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- I0r(あいぜろあーる)
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「抵抗分漏れ電流」のことで、「有効漏洩(ろうえい)電流」と表記することもある。I0rとは「I0(漏れ電流、アイゼロ)のr(抵抗)成分」、という意味。漏れ電流測定器(漏れ電流計)のことをI0rと略記していることがある。「I0r測定器」とは漏れ電流計のことを指す。I0R(3文字目が大文字)やIor(2文字目のゼロが下付き小文字)の表記もある。 本来、零相電流(※)のことをIoと記述し、抵抗成分によるものなのでIorやIoRと記述するのが正しいと思われるが、ゼロを通常表記の「0」にしている場合も多い。これらの記述は間違いではないが、間違えて「アイオーアール」と発音すると、低周波の電力測定の基礎知識がないことが露見してしまう。2文字目が英字のO(オー)ではなく数字の0(ゼロ)であることに注意が必要。「or」と表記されているとつい「オーアール」と読みたくなる。 Io(漏れ電流)はIorとIoc(容量分漏れ電流)の合計になっている(cはcapacitor、静電容量)。Iocが大きいと高調波が多いということで、機器の誤動作を起こす原因になる。Iorは機器や配線の劣化により流れる漏れ電流で、感電や火災の原因となるため、正確にIorを測定することが電気機器の維持管理(定期点検などの保守)では求められ、漏れ電流測定器がIorを測定するのはそのためである。I0rは、電気回路上の機器や電線の損傷など、抵抗成分により流れ出る漏れ電流で、「対地絶縁抵抗漏洩電流」とも呼ばれる。経産省の法令で絶縁性能の判断基準に規定されている。 計測器メーカの名称や形名、仕様の記載例は次の通り。日置電機の「Iorリークハイテスタ3355」は「漏洩電流(Io)や有効漏洩電流(Ior)を測定」と記載されている。三和電気計器の「I0RロガーI0R700V」には「測定モード:Iorモード/モータモード」の記述がある。そのほか、共立電気計器の「Ior用リーク電流検出型クランプセンサKEW 8177」、マルチ計測器の「非接触Io/IorクランプリーカーMCL-500IRV」などがある。三和電気計器の形名は直球(そのものズバリ)である。 漏れ電流とリーク電流は同義。 (※)Io(アイゼロ、ゼロの電流)とは零相電流のこと。多相の不平衡交流回路で、各線に同相で流れる電流を「零相電流」という。零相電流は通常は存在しない(大きさが0である)。各相のバランスが失われていると零相電流が流れる。クランプメータ(クランプ電流計)で各線を一括して測定する(各相の線をすべて挟む)と測定値は0になる。ただし回路に漏電があると、零相電流が流れるので0以外の値になる。これを利用し漏電の有無を調べるのが漏れ電流計である。特に災害の原因になるIor(抵抗分漏れ電流)を測定している。
- I0r測定器(あいぜろあーるそくていき)
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R(抵抗)成分に起因する漏れ電流だけを正確に測定する漏れ電流計の呼称。漏れ電流には容量負荷に流れる高調波成分もあるが、それを除いた測定ができる。「リークカレント」や「リーク電流」を品名にするメーカもあり、I0r測定器の呼称は様々である。 2文字目のゼロを小さく書いたり、3文字目のアールを大文字にするという表記も見かける。メーカによって表記は違っている。「アイゼロアール」でなく「アイオーアール」と素人は間違いやすい(特に2文字目のゼロがこの表題のように大きな文字で書かれていると)。
- IDテスタ(あいでぃーてすた)
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光ファイバの心線対照器の名称。光ファイバ心線を被覆の上から湾曲させ、漏洩した光を受光素子で検知して、心線を検出する測定器。「光ファイバIDテスタ」とも呼ばれる。計測器メーカだけでなく、光ファイバを作っている線材メーカである住友電気工業やフジクラなどが製品をラインアップしている。
- ITU(あいてぃーゆー)
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(International Telecommunication Union)日本語では「国際電気通信連合」。国際連合(国連、United Nations※)の機関で、無線通信部門(略称:ITU-R)、電気通信標準化部門(ITU-T)、電気通信開発部門(ITU-D)の3部門がある。略称のITU-Rは国際規格の名称などでよく使われている。通信の分野の国際規格を策定する機関(団体)の1つ。 外務省HPの外交政策/国連外交/国連専門機関のページに次の記述がある(一部抜粋)。 ITUとは電気通信(有線/無線)の利用に係る国際的秩序の形成に貢献する国連専門機関。主として、以下の活動を行っている。1)放送や衛星通信等無線通信で使用される電波の国際的な分配及び混信防止のための国際的な調整。2)電話やファクシミリ、移動体通信、ハイビジョン等電気通信の世界的な標準化の促進。