計測関連用語集

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シーケンス(しーけんす)

機器を動作させる場合、あらかじめ定められた仕事の内容や順序に従って制御の各段階を逐次進めていくように設定する機能。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

シーケンス・エディタ(しーけんすえでぃた)

信号発生器の統合ツールの1つで、波形メモリの指定セグメントを繰り返したり発生順番を決定したりするためのプログラミングを行える。シーケンス機能には、コンピュータに類似した命令(ジャンプやループ)が含まれ、波形メモリにストアされたセグメントを繰り返したり順番を変更したりしてパターンを発生できる。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)参考用語:シーケンス・リピート・カウンタ、イベント入力、グラフィック・エディタ、統合エディタ

シーケンス機能(しーけんすきのう)

信号発生器の内蔵メモリ内に複数の波形セグメントをストアし、シーケンス・エディタで編集する命令にしたがってそれらを繰り返したり発生順番を決定したりできるプログラミング機能。これにより、信号発生器はほぼ無制限の長さの波形を作成することができる。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)上記のテクトロニクスの説明は主に任意波形発生器で有効な機能と思われる。ファンクションジェネレータ(FG)の国内トップブランドであるエヌエフ回路設計ブロックでは、同社FGの拡張機能の1つであるシーケンス発振は、上記とほぼ同じである(下記の記事を参照されたい)。 参考記事:ファンクションジェネレータの基礎と概要 (第2回)・・ファンクションジェネレータの拡張機能としてシーケンス発振機能などを図解。 参考用語: シーケンス・リピート・カウンタ、 イベント入力、 グラフィック・エディタ、 統合エディタ

シーケンス出力(しーけんすしゅつりょく)

電圧や周波数や任意入力した波形等を順次変えていく機能のこと。(株式会社高砂製作所の「交流電源」用語解説より)

シーケンス発振(しーけんすはっしん)

ファンクションジェネレータ(FG)にはシーケンス発振機能がある。波形、波形パラメータを複数定義して、発生する手順を決められるため、シンプルな波形の組み合わせで作られている試験波形を作成するときに便利である。FGの国内トップブランド、エヌエフ回路設計ブロックは「シーケンス発振機能」と呼ぶ。高周波の任意波形発生器(AWG)や任意波形/ファンクション・ジェネレータ(AFG)などのラインアップが多いテクトロニクスは「シーケンス機能」と呼んでいる。参考記事:ファンクションジェネレータの基礎と概要 (第2回)・・ファンクションジェネレータの拡張機能としてシーケンス発振機能などを図解。

シーケンス・リピート・カウンタ(しーけんすりぴーとかうんた)

信号発生器の機能の1つ。シーケンス・プロセスで使用される制御メカニズムで、波形セグメントの発生サイクル数を決定する(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。参考用語: シーケンス・エディタ、 シーケンス機能、 イベント入力、 グラフィック・エディタ、 統合エディタ

CC(しーしー)

直流電子負荷装置には4つの動作モード、定抵抗(CR:Constant Resistance)、定電圧(CV:Costant Voltage)、定電流(CC:Constant Current)、定電力(CP:Constant Power)がある。CCモードでは電子負荷は設定された電流を維持する(一定に保つ)ように、入力電圧を変化させる。試験対象の装置にどのような電圧変動があっても設定電流が流れるように電子負荷が調整する(ただし定格範囲内で)のがCCモード。直流安定化電源は、CC動作モードでは(設定した電流値の範囲内で)、負荷状態に応じて自動的に定電流(CC)で動作する。直流安定化電源にはもう1つ定電圧(CV)モードもある。そこで、直流安定化電源は「CV/CC電源」とも呼ばれる。

CCCV(しーしーしーぶい)

(Constant Current,Constant Voltage)定電流/定電圧。直流安定化電源の動作モードのこと。設定した電流(または電圧)値の範囲内で、負荷状態に応じて自動的に定電流(CC)モードや定電圧(CV)モードで動作する。CVCCと記載されることも多い。その他、CV/CC、cc-cvなど表記は多様。CCCV充電というと、定電流充電と定電圧充電を組み合わせた充電方法のことで、バッテリーの評価にはCCCV充電が良く使われる。

CCD(しーしーでぃー)

(Charge Coupled Device) 電荷結合素子。一般に半導体集積回路は、素子間を金属のパターン配線で電気的につなぐが、隣り合った素子間の電荷的な結合によって信号を伝送する素子。 受光素子と組み合わせて撮像デバイス(画像センサ)として活用されている。固体撮像デバイスとしては現在ではCCDよりもCMOSのほうが普及している。

CCDF(しーしーでぃーえふ)

(Complementary Cumulative Distribution Function)日本語では「相補累積分布関数 」。スペクトラムアナライザの機能の1つ。

CC-Link協会(しーしーりんくきょうかい)

「日本発&初のフィールドネットワークCC-Linkを、世界のオープンネットワークへ」を合言葉に2000年11月に設立された。幹事会社を中心に、技術部会、マーケティング部会が一体となった活動で、機器メーカやユーザのFA構築の手助けをしている。

シース熱電対(しーすねつでんつい)

