計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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LVTTL(えるぶいてぃーてぃーえる)

(Low Voltage Transistor Transistor Logic) 現在のICの主流である3.3Vを基準にしたデジタル電圧レベルのこと。TTL(5V)よりも動作電圧が低いという意味。2000年代まではでは電圧はTTLレベルが多かったが、ICの低消費電力化で、2010年代には3.3Vに移行した。LVTTLはCMOSレベルに近い電圧である。

LiDAR(らいだー)

(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging) 日本語に翻訳すると「光検出と測距」、または「レーザ画像検出と測距」(「光による検知と測離」という解説が多い)。光を使ったリモートセンシング技術の一つ。近赤外光や可視光、紫外線を使って対象物に光を照射し、その反射光を光センサでとらえ距離を測定する。自動運転での導入が有望で、実用化が進んでいる。 日本メーカの製品開発の一例(2023年現在)。 京セラ(LiDARと画像センサを一体化)、小糸製作所(ヘッドランプ内蔵型の小型LiDAR)、コニカミノルタ(光学技術をLiDAR開発に応用)、東芝(高解像度の長距離測定技術を開発)、デンソー(トヨタの車種にLiDARを供給)

LabVIEW(らぼびゅー)

計測用に普及しているプログラミング言語(開発環境)。モジュール式計測システム(PXIなど)やDAQで有名な米国のNI(National Instruments、ナショナルインスツルメンツ)社の製品名。電気計測器の標準室で行われる校正作業の自動化(PCを使った自動計測)ではシェアが高い。

LAN(らん)

(Local Area Network) 広域通信網(WAN)とは違い、限られた範囲の閉じたネットワークのため、日本語では「構内通信網」や「ローカルネットワーク」と呼ばれたが、現在ではLANが日本語になっている。1990年代に、より対線(ツイストペア)・同軸ケーブル・光ファイバを使って同じ建物の中にあるコンピュータ同士を接続し、データをやり取りすることで普及した(つまり構内のネットワークだった)。当初は通信速度10G(10ギガ)bpsの規格として、10BASE-T(テンベースティー)、10BASE-2、10BASE-5などがあり、現在のPCの標準インタフェースとしてRJ45(モジュラージャック)が採用されている。LANはイーサネットとほぼ同義である。 現在ではWi-Fi(ワイファイ)などの無線LANが普及したため、当初のLANは区別して有線LANと呼ばれる。有線LAN(Ethernet、IEEE 802.3)と無線LAN(Wi-Fi、IEEE 802.11)はIEEE(アイトリプルイー)の規格が違う。また高速のギガビットLANや工場などの産業用途のEtherNet/IP、自動車内への導入が進む車載Ethernet など、LAN(やイーサネット)は各種に応用されていて、単にLANというだけでは特定できないようになっている。LANやイーサネットということばが使われる高速通信規格は、実はLAN(イーサネット)の基本仕様とは異なっていることも多いが、LAN(イーサネット)が大変普及したことばのために、新規規格の名称にLANやイーサネットが良く使われる。LANを正確に説明することは大変難しくなった。

LANケーブル(らんけーぶる)

LANに使用するケーブル。規格によってカテゴリー番号がある。

LANケーブルメータ(らんけーぶるめーた)

LANに使用するケーブルの性能を試験する機器。LANが普及したことで、LANケーブルメータは工事や保守などで使うレイヤ1テスタとして重宝されて入れている。ケーブルテスタの計測器メーカとしては海外のフルーク・ネットワークス社が有名(元はフルーク社だったが、別会社になった)。別名:デジタルケーブルアナライザ。参考用語:ケーブルテスタ

LANプロトコルアナライザ(らんぷろとこるあならいざ)

LANでデジタル通信を行っている機器間に設置し、プロトコル(機器間で定められた通信方式)の検査や通信障害の解析を行う機器。略称:LANアナライザ。

LISN(りすん)

(Line Impedance Stabilization Networks)直訳すると「ラインインピーダンス安定化回路網」日本語は「擬似電源回路網」だが、LISNのほうが良く使われる(通り名として良く聞く)。EMCのエミッション(EMI)試験で使用される。供試品に供給する交流電源のインピーダンスを安定化する機器。メーカによっては「電源ライン・インピーダンス整合回路網」や「疑似電源網」などの表現もある。

Listen Only(りすんおんりー)

コンピュータと計測器とのインタフェースとして開発されたGP-IB(General Purpose Interface Bus)で、計測器が自分から出力をせず、PCからの指示を「だた聞いているだけ」の状態をListen Onlyモードという。逆をTalk Onlyモードという。

LIN(りん)

(Local Interconnect Network )自動車のボディ制御、アクチュエータ制御で使われる、CANより低速だが安価な規格。最大通信速度は20kbps(CANは1Mbps)。

LoRa(ろーら)

(Long Range)少ない消費電力で広いエリアをカバーする無線通信方式のLPWA(Low Power, Wide Area)の1種で、IoT向けの通信に有望視されている。