3)開発途上国に対する技術援助の促進。加盟国:193か国。ITUの最高機関である「全権委員会議」は4年ごとに開催される。 ※国連(United Nations)を翻訳すると「団結した国(複数の国が結束した、国の連合体)」で、発足時は「連合国(第二次世界大戦で日本やドイツと戦った国々のこと)」である。中国語ではUnited Nationsは現在も「聯合國(連合国)」と表記していて、「国際連合」などという美しい表現ではない。中国は「自分たちは連合国のトップ5国(常任理事国)の1国である」と思っている。外務省がUnited Nationsを「国連」という日本語にしたのは意図的な誤訳(確信犯)で、戦後の日本国民に対して、「国連は、先の世界戦争の戦勝国である連合国のサロンである」という真実の姿を伝えないようにした、という見解がある。国連憲章には敵国条項(当時の連合国と戦った日本などとは戦争を行う、つまり日本には攻め込んでも良い)があり、形式的には「この条項は死文化している」と解釈されているが、あくまで解釈であって、条項は削除されていない。国連への負担金の額は米国に次いで日本が2番目に多い状態が長く続いているが、日本はいまだに発言力の弱い立場である。「日本は国連を脱退する。東京に本部を置く新たな国際機関を創設する、といったら、多くの国が参加するのではないか」と著名な学者が冗談半分でいったら、その会合に参加していた安倍総理は、「きっと米国が真っ先に参加する」と即答したという。 参考用語(規格を策定する国際機関):IEC、IEEE
- IEEE(あいとりぷるいー)
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(Institute of Electrical and Electronics Engineers)電気・情報工学の分野の学術研究団体。米国に本部があり、標準化や規格の策定をしている。無線LANなどのIEEE802シリーズは有名。計測器をコンピュータ制御する規格としてHP(現キーサイト・テクノロジー)がつくったHP-IBはIEEEによってGP-IBとして標準化された。
- IEEE1394(あいとりぷるいーいちさんきゅうよん)
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オーディオ・ビデオ機器のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤ-ワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394-1995として標準化され、IEEE1394と呼称されている。IEEE1394(4ピン)、IEEE1394(6ピン)、IEEE1394bなどがある。SCSIと同じ数珠繋ぎ(デイジーチェイン)やスター型の接続、ツリー接続ができる。最大転送速度800Mbps。 IEEE1394はデジタルビデオカメラの外部出力端子(DV端子)に採用されているほか、ソニーは「i.Link(アイリンク)」の名称で自社製品に採用している。つまり、IEEE1394、i.Limk、DV端子、FireWireはすべて同じ規格である。 新しい通信規格の黎明期には、その規格を採用する機器の開発・検証のためにプロトコルアナライザ(プロアナ)が必須となる。1990年代に横河電機は、計測器部門であるT&M事業部にコミュニケーション部門を新設し、通信計測器に参入した。3G向けの信号発生器を自社開発し、海外製フェージングシミュレータを取り扱った。CATVなどの有線通信にも積極的で、IEEE1394のプロアナは海外製品の転売から初めて、自社モデルも開発した。2000年代までのIEEE1394の普及期には横河電機のIEEE1394プロアナは代表機種だった。その後、横河電機は2010年頃にこれら通信計測器からすべて撤退している。通信から撤退はしたが、後継会社である横河計測には(安藤電気から継承した)光通信測定器があり、光スペクトラムアナライザなど世界No.1の光測定器をラインアップしている。 参考用語:IEEE(あいとりぷるいー) 計測器情報:IEEE1394プロアナの製品の例
- IEEE802.11(あいとりぷるいーはちまるにどっといれぶん)
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IEEEが策定した無線LAN関連の規格。IEEE802.11a / b / g / n / ac / ax / beなどがある(規格名はアルファベットの早い順に古い)。別名、Wi-Fiの規格である。 IEEE802.11aから始まり、1999年に策定された11bは2.4GHz帯で帯域幅22MHz、最高速度11Mbpsで、変調方式はDBPSKとDQPSK(※)だった。11nをWi-Fi 4と呼び、以降11acがWi-Fi 5、11axがWi-Fi 6で、2023年末に策定された11beがWi-Fi 7になる。11beはExtremely High Throughput(EHT)とも呼ばれ、2.4GHz、5GHz、6GHzの3帯域全てを利用できる。