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- DSAオシロスコープ(でぃーえすえーおしろすこーぷ)
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広帯域オシロスコープの機種群(形名、シリーズ名)の1つにDSAがある。DSO(やDPO)のAnalyzer(アナライザ)モデルで、2000年代にキーサイト・テクノロジーがDSO80000やDSO90000シリーズを発売時に登場した形名。テクトロニクスにもこの形名の広帯域オシロスコープがある。通信規格を評価するソフトウェアを標準装備して、DSO(またはDPO)に解析オプションが追加されたバンドル品なので、即、アナライザとして使うことができる。製品カタログではキーサイト・テクノロジーはDigital Signal Analyzer、テクトロニクスはDigital Serial Analyzerと表現している。両社とも広帯域オシロスコープ本体にオプションソフトウェアを標準装備した形名として偶然同じDSAになったと思われる。 テクトロニクスのサンプリングオシロスコープは長らくDSA8000シリーズ(最後のモデルはDSA8300)だったが、現役モデルは表示部のない8シリーズのTSO820になった。なので、「DSAとは過去にあったテクトロニクスのサンプリングオシロスコープの形名」でもある。キーサイト・テクノロジーはサンプリングオシロスコープにDCA(Digital Communication Analyzer、光通信波形のアイパターン測定などに使う「デジタル通信のアナライザ」という意味)の通称があり、現役モデルのN1092C(テクトロニクス同様、ほとんど表示部が無く、外観はコネクタのある箱)はDCA-Mと呼称している。 計測器情報:DSAオシロスコープの製品例
- DSO(でぃーえすおー)
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(Digital Storage Oscilloscope) デジタルオシロスコープ (デジタルオシロ)の別名(参考記事が詳しい)。高速のサンプリングレートを持つADコンバータで、1回で信号波形を取りこむ、リアルタイム・サンプリングのオシロのこと。もう1つの種類として等価時間サンプリングの手法で、繰り返しデータを収集をして蓄積(ストレージ)するサンプリングオシロスコープがある。 オシロの形名に(Digital oscilloScopeまたはDigital Storage oscilloscopeを略記した)DSや、DSO、MSO(ミックスドシグナルオシロスコープ)と付けるモデル(シリーズ)が増えた。キーサイト・テクノロジーやテレダイン・レクロイに、DSOを形名にするモデルがある。テクトロニクスは1980年代に(AD変換器ではなくCCDをアナログメモリとして使った)デジタルオシロスコープ2400シリーズを発売した。品名はデジタルオシロスコープだが、オプションの2402のカタログ(1989年発行)は「2400シリーズDSO(用の)専用ウェーブフォーム・プロセッサ」がタイトルである。つまり当時はデジタルオシロスコープの事をDSOと略記している。その後、ADコンバータと画像処理DSPを使いDPO(デジタル・フォスファ・オシロスコープ)を開発すると、同社のデジタルオシロはDPOと呼称され、「従来のDSOとは全く違う」、と宣言した。つまり同社にとってデジタルオシロはDSOとDPOがあり、DPOが優れている、という解釈である。他社もDPO同等の表示機能をもつデジタルオシロをラインアップしているが、DSOという表記をしている。このように、メーカによってDSOの定義は異なるので、正確な説明が難しい。 現在のテクトロニクスのHP(2023年7月)にはオシロの種類としてDSOとDPOが明確に区別されて解説されているが、同社の冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)には次のように書かれている。DSO(デジタル・ストレージ・オシロスコープ):A/Dコンバータを使ったデジタル・サンプリングで信号を取込むデジタル・オシロスコープ。アクイジション、ユーザ・インタフェース、ラスタ表示などをシリアル処理アーキテクチャで実行する。
- DLシリーズ(でぃーえるしりーず)
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(DL series) 横河電機(現横河計測)のデジタルオシロスコープ(オシロ)の通称(愛称、ニックネーム)。現在のMHz~GHz帯域のオシロの主流がMSO(ミックスドシグナルオシロスコープ)になったため、現在はDLではなくDLM(MSOタイプのDLという意味)と称している。 1989年発表のDL1200シリーズは縦型、設置面積A4サイズ、小型・軽量なので片手で持ち運べる画期的な製品だった。同社は後発でオシロ(デジタルオシロ)に参入したが、それまで横型(左が画面、右が操作部)だったのを上に画面、下に操作部という縦型を開発した。周波数帯域は100MHzだったが、その後150MHzのDL1500、200MHzのDL1600、500MHzのDL1700と周波数を伸ばした。