めりょう)という。計測器としては、電子天びんなどの質量測定機器の仕様に明記されている。ひょう量や目量は、はかり独特の用語である。
weight(ウエイト)は「重さ、重量」で、weighing(ウエイング)は「重さを量る、計量」になる(weighting、ウエイティングは「加重、重み付け」で意味が違う)。capacityは「容量」なので、weighing capacityは「計量する容量」→「計量できる量」(測定できる最大値)、つまり「測定レンジの値」という意味である。これを日本語で「はかりの量」(秤の量、つまりその秤が測定できる量)→「秤(ひょう)量」、「ひょう量」という熟語にした。
一般社団法人日本計量機器工業連合会の「2022/2023計量計測機器総覧」では、質量測定機器の機種名として、天びん(電子天びん、分析用天びんなど)、商業用はかり(一般小売用の上皿自動はかりなど)、台はかり(郵便用はかりなど)、工業用はかり(車両などの重量物を測定するトラックスケール、車両重量計など)の記述がある。つまり業界では質量測定機器を「天びん」や「はかり」と呼称している。天秤や秤と記述していないのが特徴的である。ひらがなの「はかり」が正式な計測器(や機種群)の名称であることが伺える。
「ひょう量」は漢字では「秤量」であるが、これも秤ではなくひらがなである。
上記の工業用はかりで明らかなように、重量物を測定する大型のはかりがあるため、はかりは器より機を充てて表現する方が妥当なケースもあると思われる(計測器や測定器は計測機や測定機とは書かない)。そこが「計量計測機器」や「質量測定機器」という表記に表れている(つまり器と機のどちらかに限定せずに両方であることを臭わせている)。

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