計測関連用語集

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任意(にんい)

(arbitrary) 信号ジェネレータにあらかじめ用意されている標準波形ではなく、個別の希望やニーズに合わせて定義される波形(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。任意の波形を出力できるのが、任意波形発生器(AWG:Arbitrary Waveform Generator)である。

任意波形ジェネレータ(にんいはけいじぇねれーた)

(Arbitrary Waveform Generator) 「任意波形発生器」のこと。計測器の名称としては任意波形発生器のほうが一般的。テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説では以下の説明がある。「任意波形ジェネレータ:アナログ信号発生器やミックスド信号発生器の一種で、メモリ上で作成された任意のアナログ信号を出力できる。ストアされたデジタル・データ(AC 信号の絶えず変化する電圧レベルを記述したもの)に基づいて波形を発生する高機能の信号再生システム。」。同社にはAWG5200、AWG70000Bなどのモデルがある(2022年3月現在)。AWG70000Bの周波数は最大20GHzで、MIMOなどの移動体通信の開発に使われるなど、通信のアプリケーションもあるが、当サイトではAWGは信号発生器(通信)ではなく信号発生器(汎用)に分類している。AWGのことを「任意信号発生器」と表現している計測器メーカもある。

任意波形発生器(にんいはけいはっせいき)

(Arbitrary Waveform Generator) 任意の波形信号を作成し、発生する測定器。AWGやアービタリージェネレータと表現、表記されることも多い。信号発生器の1種だが、SG(高周波の標準信号発生器)と区別して、ファンクションジェネレータ(FG)と同じ、低周波(RFではないという意味)の発生器に分類されることが多い。ただしパルス発生器(PG)や、一部のAWGは十分にRF帯域の周波数を出力できるので、それらはSGと同様に高周波の測定器である。たとえば無線通信規格のMIMOの評価には高周波の仕様の高額なAWGが使われる。余談だが、FG、SGなどの定義は難しく、広義には色々な意味で使用されるので、文献によっては何をさしているかを見極める必要がある。

任意波形/ファンクション・ジェネレータ(にんいはけいふぁんくしょんじぇねれーた)

(Arbitrary waveform Function Generator) アナログ信号発生器やミックスド信号発生器の一種で、安定した標準的な形状の波形を生成する(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。同社はAFGと略記している。同社はAFGとAWG(任意波形発生器)を別の機種群に定義している。当サイトではカテゴリー「信号発生器(汎用)」の中で、FG(ファンクションジェネレータ)とAWG(任意波形発生器)を別区分にしているが、ひとつのカテゴリー「FG/AWG」にしている解説書もある。FGとAWGは以前は別の機種群だったが、最近は両方の機能を持った、どちらに分類してよいか迷うモデルがある。FGが機能を進化させて、AWGの機能を取り込んできたために、「単なるFGではない、AFGである」というメーカの主張かもしれない。岩崎通信機が2020年にFGの新製品、SG-4200シリーズを発売した際、「FGとAWGのどちらか?」と聞くと「両方である」とはっきり即答されたことが印象的であった。テクトロニクスはAFGを以前からラインアップしていて、「任意波形/ファンクション・ジェネレータ:テクトロニクスのFGの品名」だったが、最近は他社製品もあり、そうは言えなくなった。テクトロニクスにはAFG1000、AFG2000、AFG31000などのモデルがあるが、同社HPの品名は「任意関数発生器」である(最近変更になったと思われる。2022年3月)。

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