200MHz~500MHzのモデルを揃えて、500MHzのミッドクラスユーザから100MHz以下のローエンドユーザまで広くシェアを取った。本体価格は数十万円だが、顧客が確保できた予算内に収まるようにオプション(プリンタやメモリ、解析ソフトなど)を付けると100万円以上になることもあった。 DLシリーズは、世界的なNo.1デジタルオシロのテクトロニクスTDSシリーズと競い、日本市場を2分した。日本市場のシェアはNo.1がTDS3000シリーズ、No.2がDLシリーズと思われる(横河レンタ・リースが開催する有料実機セミナーはTDSシリーズとDLシリーズを選択できるがその実績から推定)。2000年代には海外から激安オシロが上陸し(中華系オシロ)、文教向けの安価なオシロを販売していたケンウッド(現テクシオ・テクノロジー)以外の国産計測器メーカ(日立電子や松下通信工業、岩崎通信機など)はほとんどが撤退することになった。岩崎通信機はアナログオシロ時代のNo.1だったが、デジタルオシロになってからはレクロイのOEMという状態が続き、DLシリーズに対抗できる状態ではなくなった(最近は自社開発で8chモデルDS-8000シリーズを2020年に発売している)。 DLシリーズは操作性が(テクトロやキーサイト、岩通などの)従来のオシロとは異なり、ボタンの数や配置、ファンクションキーによるツリー構造の機能選択など、独自のもので、アナログオシロから脈々と続いてきたオシロの操作性を無視している面があり、通常の電気・電子技術者には違和感があった。ただし、マイクロプロセッサの普及により、従来のハードウェア設計者ではなく、電気の基礎知識に疎いソフトウェア技術者が増加し、彼らがデバッグで使うには「使いやすいオシロ」として評価されることもあった。ロングメモリにこだわったこともTDSシリーズとの差別化になった。当時のロングメモリはレクロイ(現テレダイン・レクロイ)の十八番だった(横河電機はその特長をパクったといえる)。 DLシリーズはDL1500~DL1700の時代に横河電機の計測器事業部門の稼ぎ頭だったが、2000年代に1GHz帯域に参入したDL9000シリーズが短命に終わり、このモデル以降にGHz帯域のモデルを開発していない。横河計測のオシロの周波数は最大500MHzである(2022年9月現在)。DLMとなってからはDLM2000から3000、4000、5000、6000などのモデルを発売したが、2000年代中頃からの中華系(中国・台湾製)激安品の輸入によりオシロの価格破壊が起きたため、現在のDLMシリーズは以前のDL1500~1700時代のような販売数・額ではなくなったと推測される。DLM4000/5000/6000は縦型ではなく、一般的な横型。2023年~2025年にHD(高分解能モデル)を発売し、縦型のDLM3000/HDと横型のDLM5000/HD(8chモデル)の2系統のラインアップになった(2025年9月)。 TechEyesOnlineが2023年1月に行った読者アンケートで、使用実績のあるオシロメーカとして、横河計測がキーサイト・テクノロジーやテレダイン・レクロイを抑えて第2位になり、1位のテクトロニクスに迫る得票数である。みんなの投票 第2弾 結果発表 計測器情報:DLシリーズの製品例 テクシオ・テクノロジーのDL-1060シリーズはデュアルディスプレイ表示の6・1/2桁 DMM。同社ではGW INSTEKブランドのDMM形名はGDMで、DLはTEXIOブランド製品である。計測器に限らず一般に、Dual、Light、Data Link(データ連携)などがDLの略記になっている例がある。横河電機のDLの由来は不明である。同社の電力計測器(デジタルパワーメータ)の形名であるWTは、電力の単位「watt(ワット)」が語源という説があるが定かではない。 左:1995年~2003年発売のDL1540と2002年~2010年発売のDL1640L。共に同社のオシロ黄金時代のモデル(2023年7月 TECHNO-FRONTIER) 右:最新モデルのDLM3000HDシリーズの2台同期デモ(2025年1月 カーエレクトロニクス技術展)
- DCA(でぃーしーえー)
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(Digital Communication Analyzer) キーサイト・テクノロジー社のデジタル・コミュニケーション・アナライザの略記。広帯域オシロスコープメインフレーム。製品としては、86100D Infiniium DCA-X広帯域幅オシロスコープメインフレーム(形名は86100A/B/C/Dあり、最後のDタイプも製造中止)や83480A ディジタル・コミュニケーション・アナライザ(こちらも生産中止)があった。 実態はサンプリングオシロスコープ。2スロットあり、モジュールを挿入。当時の同社のオシロスコープは形名54xxxのように頭が5で始まる。形名8xxxや8xxxxはオシロスコープではなく、ネットワークアナライザ(NA)やスペクトラムアナライザのようなRF/高周波製品と、光製品。代表的な形名では81xx、86xxxは光製品。85xxx、87xxはNA。 DCAとは「高速のデジタル通信で使われる光ファイバ通信(または電気通信)の波形の解析器」というネーミング。まず高速通信のアイパターン測定に使われた。