Wi-Fi 6は世界中で増加するデバイス数に対応したが、Wi-Fi 7は全デバイスに超高速通信をもたらすための規格で、帯域幅320MHz、変調方式4096QAMを採用し、Wi-Fi 6の4.8倍、Wi-Fi 5の13倍の速度が可能になった。Wi-Fi 6でstreamに採用したOFDMAも、8から16に倍増している。 アンリツのワイヤレスコネクティビティセット(WLAN用測定器) MT8862Aはワイヤレスジャパン2024(5月 東京ビッグサイトで開催)で、11be対応モデルを展示した。また同時期に開催されたローデ・シュワルツ Technology Symposium 2024(創立90周年記念企画)ではWi-Fi 7に対応したシグナリングテスタが展示された(以下の参考記事が詳しい)。 (※)PSK(Phase Shift Keying)はデジタル無線で使われる代表的な変調方式。日本語では「位相偏移変調」、「位相シフトキーイング」と呼ばれる。BPSK(Binary Phase-Shift Keying)は2位相偏移変調、DBPSK(Differential encoded BPSK)は差動同期BPSK。DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)は差動4位相偏移変調。DQPSKは、見た目はQPSKと同じで区別がつかない。
- IP(あいぴー)
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(Internet Protocol)インターネットで使われているネットワーク層プロトコル。 米国の国防総省のネットワークプロジェクトで開発されたプロトコル。軍事技術が民間に広まった例の1つ。
- IPアドレス(あいぴーあどれす)
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(Internet Protocol address)IPプロトコルで使用するための32ビットのアドレス情報。IPプロトコルで通信するノードは、世界中で単一のこのIPアドレスを割り当てておかなければならない。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)
- IBM(あいびーえむ)
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(International Business Machines Corporation) 米国で1911年に創立した世界的なIT企業(現在はグローバル企業)。IBMの元々の英語名が示すように事務機械の会社として始まったが、1960年代以降はコンピュータ市場を主導し、業界の巨人と称された。大型コンピュータから始まり、現在のパソコンをつくったといえる。業態を最先端の事業モデルに変えながら続く100年企業である。 1990年代に当時最新のコンピュータだったエンジアリング・ワークステーション(略してワークステーション)はHP(ヒューレットパッカード)やSUN(サンマイクロシステムズ)、NEC(EWS4800)などがつくっていたが、HPの営業が「IBMのコンピュータを一番の競合と思っている」と聞いた経験が筆者にはある。ただしIBMは1990年代にはハードウェアではなくコンサルティングなどのサービスやソフトウェアに事業に傾注し、現在はクラウドコンピューティングを提供する企業になっている。既存のコモディティ化した市場は事業対象としない例として、2005年にPC(ThinkPadなどのブランド)を中国企業のレノボに売却している(自分たちがつくったパソコンはもう先端分野でなく、中国企業がやれば良い、ということと思われる)。 1980年以降、日本でPCといえばNECが圧倒的に高シェアだったが、世界的にはIBMが売れていた。OSとしてWindowsが標準になりNECは後退、撤退したが、IBMも2005年には撤退した。1990年代には国内企業でも高性能・高機能なパソコンとしてIMB製品を使うケースがあった。
- IPコード(あいぴーこーど)
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(International Protection code) IEC(国際電気標準会議)の規定。別名:保護等級、IP等級、防塵・防水等級、IP保護等級などの呼称がある。 IEC 60529で保護等級(Degrees of protection provided by enclosures)を規定している。筐体内の機械・器具に対し、人体の接近保護、塵などの外来固形物や液体の侵入保護を等級化している(IP00~IP68まで規定)。IEC 60529に準拠し、JIS(日本産業規格)は「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」(JIS C 0920)を2003年に改定している。IPコードは侵入保護等級(Ingress Protection Code)を略してIPと表記されることが多い。 計測器でも、ユーザの需要に応じたIP等級に対応した製品が増えている。
- IP負荷試験装置(あいぴーふかしけんそうち)
