計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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目盛(めもり)

オシロスコープの用語としては、波形を測定するための画面上のグリッド線のこと。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

メモリ長(めもりちょう)

(memory length) デジタルオシロスコープ(デジタルオシロ)でサンプリングした波形を記録する長さをメモリ長(レコード長)という。メモリ長とサンプリング、測定時間(記録できる時間の長さ)の間には、次の関係がある。測定時間(s)=メモリ長(Word)/サンプリング(S/s)。高速サンプリング(密)で測定すると測定時間は短かくなり、低速サンプリング(粗)ならば長時間測定できる。従来、メモリは高価だったので、デジタルオシロスコープのメモリは標準では大きくない。今でも各メーカはメモリ増設をオプションにして、性能(と価格)を選択できるようにしている。メモリ長やレコード長という表現でなく「内蔵メモり」や単に「メモリ」と記述している場合もある。 元来、オシロスコープは高速の信号を精度良く捕まえることが主眼で、精度とデータ数(サンプリング)はトレードオフである。電子回路の信号をオシロで測定してもせいぜい数秒程度でメモリはいっぱいになる。長時間記録が目的ならばオシロスコープでなくレコーダ(記録計)が適している。 「オシロであったら良い機能」を当サイトでアンケートを実施したら(2023年1月)、「データロガーのように長時間モニタ(記録)したい」旨の回答があった。時々、このような意見が計測器ユーザからあるが、それはオシロではなく記録計(レコーダ)で実現する機能で、オシロの役目ではない。信号を常時記録(モニタ)していて、閾値(設定値)を超えたらアラームを出力することはレコーダの主要な機能だが、サンプリングは通常、0.1~1秒程度である。オシロスコープは電子回路のもっと速い信号の電圧変化を捕まえることが主眼である。オシロとレコーダは測定原理がほぼ同じなので、理解が不十分な初心者は両社を間違えていることがある。逆にメモリレコーダなどの記録計をつくる計測器メーカは新製品のレコーダをオシロと呼称して、従来のレコーダユーザでなくオシロユーザを取り込もうという、巧みなPRをしていることがあある(オシロとレコーダは似ている測定器ではある)。

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