また、TDRモジュールを装着するとTDR測定器になった(NAとは違う原理で部品の特性測定ができる)。たくさんの特定通信規格に対応したモジュール(特定の通信規格の波形観測、つまり品質確認のための大変高額な製品)がラインアップされていた。別名:光オシロ。モジュールのコネクタは電気だけでなく、光コネクタも多い(高速通信は光になる)。同等品はたとえばテクトロニクスのDSA8300型など。 キーサイト・テクノロジーは2005年に6GHzの帯域をもつ(サンプリングタイプでない)広帯域オシロスコープ54855Aを発売した。それ以降、海外のオシロスコープメーカ間で帯域を伸ばす開発競争が続き、30GHz位まで開発された(2019年にキーサイト・テクノロジーは110GHzモデルを発表。約1億円/台)。このようにリアルタイムオシロスコープの帯域が向上したため、サンプリングオシロスコープでアイパターンを見る必要がなくなり、DCAの需要は減り、生産中止となった。 2000年頃のキーサイト・テクノロジーのショートフォーム・カタログでは、DCAはオシロスコープのページにサンプリングオシロスコープとして、また光測定器のページに光波形解析器として、2か所に掲載されていた。 2016年にN1092A DCA-Mサンプリングオシロスコープという製品が発売されたが、波形表示部がなく、外観はただの箱である。高速通信のアイパターン測定器としてNECなどの通信機器メーカに2000年代まで愛用されたサンプリングオシロスコープの名器86100 DCAは生産終了したが、キーサイト・テクノロジーはDCAという名称に愛着があるようだ。現在の同社のRF測定器群に使われる頭がNで始まる形名を持つDCA製品である。 計測器情報:品名にDCAと付くキーサイト・テクノロジー製品の例
- TDR(てぃーでぃーあーる)
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(Time Domain Reflectometer、Time Domain Reflectometry) 測定対象(DUT)の片端からパルス信号を入力し、DUTの各場所(位置)からの微弱な反射信号を時間軸で測定する手法。手法として「TDR法」などの表現があるが、TDR手法を利用した一連の測定器を指すことばでもある。和訳:時間領域反射率測定、時間軸反射法。 横軸を時間、縦軸を反射信号のパワーにすると、横軸は距離となり、入射端からのDUTの位置の状態を波形(グラフ)で観測できる。 OTDR(光ファイバアナライザや光パルス試験器)が有名だが、アプリケーションによって以下の2種類がある。 応用1. ケーブルの破断点やコネクタなどの接合状態の確認をする。光ファイバの時はOTDR(Optical TDR)という。TDRは電気の場合の名称で、欠陥の位置(fault location)を特定するものという「フォールトロケータ(fault locator)」や「ロケータ」、 「ケーブル障害位置測定器」などの名称、品名の測定器がある。ロケータは1980年代には安藤電気やテクトロニクスがラインアップしていたが、現在は大手計測器メーカはつくっていない。海外製のハンドヘルドモデルを株式会社グッドマンが取り扱っている。現在、計測器でTDRといえばグッドマンが有名である(筆頭で思い浮かぶ)。 応用2. サンプリングオシロスコープの測定ユニット。伝送路の特性インピーダンスの測定・評価には主にネットワークアナライザが使われるが、オシロスコープとTDRユニットの組み合わせで、時間領域から測定する手法がある。 計測器ではなく、一般にはTDRとえば東京ディズニーランドの略記である。
- DDR(でぃーでぃーあーる)
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(Double Data Rate) 半導体メモリの代表であるDRAM(Dynamic Random Access Memory)の規格。PCに使われるSDRAM(Synchronous DRAM)にはDDR3やDDR4などの規格があり、両者に互換性は無い(DDR3は240ピン、DDR4は288ピン)。半導体やバス通信の規格試験ができるGHz(ギガヘルツ)帯の広帯域オシロスコープ(高速オシロと呼称)には、DDR評価用のソフトウェアオプションがある。
- TDSシリーズ(てぃーでぃーえすしりーず)
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(TDS series) 電気計測器の世界でTDSといえばTektronix(テクトロニクス)社のデジタルオシロスコープ(オシロ)で、世界市場でシェアNo.1だった機種群のこと。1999年に発売されたTDS3000シリーズは、国産計測器メーカとして後発でオシロ市場に参入した横河電機(現横河計測 )のDLシリーズ(DL1500/1600/1700など)と国内市場を二分した。TDSシリーズとDLシリーズは設計思想がまったく違い、両社にそれぞれファンがいた。TDS3000は電気・電子技術者に幅広く受け入れられた汎用オシロスコープ(MHz帯域)の王道モデルだが、メモリは多くなく、増やせないことが欠点だった。