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ネットワーク機器に負荷を与えて、パフォーマンスを評価する測定器。2000年頃にインターネットが普及し、IP電話(VoIP)など「IP」は流行りのことばだったが、今ではIPは普通になったので略して、負荷試験装置や負荷試験機(または負荷試験器)と呼ばれている。インターネットなどネットワークの様々な機器の性能を評価する測定器。機器にたくさんの端末からアクセス(トラフィック)が集中したときに、正常な動作(所定の性能を発揮)できるかを試験する。電話機の時代の疑似呼(ぎじこ)に似ている。ネットワーク機器に負荷をかけるというネーミング。通信方式やインタフェースなどの機能ごとにユニットがあり、メインフレームに装着する構成のモデルが多かった。 2000年代には海外のIXIA(イクシア)やSpirent Communications(スパイレント。取り扱いは東陽テクニカ)社のSmartBits(スマートビット)が活躍したが、現在はほぼ生産中止になっている。スパイレントは情報通信の基礎技術をもとにセキュリティの会社となったが、基幹通信網で蓄積した負荷試験装置の技術をほかの通信規格に応用し、ネットワークの品質を評価する測定器を販売し続けている。次世代ネットワークパフォーマンステスター「Spirent TestCenter」(トラフックジェネレータ)などの製品がある。IXIAはネットワークパケットブローカなどの通信機器にラインアップを移し、2018年にキーサイト・テクノロジーに吸収されている。 2005年に横河電機はIP負荷試験器Traffic TesterPro AE5511を発売した。この実態は、吸収した有線通信計測器の老舗、安藤電気の製品であるが、スマートビットやIXIAほどヒットした記憶はない(現在は生産中止)。富士通の関連会社がつくった測定器に、IPネットワークエミュレータという品名の製品があった。無線通信測定器の雄、アンリツにはMD1230データクオリティアナライザというイーサネットに対応したモデルがあり、IP負荷試験装置といえる。現在の同社の「IPネットワーク測定器」と称する機種群にはMT1040Aネットワークマスタ プロがあるが、IP負荷試験というよりSDH/SONETアナライザ系列のモデルといえる。 IP負荷試験という表現は少なくなったとはいえまだみかける(2020年現在)。別名、ネットワーク負荷試験機やネットワークシミュレータ、トラフィックジェネレータという表現もされている。
- IP保護等級(あいぴーほごとうきゅう)
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IEC(国際電気基準会議)のIEC 60529や、JIS (日本産業規格)のJIS C 0920により規定されている、保護等級(IPコード)。IPの後に2桁の数字で表す。 株式会社東京測器研究所の「びずみ測定用の変換器の用語」には次のような説明がある。IP保護等級:外郭を持つ電気機械器具内部の保護の程度を規格化しているもの。JIS C 0920(またはIEC60529)に基づいて「外郭内の危険な個所への接近に対する人体の保護」および「外来固形物と水の浸入に対する保護」について2桁の数字で等級分類している。当社変換器はこの規格に準じて外来固形物と水の浸入に対する保護の目安として[IP○○相当]として表している。具体的には防塵や防水と明記される計測器が近年増えている。
- IVI-COM/C(あいぶいあいこむしー)
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IVI計測器ドライバ仕様に準拠したIVI-COM多重環境計測器ドライバのこと。 Microsoft Office VBA( Visual Basic for Applications)、Visual Studio 6.0、 Visual Studio.NET、などで利用することが可能。IVI-Cドライバが同梱されているので、LabVIEWやLabWindows/CVI環境からも簡単に利用できる。 IVI :Interchangeable Virtual Instruments。 COM:Component Object Model。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)
- I-Vチェッカ(あいぶいちぇっか)
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太陽電池の性能を評価するために、電流-電圧特性(I-Vカーブ)を測定する測定器。PV(太陽光発電)用のI-V特性の測定器。英弘精機には品名「I-Vチェッカー」という製品がある。同社は日射計が有名だが、PV関連の計測器にも早くから参入し、MP-11、MP-170などの形名のモデルがある。 参考用語:カーブトレーサ 参考記事(会員専用):【展示会レポート】スマートエネルギーWeek春展(FC EXPO/二次電池展/スマートグリッドEXPO)の3ページ目・・英弘精機の太陽光発電関連の測定器を取材。今後の再生可能エネルギーの動向も解説。 計測器情報:英弘精機の製品の例