(sheath thermocouple)熱電対の素線の酸化・腐食を防ぐには外気との遮断が有効なため、一対の熱電対素線を絶縁物で覆い、さらに金属被覆で覆った熱電対のこと。金属の裸素線を碍子に通して金属管に挿入した、いわゆる一般的な熱電対は、絶縁が悪い、汚染が早い、空気的なクリアランスが大きい(空気のある隙間がある)ために熱伝導が悪い、などの欠点がある。シース熱電対は密な構造で作りこんでいるため応答性が高く、産業用途では圧倒的に使われる。産業向けの熱電対の国産メーカは山里産業株式会社と株式会社岡崎製作所が2強。sheathは鞘、覆いのこと。参考記事:【展示会レポート】IIFES(アイアイフェス)2022/1ページ目。山里産業の製品を取材。

CZTチャープZ変換(しーぜっとてぃーちゃーぷぜっとへんかん)

FFT(フーリエ変換)では、CZT関数が定義されていて周波数応答などに利用される。テクトロニクスの冊子「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて(2009年9月発行)」では「CZTチャープZ変換:DFT(離散フーリエ変換)の計算を行う効率的な演算方式CZTは、従来のFFTに比較して計算量は増加するが、 出力周波数のポイントを選ぶことができる汎用性を持つ。」と解説されている。 リアルタイムスペクトラムアナライザはFFTの機能があることを示唆している。

CW(しーだぶりゅ)

(Continuous Wave) 直訳すると「連続波」。変調されていないRF正弦波(連続波)をCW信号という。CW信号発生器は周波数と振幅が一定の正弦波を出力する。逆に、連続せずに、ある間隔を置いて送出する信号をバースト信号と呼ぶ。

GWP(じーだぶりゅぴー)

(Global Warning Potential)地球温暖化係数。二酸化炭素を基準にして、ほかの温室ガスがどれだけ温暖化する能力があるかを示した数字 。フロンガスからの代替えが進んでいる。

CT(しーてぃー)

Current Transformer の略。大電流回路の電流計測を行う場合に、絶縁した電流を得るために使用する変流器。

CDMA(しーでぃーえむえー)

Code Division Multiple Access の略。和訳すると「符号分割多元接続」だが、CDMAという表記や表現の方が良く使われる。携帯電話などの無線通信に使われる方式の一つ。NTTが2001年に商用開始した3G(第3世代通信)サービス(デジタル無線方式)の名称はW-CDMA(Wideband CDMA)という。

CEATEC(しーてっく)

Combined Exhibition of Advanced TEChnologiesの略記。毎年10月に幕張メッセで開催されるIT技術とエレクトロニクスの国際展示会。アジア最大級の規模といわれている。主催団体は情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、電子情報技術産業協会(JEITA)、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)。 1958年に始まり、1964年~2000年はエレクトロニクスショー(略称:エレショー)といい、家電や情報機器、携帯電話など、時代を代表するエレクトロニクス機器の展示会だった。高度成長時代を代表するハイテク機器としての電子計測器も多く出展された(多くの計測器メーカが出品した)。1962年から東京国際見本市会場 (いわゆる晴海の展示会場)で開催される最も大きな展示会だった。1997年から会場は東京ビッグサイトになり、現在は幕張メッセになっている(2022年現在)。2000年にCEATEC JAPANと改称し、2019年からCEATECになった。 2000年代は日本の情報家電・通信機器メーカがデジタルカメラ、DVD、大型TV、携帯電話などを競って商品化した時代である。CEATECでは煌びやかな製品をPRする大手電機メーカやキャリア(通信事業者)が、大きなブースに派手な照明とコンパニオンで、大音量と映像で、ショーを展開した。昔からのエレクトロニクスショーを知っている計測関係者は「エレショーは変わった。もう(我々のような地味な)計測器屋が見学する展示会ではなくなった」と思った。2010年代になると家電や携帯電話は海外製品が主流になり、日本メーカは少なくなり、電気計測器の出展も減っていった。 当サイトの展示会レポートは2018年と2019年に取材をしている。現在のCEATECには計測器メーカはほとんど出展していない。計測器メーカはより効果を見込める他の展示会に出展している(CEATEC来場者は計測器メーカのターゲットではなくなった)。ただし。ベンチャー企業などが新しい検査・計測装置を出品していて、最先端の電子機器に触れる場である。

CP(しーぴー)

直流電子負荷装置には4つの動作モード、定抵抗(CR:Constant Resistance)、定電圧(CV:Costant Voltage)、定電流(CC:Constant Current)、定電力(CP:Constant Power)がある。CPモードでは電子負荷は設定した一定の電力で動作する。電子負荷は検知した入力電圧から電流値を計算し、その電流を流す。電力は電圧と電流の積(掛け算)で、電流と電圧は反比例する。そのためI-Vカーブ(グラフ)は曲線になる(CPモード以外の3つは直線)。

GP-IB(じーぴーあいびー)

(General Purpose Interface Bus ) コンピュータと周辺機器を接続するためのバス規格の一つ。世界No.1計測器メーカのHP(現キーサイト・テクノロジー)は、計測器をコンピュータで制御する(自動計測)ための規格、HP-IBをつくった。これを元にIEEEが標準化して作成したのがGP-IB。 GP-IBは各計測器メーカの製品に採用され、計測器の校正をする標準室では、GP-IBによって自動校正システムを構築している場合が多い。以前はパソコン用のGP-IBインタフェースカードなどがあった(PCメーカだけでなく、NIなどもつくっている)が、USBの普及によって、現在はGPIB-USB変換アダプタが使われている。 HPはHP-IBだけでなく、計測器の制御用のコンピュータである計測コントローラをつくるなど、スタンドアロン以外の計測器の開発で先進的な役割をはたした。現在のキーサイト・テクノロジーにはモジュール式計測器が多くあり(参考記事にAXIe製品例がある)、共通規格の提案も積極的である。