計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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レゾルバ(れぞるば)

(resolver) 回転体の速度を検知するために使われるセンサ。実際は回転角を検出して電気信号を出力する角度変位センサがレゾルバで、角度変位から回転体の速度を算出する。速度制御が必要なモータなどは、回転している速度を知ることが必須なため、ロータリーエンコーダやレゾルバが必ず使われている。 レゾルバの原理は電磁誘導で、励磁コイルと検出コイルの間に生じる磁界変化から回転角度を検出する。モータと同様にステータ(固定子)とロータ(回転子)で構成され、ロータの角度に応じた起電力が発生するようにつくられている。出力するのはアナログ信号である(ロータリーエンコーダの出力はデジタル信号)。 レゾルバは堅牢性や耐久性に優れ、過酷な環境下でも長期間使えるため、自動車の電動化(xEV)で脚光を浴びている。レゾルバの特許を科学技術情報サイト J-GLOBAL(科学技術振興機構)で探すと、2007年にモータメーカである日本電産(現ニデック)が「レゾルバの製造方法」を出願している。

レベル計(れべるけい)

(level meter) 2つの意味がある。 1.通信回線内の信号の電圧レベルを測定する測定器。1980年頃まで電電ファミリーの アンリツや安藤電気 がラインアップしていた。アナログの伝送路の評価に使われる。選択レベル計は、現在の「広い変調帯域幅をもつデジタル通信」で活躍するスペクトラムアナライザ(スペアナ)のように、アナログ通信時代には使われた測定器なので、スペアナの1種と解説している文献もある(以下の参考記事)。アンリツの選択レベル計ではセレモなどがあったが、すべて生産中止である。通信工事用途の計測器をラインアップしている大井電気はレベル計をつくっている。 2.液体の高さ(液面のレベル)を測定する、計装の機器(工業計器、プロセス用途の計器類)である レベルセンサには静電容量式レベル計などがある。いくつかの方式によって名称が違うので、一括りにして「レベル計」と表記(呼称)している。 レベル計というと、(アナログの)通信測定器と、工場やプラントで使われる工業計器の2つがある。以前なら通信測定器のレベル計の方が圧倒的に市場規模が大きかったので、「レベル計といえば通信だ」と断言できたが、今は生産額が激減している。そのため現在では工業計器のレベル計のことを指しているという説明もできる。

レベルジェネレータ(れべるじぇねれーた)

出力レベルを任意に設定できる信号発生器。

レベルセンサ(れべるせんさ)

液体タンクやポンプなど、液体の入ったものの液体の高さ(液面のレベル)を測定する機器のこと。別名レベル計とも呼ばれる(※)。方式により、静電容量式レベル計 などがある。広義には気体と液体、気体と粉粒体、など状態の違う2つの境界面をレベルと呼び、その位置を測定するものをレベルセンサやレベル計と呼んでいる。 (※)一般に計測器でレベル計というと、通信計測器の内、アナログ伝送路の信号レベル(信号の大きさ、dB)を測定する計測器を指していて、液面をレベルと呼んで高さ測定をする機器のことを指すことは無い。そのため当用語集では「レベル計」をカテゴリー「伝送/交換装置用測定器」に分類している。

レベルテストセット(れべるてすとせっと)

安藤電気の電話機用測定器、形名AE-9310の品名。テレフォンユニットテスタAE-9302/9303と併用されることもあった。

レベルレコーダ(れべるれこーだ)

騒音測定に使用する専用のレコーダ。騒音計や振動レベル計などを接続して、レベルの時間変動を記録する。環境計測のメーカであるリオンの記録計の品名でもある。現在はモデルLR-07が現役機種(2022年12月)。LR-07は記録紙と専用ペンで各種信号の時間変動を記録する。メーカの製品説明には「騒音、振動レベル記録のほか、各種音響機器の特性試験や電圧のリニア記録まで幅広く使用できる」とあるが、自動平衡式記録計、つまりペンレコーダである。なので、振動・騒音用途以外にも使える、一般的なペンレコーダである。 ペンレコーダは特殊用途以外にはほとんど見かけなくなったが、同社がいまだにレベルレコーダを1モデルつくっているのは、それなりに需要と売上があるからだと推測される。 計測器情報:レベルレコーダの製品例

連続モード(れんぞくもーど)

信号発生器の動作モード。出力は、波形やシーケンスの先頭から即座に開始し、電源がオフになるか動作を意図的に停止するまで繰り返し出力される。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)