- I-V特性(あいぶいとくせい)
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(current–voltage characteristic) 半導体デバイスの電流(I)-電圧(V)特性(※)。「横軸が印加した電圧、縦軸がそれによって流れる電流」のグラフで視覚的に特性を示す。半導体の評価に使われるもっとも基本的な仕様。半導体デバイスのデータブック(仕様書)にはI-V特性が記載されている。I-Vカーブ、I-Vグラフとも呼ばれる。半導体関連測定器のカーブトレーサの品名はここに由来する。太陽電池の変換効率測定にも使われるため、太陽光発電関連測定器にIVカーブトレーサ、I-Vチェッカなどの品名の製品がある。菊水電子工業の総合カタログの用語集によれば、「電池などの電気化学関係ではターヘルプロットとも呼ばれる」。カーブトレーサや半導体パラメータアナライザなどの高額な測定器を使わないでも、高性能なSMUでもI-V特性を測定することができる。 (※)電気の世界では電流は「I」で略記される。Cはcapacitor(キャパシタ、コンデンサ、静電容量)の略号として使われている。I(大文字)やi(小文字)が電流を表すので、複素数の虚数部(Imaginaly Part)は、通常は数学ではi(小文字)だが、電流と混同されるため、電気ではj(小文字)で表記する。
- I-V法(あいぶいほう)
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交流インピーダンス測定の手法の1つ。ロックインアンプ、周波数特性分析器(FRA)、電力計などを使用して、発振器の電圧と負荷に流れる電流の測定を、位相差を含めた正確な測定を行う。I-V法はLCRメータでは測定しにくい大型のリアクトル(コイル)のインダクタンス測定に使われたり、負荷装置などと組み合わせて測定する電気化学分野で使われている。参考記事:LCRメータの基礎と概要 (第1回)の2ページ目・・I-V法による燃料電池のインピーダンス測定が紹介されている。交流インピーダンス測定の各手法を概説。
- i.Link(あいりんく)
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IEEE1394規格のソニーの商標。オーディオ・ビデオ関連のストレージ用の規格として、SCSI(スカジー)の後継としてAppleが設計したFireWire(ファイヤーワイヤー)が、1995年にソニー、IBMなどと共同でIEEE 1394として標準化された。ソニーは1995年以前から、自社のビデオカメラ製品などに搭載したIEEE 1394端子をi.Linkの商標で発売していたため、現在もIEEE1394ではなくi.Linkと呼んでいる。計測器としては1990年代後半のIEEE1394普及期に、横河電機(現横河計測)はIEEE1394用のプロトコルアナライザをラインアップしていた。新しい通信規格の黎明期には必ずプロトコルアナライザが必要だが、その製品需要は長くはない。ATMアナライザ、ISDNプロアナなどとともにIEEE1394プロトコルアナライザも現在はほぼ生産中止。
- IXIA(いくしあ)
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2000年代にIxia Communications(イクシアコミュニケーションズ)社のIP負荷試験装置はSPIRENT(スパイレント)社のスマートビットと共に、ルータなどのネットワーク機器をつくる通信機器メーカやキャリア(通信事業者)に採用されていた。XGS2などの形名の製品があった。当時、IP負荷試験装置といえば、Smartbits(スマートビット)かIXIAが有名だった。 IXIAはコンセプトから運用まで、ネットワークとセキュリティ製品をサポートするソリューションを提供した。製品のリリース、アプリケーションの導入、運用中の製品の管理など、ネットワークにおけるテスト、可視化、セキュリティに関する幅広いソリューションである。 IXIAは計測器(ネットワークの評価装置)である負荷試験機だけでなく、ネットワーク機器もつくった。2018年にキーサイト・テクノロジーはIXIAを買収した。当初は社内カンパニーの扱いでIXIAの企業ロゴも使われていたが、2022年現在、IXIAという名前やロゴはまったく姿を消して、旧IXIAのネットワーク機器はキーサイト・テクノロジーのネットワーク ソリューションとして同社ホームページに掲載されている。
- IN-CIRCUIT DEBUGGER(いんさーきっとでばっが)
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1980年代~1990年代にあったICEメーカ、ZAX(ザックス)のフルICE製品の本体の名称。ターゲットのCPU(インテル80286やモトローラ68030など)に対応したオプション(ポッド、プローブ)はIN CIRCUIT EMULATOR PROBE ERX318Pなどの名称だった。ZAXは現存していないため製品のラインアップや、形名と品名が今では正確にはわからない。