計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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C/N(しーえぬ)

S/N(Signal/Noise)は変調方式によって値が違うため、放送などではC/N比(Carrier to Noise Ratio)を指標にする。

CFRP(しーえふあーるぴー)

(Carbon Fiber Reinforced Plastic)炭素繊維強化プラスチック。

CMRR(しーえむあーるあーる)

(Common Mode Rejection Ratio)日本語では「コモンモード除去比」や「同相信号除去比」。二つの入力回路をもつ差動増幅器などで、共通する入力信号の雑音成分などを除去できる能力のこと。差動増幅器やアイソレーションアンプ(絶縁増幅器)の仕様に明記されている。光絶縁プローブは高電圧差動プローブに比べてCMRRの仕様が優れていることが知られている。 参考用語:コモンモードノイズ、ノーマルモードノイズ、デファレンシャルモードノイズ

CLI(しーえるあい)

(Command Line Interface)IT用語。キーボードからの文字列入力と、画面に表示されるコンピュータからの応答によって処理を進めるやり方。文字列だけでコンピュータと対話するので、知識が要求される。「コマンドライン」とも称される。

CO計(しーおーけい)

大気中に含まれる一酸化炭素(CO)の濃度を測定する機器。 (=一酸化炭素測定器、一酸化炭素濃度計)

CO2計(しーおーつーけい)

大気中に含まれる二酸化炭素(CO2)の濃度を測定する機器。 (=二酸化炭素測定器、二酸化炭素濃度計)

COD(しーおーでぃー)

(Chemical Oxygen Demand)水中に含まれる有機物による汚濁を測る指標の1つ。日本語では「化学的酸素要求量」。水質総量規制制度では、汚染指標がCODになっているため、COD測定器やUV計が使われる。水質汚濁の程度を表す指標のCODは、試薬を使用した測定方法(酸性法)が標準だが、測定に時間がかかる。UV計は試料中の有機汚濁(有機物)の程度を、紫外線の吸光度(光の吸収の度合い)として測定する。吸光度はCOD値と相関が強いため、事前にUV吸光度値とCOD値の関係(COD換算式)を求めておくことで、UV計によって無試薬でCODが連続測定できる。UV計は試薬を使用するCOD計と比べて保守管理が容易だという利点があり、広く使われている。参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/2ページ目。環境測定器をラインアップするJFEアドバンテックの水銀フリーUV計を取材。

COD測定器(しーおーでぃーそくていき)

海水等の汚れを化学物質で酸化させた時の量を測定する機器。COD:Chemical Oxygen Demand、日本語では「化学的酸素要求量」。

CQ(しーきゅう)

無線通信で通信可能な全ての無線局を一括して呼び出す符号のこと。19世紀に英国の有線電信用の通信略符号として使われたという記録がある。現在はアマチュア無線 のコールサインで、通信への参加を求める呼びかけ(挨拶)の言葉として使われている。Call to Quartersの略という説があるが、定かではない。日本のCQ出版はアマチュア無線の専門誌「CQ ham radio」やホビー向け電子工作の月刊誌「トランジスタ技術」を刊行している。これらの雑誌は電気・無線の趣味をもつ、高尚(おたく)な人々の愛読書である。

C言語(しーげんご)

(C language)1972年に米国のAT&Tベル研究所で開発されたプログラム言語(当時のOSであるUNIXを開発するために作られたといわれる)。汎用性が高く、ハードウェアに密着した処理(ハードウェアの制御など)に適している。マイクロコンピュータのソフトウェア開発では最も良く使われる。C言語の改良版で上位互換のあるC++も良く使われている。

CC(しーしー)

直流電子負荷装置には4つの動作モード、定抵抗(CR:Constant Resistance)、定電圧(CV:Costant Voltage)、定電流(CC:Constant Current)、定電力(CP:Constant Power)がある。CCモードでは電子負荷は設定された電流を維持する(一定に保つ)ように、入力電圧を変化させる。試験対象の装置にどのような電圧変動があっても設定電流が流れるように電子負荷が調整する(ただし定格範囲内で)のがCCモード。直流安定化電源は、CC動作モードでは(設定した電流値の範囲内で)、負荷状態に応じて自動的に定電流(CC)で動作する。直流安定化電源にはもう1つ定電圧(CV)モードもある。そこで、直流安定化電源は「CV/CC電源」とも呼ばれる。

CCCV(しーしーしーぶい)

