計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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CP(しーぴー)

直流電子負荷装置には4つの動作モード、定抵抗(CR:Constant Resistance)、定電圧(CV:Costant Voltage)、定電流(CC:Constant Current)、定電力(CP:Constant Power)がある。CPモードでは電子負荷は設定した一定の電力で動作する。電子負荷は検知した入力電圧から電流値を計算し、その電流を流す。電力は電圧と電流の積(掛け算)で、電流と電圧は反比例する。そのためI-Vカーブ(グラフ)は曲線になる(CPモード以外の3つは直線)。

CPU(しーぴーゆー)

(Central Processing Unit)日本語では「中央処理装置」だが、CPUと表記されることの方が多い。半導体チップであるマイクロプロセッサの別名。計測器だけの用語ではないが、インサーキットエミュレータなどでは「対応プロセッサ」や「対応CPU」などの表記がある。また計測器内にも多くのCPUが使われているので、性能の記述にCPUがある場合もある。

CV(しーぶい)

直流電子負荷装置には4つの動作モード、定抵抗(CR:Constant Resistance)、定電圧(CV:Costant Voltage)、定電流(CC:Constant Current)、定電力(CP:Constant Power)がある。CVモードでは電子負荷は設定した電圧を維持する(一定で変化させない)ように負荷電流を変化させる。試験対象の装置がどのように電流を変えても、設定電圧を変えないように電子負荷が調整する(ただし定格範囲内で)のがCVモード。直流安定化電源は、CV動作モードでは(設定した電圧値の範囲内で)、負荷状態に応じて自動的に定電圧(CV)で動作する。直流安定化電源にはもう1つ定電流(CC)モードもある。そこで、直流安定化電源は「CV/CC電源」とも呼ばれる。

CVCF(しーぶいしーえふ)

(Constant Voltage Constant Frequency)日本語では「定電圧定周波数装置」。直訳すると「絶え間ない電圧、絶え間ない周波数」なので、規定の電圧と周波数を安定して供給する装置(交流電源)のこと。計測用電源のメーカである高砂製作所の交流電源の用語解説には以下のようにある。「CV/CF:設定された、出力電圧(又は波形)と出力周波数を多少の負荷変動が有っても一定に保つ為の交流電源で、固定出力の意味ではない。当社の交流安定化電源には、0Vから連続可変できる製品や周波数も直流又は0.01Hzから連続可変できる製品もある。このような製品は可変中に負荷変動が発生しても電圧、波形、周波数とも高安定である。」

CV/CC電源(しーぶいしーしーでんげん)

定電圧/定電流方式の電源(Constant Voltage Constant Current power supply)。設定された電圧や電流を、多少の負荷変動が有っても一定に出力する機能があり、固定出力の意味ではない。株式会社高砂製作所の交流電源には、交流定電圧電源として0Vから連続可変できるものや、交流定電流電源として交流モータ、トランス、ブレーカなどの試験に最適な、0Aから連続可変できる機種をラインアップしている。(同社の「交流電源」用語解説より)

CVD(しーぶいでぃー)

(Chemical Vapor Deposition )化学気相蒸着。半導体などをガスにして、加熱した基板上に堆積させて薄膜を形成する技術。 現在のICなどの半導体の製造にはほとんどこの手法が使われている。CVDとホトレジストによって各種の材料を何階層も重ねて複雑な回路を形成する。

C++(しーぷらすぷらす)

C言語をオブジェクト指向に改良した言語。C言語の機能がほとんどそのまま使えアッパーコンパチといえる。機能的には、C言語より変数宣言の位置の自由度が高くなり、スコープ解決演算子、オーバーロード、クラスなどが拡張された。組込みシステムでも使われるようになってきたが、一般的には機能が拡張された分コード効率がC言語より悪い。(株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集より)「C++」と表記して、「しーぷらぷら」と呼ばれることが多い。

Cメータ(しーめーた)

