計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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アービタリージェネレータ(あーびたりーじぇねれーた)

Arbitrary Waveform Generator の略。つまり、任意波形発生器のこと(Arbitery:任意、 Waveform:波形)。AWGと表記されることも多い。テクトロニクスの任意波形ジェネレータの型名(※)は「AWG7000シリーズ」のように頭3文字をAWGにしている。会話では略して「アービタリー」といわれたりする。最近は「任意波形/ファンクション・ジェネレータ」という品名の製品が増えた。当サイトではファンクションジェネレータ(FG)とAWGは別のカテゴリとして扱っているが、2つを1つの分類で扱うケースも散見される。従来、AWGにもFGの機能が多少はあった。FGが多機能化してAWGの機能を持つようになり、メーカとしても新機軸として、単なるFGではなくAWGの機能もある製品である、というアピールを品名で行いたいという意図が感じれらる。品名が任意波形/ファンクション・ジェネレータである新製品を当サイトに登録する際、メーカにAWGですかFGですか?と確認すると、はっきりと「両方です」という確たる回答があった。時代によって計測器のカテゴリは変化する例といえる。(※)テクトロニクスは製品の形名のことを「型名」といっている。形名の表記にも「AWG5202型」のような表現が随所にみられる。同社の形名(いや型名)はTDS、DPO、AWGのようにアルファベット3文字の命名が多い。同社の任意波形発生器の品名は「任意波形ジェネレータ」である。他社に売却してしまったが、同社の映像関連の発生器の品名は「ゼネレータ」だった(以前はテクトロニクスといえば「オシロ」と「ビデオ関連測定器」が二枚看板だった)。

RC発振器(あーるしーはっしんき)

(RC oscillator) 主にオーディオ関連の試験用信号を発生する測定器。RCはResistance(抵抗)とCapacitance(コンデンサ)の略。RとCでフィルタを作り、負帰還回路を組み合わせると正弦波の発振回路ができる。その原理を応用した発振器。 以前は大手計測器メーカがつくっていたが、現在はほとんど中止になっている。たとえば目黒電波測器(現計測技術研究所)のMCR-4021、松下通信工業(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)のVP-7201A、アンリツのMG425B、安藤電気のTCO-47/TCO-48、菊水電子工業の418Bなどがあった。目黒電波測器や松下通信工業はテレビ・オーディオ測定器(映像、ビデオ関連の信号発生器など)をつくっていた計測器メーカ。アンリツや安藤電気は通信計測器メーカだが、電話などの可聴周波数のモデルとしてRC発振器をラインアップしていた。菊水電子工業は現在では安定化電源を主力にEMI関連のモデルもラインアップしているが、1970年頃はオシロスコープや低周波の発振器などの基本測定器、電子部品検査用のカーブトレーサなどのメーカだった(直流電源のラインアップは1970年以降に増えていることが、当サイトのインタビューで語られている)

アジリティ(あじりてぃ)

(agility) 信号発生器 で、ある周波数 から別の周波数に、瞬時にきちんと切り替わることができる能力(テクトロニクスの冊子「信号発生器のすべて」の用語解説より)。 agilityは日本語では「機敏」。世界No.1の総合計測器メーカであるキーサイト・テクノロジーの前の会社名、アジレント・テクノロジーのagilentは、agilityからの造語といわれる。「俊敏な、科学技術(工業技術)」の会社とでもいうネーミングである。

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