(Constant Current,Constant Voltage)定電流/定電圧。直流安定化電源の動作モードのこと。設定した電流(または電圧)値の範囲内で、負荷状態に応じて自動的に定電流(CC)モードや定電圧(CV)モードで動作する。CVCCと記載されることも多い。その他、CV/CC、cc-cvなど表記は多様。CCCV充電というと、定電流充電と定電圧充電を組み合わせた充電方法のことで、バッテリーの評価にはCCCV充電が良く使われる。

CCD(しーしーでぃー)

(Charge Coupled Device) 電荷結合素子。一般に半導体集積回路は、素子間を金属のパターン配線で電気的につなぐが、隣り合った素子間の電荷的な結合によって信号を伝送する素子。 受光素子と組み合わせて撮像デバイス(画像センサ)として活用されている。固体撮像デバイスとしては現在ではCCDよりもCMOSのほうが普及している。

CCDF(しーしーでぃーえふ)

(Complementary Cumulative Distribution Function)日本語では「相補累積分布関数 」。スペクトラムアナライザの機能の1つ。

CC-Link協会(しーしーりんくきょうかい)

「日本発&初のフィールドネットワークCC-Linkを、世界のオープンネットワークへ」を合言葉に2000年11月に設立された。幹事会社を中心に、技術部会、マーケティング部会が一体となった活動で、機器メーカやユーザのFA構築の手助けをしている。

CZTチャープZ変換(しーぜっとてぃーちゃーぷぜっとへんかん)

FFT(フーリエ変換)では、CZT関数が定義されていて周波数応答などに利用される。テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」では「CZTチャープZ変換:DFT(離散フーリエ変換)の計算を行う効率的な演算方式CZTは、従来のFFTに比較して計算量は増加するが、 出力周波数のポイントを選ぶことができる汎用性を持つ。」と解説されている。 リアルタイムスペクトラムアナライザはFFTの機能があることを示唆している。

CW(しーだぶりゅ)

(Continuous Wave) 直訳すると「連続波」。変調されていないRF正弦波(連続波)をCW信号という。CW信号発生器は周波数と振幅が一定の正弦波を出力する。逆に、連続せずに、ある間隔を置いて送出する信号をバースト信号と呼ぶ。

CT(しーてぃー)

Current Transformer の略。大電流回路の電流計測を行う場合に、絶縁した電流を得るために使用する変流器。

CDMA(しーでぃーえむえー)

Code Division Multiple Access の略。和訳すると「符号分割多元接続」だが、CDMAという表記や表現の方が良く使われる。携帯電話などの無線通信に使われる方式の一つ。NTTが2001年に商用開始した3G(第3世代通信)サービス(デジタル無線方式)の名称はW-CDMA(Wideband CDMA)という。

CEATEC(しーてっく)

Combined Exhibition of Advanced TEChnologiesの略記。毎年10月に幕張メッセで開催されるIT技術とエレクトロニクスの国際展示会。アジア最大級の規模といわれている。主催団体は情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、電子情報技術産業協会(JEITA)、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)。 1958年に始まり、1964年~2000年はエレクトロニクスショー(略称:エレショー)といい、家電や情報機器、携帯電話など、時代を代表するエレクトロニクス機器の展示会だった。高度成長時代を代表するハイテク機器としての電子計測器も多く出展された(多くの計測器メーカが出品した)。1962年から東京国際見本市会場 (いわゆる晴海の展示会場)で開催される最も大きな展示会だった。1997年から会場は東京ビッグサイトになり、現在は幕張メッセになっている(2022年現在)。2000年にCEATEC JAPANと改称し、2019年からCEATECになった。 2000年代は日本の情報家電・通信機器メーカがデジタルカメラ、DVD、大型TV、携帯電話などを競って商品化した時代である。CEATECでは煌びやかな製品をPRする大手電機メーカやキャリア(通信事業者)が、大きなブースに派手な照明とコンパニオンで、大音量と映像で、ショーを展開した。昔からのエレクトロニクスショーを知っている計測関係者は「エレショーは変わった。もう(我々のような地味な)計測器屋が見学する展示会ではなくなった」と思った。2010年代になると家電や携帯電話は海外製品が主流になり、日本メーカは少なくなり、電気計測器の出展も減っていった。 当サイトの展示会レポートは2018年と2019年に取材をしている。現在のCEATECには計測器メーカはほとんど出展していない。計測器メーカはより効果を見込める他の展示会に出展している(CEATEC来場者は計測器メーカのターゲットではなくなった)。ただし。ベンチャー企業などが新しい検査・計測装置を出品していて、最先端の電子機器に触れる場である。