電子部品のコンデンサなどの静電容量(キャパシタ)を測定するキャパシタンスメータの別称。回路素子・材料計測の世界的なデファクトであるキーサイト・テクノロジーには過去にCメータがあったが、現在は生産中止しLCRメータが後継品となっている。日置電機とエヌエフ回路設計ブロックにはCメータがある。参考記事:LCRメータの基礎と概要 (第2回)の3ページ目・・各社のLCRメータ/Cメータ一覧あり。 計測器情報:Cメータの製品例 製品カタログ(会員専用):Cメータ(横河ヒューレットパッカード、日置電機)

CMOS(しーもす)

( Complementary Metal-Oxide Semiconductor) 相補型MOS(金属皮膜半導体)。LSI(大規模集積回路)の種類の1つ。金属酸化物でできた一対のP型トランジスタとN型トランジスタを組み合わせた(相補型の)構造をしている。 消費電力が少なく高速に動作するため、半導体製品に多く採用されている。 CMOSを使ったロジックICはスレッショルドレベル(0と1の境界電圧)がTTLレベル(0.4~2.4V)に比べて低いので、省エネICといえる。CMOSレベルは0.4V~電源電圧x0.7V)。 カメラに使われる映像素子を指すことも多い。CMOSというと、イメージセンサや画像センサの代名詞になっている。

CISC(しすく)

(Complex Instruction Set Computer) 和訳すると、複雑命令セットコンピュータ。マイクロプロセッサ(MPU、CPU)の命令の作り方を規定する命令セットアーキテクチャ(ISA:Instruction Set Architecture)の分類の1つ。1つの命令で複雑な処理をするが、命令の数が少ないことで最終的な処理速度を向上させるという設計手法。RISC(Reduced Instruction Set Computer、最小命令セットコンピュータ、読み方:りすく)の反対の設計思想である。株式会社Sohwa&Sophia Technologiesの用語集には次の説明がある。CISC:1命令あたりで複雑な処理を実行できるプロセッサ。ただし、複雑な命令を実行できる分プロセッサ内の回路が複雑になり、1クロックあたりの処理時間を短縮するのに無理が生じてきた。近年はRISCプロセッサ方式により1クロックあたりの処理時間をあげる事が可能になってきた。

CISPR(しすぷる)

フランス語のComite international Special des Perturbations Radioelectriquesの略記。英語ではInternational Special Committee on Radio Interference。日本語では「国際無線障害特別委員会」。EMI(エミッション)の分野でCISPR規格があり、それに準拠した計測器がノイズ研究所などにある。総務省・電波利用ホームページでは次のように説明されている。「CISPR:無線障害の原因となる各種機器からの不要電波(妨害波)に関し、その許容値と測定法を国際的に合意することによって国際貿易を促進することを目的として1934年に設立されたIEC(国際電気標準会議)の特別委員会。ITU-R(国際電気通信連合無線通信部門)やICAO(国際民間航空機関)の要請に応じて無線妨害に関する特別研究を引き受けるなど、他の国際機関との密接な協力体制がとられている。」

CES(せす)

(Consumer Electronics Show) 毎年米国で開催される、世界最大のデジタル関連の展示会。CES2023は米国ネバダ州ラスベガス市で1月5日~8日(現地時間)に開催された。読み方は「シーイーエス」もある。日本の展示会に同じものはないが、あえていうとCEATEC(シーテック、旧エレクトロニクスショー)であろうか(日本のメデイア、日刊工業新聞などが両者を比べて論評している)。

ChaoJi(ちゃおじ)

中国の規格であるGB/Tと日本発の規格CHAdeMOの統一化が2018年8月に合意されて、ChaoJiと命名された。規格はそれを評価する計測器におおいに関係する。

CHAdeMO(ちゃでも)

2010年に設立されたCHAdeMO協議会、または充電規格の名称。協議会は日本でEVを充電するための規格の策定や普及を行っている。CHAdeMOは商標名。規格はそれを評価する計測器におおいに関係する。CHAdeMO規格は世界で最も普及している(CHAdeMO協議会の情報によると69か国、18,000基)。中国のGB/T規格と合意したChaoJi規格もある。参考記事:技術情報・レポート/市場動向レポート/「電動化の進展~カーボンニュートラルに向けた動向」(2021/9/27公開)https://www.techeyesonline.com/tech-eyes/detail/TechnologyTrends-2109/