計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

7

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

DC確度(でぃーしーかくど)

設定電圧と実際の出力電圧との差(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。信号源は出力値として設定した値が極力、実際の出力値になるように設計されているが、その精度がどれくらいあるかをいっている。たとえば信号源(電源や発振器)の出力設定を3Vにしても、信号源の出力端子が3Vとは限らないということ。また、計測器の出力値が、信号を受ける機器の入力値と同じかどうかは接続の仕方によって異なる。たとえば信号源の出力端子が3Vでも、信号を受ける機器の入力端子は3Vより低い電圧になることもある。DC電源の例が用語

DDS技術(でぃーでぃーえすぎじゅつ)

DDS (Direct Digital Synthesizer)は、単一の発振源(固定の周波数)から、任意の周波数の波形をデジタル的に作成すること。DDS技術は信号発生器で使われている。計測器としては、周波数と位相が可変できる信号発生器を指している。加算器やROMで構成され、クロックに同期して周波数設定値を累積していき、任意の周波数の波形をつくり、フィルタ(LPF)できれいな正弦波にする。 ファンクションジェネレータの国産No.1メーカである株式会社エヌエフ回路設計ブロックは、DDS:日本語では「ディジタル直接合成発振器」と呼ばれる、と述べている。テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説は「DDS技術:1 つのクロック周波数で計測器の動作範囲内の周波数を発生させて波形を合成する技術。クロックで制御して信号発生器のメモリから出力するサンプルのレートを決定する」と解説している。 参考記事:ファンクションジェネレータの基礎と概要 (第1回)・・「ファンクションジェネレータの歴史と種類」の章でDDS方式のモデルが任意波形の作成ができることが解説されている。

データジェネレータ(でーたじぇねれーた)

(data generator) パターンジェネレータの別名。テクトロニクスの品名に多く、以前はDG2020などのモデルがあった(現在は生産中止)。データジェネレータの明確な定義は難しく、データジェネレータの例として、キーサイト・テクノロジーのパルスジェネレータやテクトロニクスのAFG(任意波形/ファンクションジェネレータ)が紹介されているケースがある。 テクトロニクスのデータジェネレータの現役モデルがなくなって以来、この品名のモデルはほとんど見当たらない(2022年3月)。キーサイト・テクノロジーのパルスジェネレータ(PG)のごく一部に「パルス・データ・ジェネレータ」という品名のモデルがある。またすでに生産中止だが、Keysight 80000データジェネレータシステムはメインフレームにE29xxA発生器モジュールを組み合わせる製品だった。この製品の概説には「デバイスを試験するために複数のデータ入力ラインが必要なとき、所望のエッジ配置が1 GHzまでできる高速データ発生器プラットフォーム。Keysight 80000のPRBS機能とKeysight 54120 シリーズオシロスコープのアイパターン評価、またはKeysight 71600シリーズBERTにより、迅速な性能検証が可能。」とあるので、デバイス評価用の特殊なパターンジェネレータをデータジェネレータと呼称していたのかもしれない(現在は2社ともに現役モデルがないので不詳)。余談だがテクトロニクスにはデータ・タイミング・ジェネレータDTG5000というモデルもあった(現在は生産中止)。 岩崎通信機にはDG-8000パターン・ジェネレータなるモデルがある。形名がDGだが、同社はパターンジェネレータと称していて、データジェネレータとは表記していない(形名がTG-8000でなくDG-8000なのは、きっとTGは別の機種群で使ってしまったためと思われるが、テクトロニクスのDGとまぎらわしい形名である)。

データ・タイミング・ジェネレータ(でーたたいみんぐじぇねれーた)

テクトロニクスのDTG5000シリーズの品名。同社はパターンジェネレータの品名をデータジェネレータとしているが、データ・タイミング・ジェネレータ(DTG)について以下の説明がある。「任意波形ジェネレータ(AWG)のA/Dコンバータ以降をパルス信号用のドライバ回路に置き換えた構造をしている。そのため、データ・パターン・メモリのコントロールがAWGと同じように可能で、メモリを分割して繰り返し、また順序付けて使用できる。出力レベル以外に遅延時間、立ち上がり(下がり)時間などが任意に設定できる。機種によっては任意のデューティを持ったRZ信号などにも対応している。」。またテクトロニクスHPにはDTGの特長として「優れたパルス出力機能があり、複雑なテスト手順の作成時間を短縮し、複数のチャンネルにおけるジッタ生成、高精度クロック、シリアル・データ信号が簡単に出力できる。」とある。DTG5000は液晶などの発光素子を駆動するICの開発・試験で使用された。DTG5000はメインフレームとモジュールの構成で、本体は8スロットのDTG5078と、4スロットのDTG5274、DTG5334があり、モジュールはDTGM21/30/31/32の4種類があり、組み合わせで出力ch数などの仕様が変った。2022年3月現在、DTG5000は生産中止で、現在テクトロニクスにはDTGの現役モデルはない。また、同社以外にDTG製品は見当たらない。任意波形発生器やロジックアナライザ用の多chのパターン発生器をラインアップしてきた同社ならではのユニークな製品であった。同社はロジックアナライザでも、データジェネレータは現在ラインアップはない。つまりパターンジェネレータの現役モデルはない(2022年3月)。

データ・パターン・ジェネレータ(でーたぱたーんじぇねれーた)

テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説には「信号発生器の一種で、単一または複数のデジタル・パターン・ストリームを生成する。パターン・ジェネレータやデータ・ジェネレータとも呼ばれる。」とある。つまり、「データ・パターン・ジェネレータ」は略して「データ・ジェネレータ」や「パターン・ジェネレータ」と呼ばれ、3つは同じである、と読み取れる。ただし、デジタルのパターン(ロジック・パターンとしてのパルス列)を出力する信号発生器は一般に「パターンジェネレータ」と呼ばれている。テクトロニクスのHPで「データ・パターン・ジェネレータ」を検索してもヒットせず、そのような品名の現役モデルはない(2022年3月現在)。同社はパターンジェネレータをデータジェネレータという品名で発売していた(たとえばDG2020など、2022年3月現在は生産中止)。そのような背景から、過去にはデータ・パターン・ジェネレータというパターンジェネレータが存在した可能性がある。

データ・レート(でーたれーと)

デジタル信号発生器やトランスミッタがバイナリの1 または0 を送出するレートで、通常メガビット/秒またはギガビット/秒で表される。(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)

デジタル波形ジェネレータ(でじたるはけいじぇねれーた)

パターンジェネレータのこと。デジタル・パターンを出力する信号発生器の一種で、ロジック信号発生器とも呼ばれる(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。ただし同社以外では、パターンジェネレータやパルスジェネレータと呼んでいる場合が多い。

  • 1