国内シェアはTDSシリーズがNo.1、DLシリーズがそれを猛追するNo.2と推定される(横河レンタ・リースの計測器有料トレーニングは実機としてTDS(MSO)シリーズとDL(DLM)シリーズを選択できるが、その比率からの推定)。 TDS3000シリーズはTDS3000B、TDS3000Cとエンハンスド(モデルチェンジ)してメモリも増えて、DSOやMSOが主流になった時代も延命し、2019年に3シリーズMDOが発売されるまで販売された(つまり20年間、汎用オシロスコープの代表器だった)。特にDPO3000シリーズが登場する2000年代まではTDS3000はデファクト・スタンダードといえる。TDS3000より安価なローエンドモデルにTDS1000/TDS2000シリーズがあり、安価なエントリークラス(入門器)として学校やメーカの教育機材として使われたが、現在はTBS1000/2000などがあり、TDSシリーズは終焉した。 2000年頃に同社はTDS7000シリーズ(周波数帯域4GHz)、TDS6000シリーズ(周波数帯域6GHz)のラインアップがあった。2005年にキーサイト・テクノロジーが54855A(周波数帯域6GHz)を発売し、高速オシロスコープという機種群を開発すると、テクトロニクスはすぐに同等製品を発表した。周波数帯域を伸ばす競争が始まり、TDS7704B(7GHz)やTDS6154C(15GHz)が発表された。2006年にはDPO72004シリーズ(20GHz)がリリースされ、広帯域オシロスコープのTDSシリーズはTDS3000シリーズよりも早く終焉した。 テクトロニクスのTDSの語源はTektronix Digital Scopeの略という説があるが定かではない。 「TDSシリーズ」ではなく、略記のTDSは、計測関連では以下がある。 1. ひずみ測定メーカの株式会社東京測器研究所のデータロガーの形名(TDS-150/540など)。 計測器情報: 東京測器研究所のTDS-xxの製品例 2. 東京電力系のインフラ設備・エンジニアリング企業の東京電設サービス株式会社の略記は「TDS」である。 3. TDS(Total Dissolved Solids、総溶解固形物)は、水中に含まれる無機塩類(カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなど)と水に溶解する有機物の濃度の総計のこと。数値が低いほど不純物が少ないので、TDS値は水質指標の基準の1つ。水の中に溶けている電解質の総濃度を調べる水質計(科学分析機器)をTDSメータと呼称する。原理は水中の電気伝導度を測定し、係数をかけた値を便宜的にppmに換算して濃度として表示する。機器(水質計)の名称は、ポケットテスタやポケットメータが多い。つまり小型の可搬型で、屋外で簡便に簡易水質検査をすることが主である。ラボ(実験室)で試料を分析するベンチトップの分析機器ではなく、フィールドユースの分析計である。電気伝導度など、電気の物理量を測定するので、いわゆる電気計測器と思われがちだが、主要な計測器メーカはつくっていない。そのため、計測器でTDSというとテクトロのオシロスコープがまず思い浮かび、TDSメータは出てこない。 輸入商社の株式会社エムケー・サイエンティフィックは、防水ポケット型の「導電率/TDS/温度計(EC59 PROなど)」を取り扱っている。「導電率(EC)、TDS、温度の3 in 1テスタ、生産者のためのオールインワンソリューション」、「IP67適合で本体を水に落としても、問題が起きない構造」とPRしている。外観はペンシル型でポケットに入れて持ち運べるサイズ、重量である。 参考記事: 東亜ディーケーケーのポータブルマルチ水質計
- DPX(でぃーぴーえっくす)
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オシロスコープの世界No1メーカであるテクトロニクスは、デジタルオシロスコープでアナログオシロスコープ(ストレージオシロスコープ)の残光表示と同等の表示を可能にする技術をDPX(デジタル・フォスファ・テクノロジ)と呼んだ。DPXを使ったオシロスコープをDPO(デジタル・フォスファ・オシロスコープ、Digital Phosphor Oscilloscope)と呼称し、同社のデジタルオシロスコープの形名になっている。 テクトロニクス本社のHP(英語)には「DPXは、テクトロニクスがデジタル・フォスファ(リン光)・オシロスコープ用に開発した独自の信号取得技術。このテクノロジーにより、オシロスコープは断続的でまれなイベントをキャプチャする可能性が最も高くなる。」とある(「What is DPX™?」の英語回答の翻訳)。 リアルタイムスペクトラムアナライザにもDPXは導入されている(以下の参考用語を参照)。
- DPO(でぃーぴーおー)
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(Digital Phosphor Oscilloscope) デジタル・フォスファ・オシロスコープ。現在デジタルオシロの主流の、リアルタイム・サンプリング・オシロスコープであるDSO(Digital Storage Oscilloscope)にアナログオシロのようなトレース輝度があるもの。ただし現在ではほとんどDPOという表現は聞かない。アナログオシロのCRTには蛍光体(フォスファ)が使われていて、電子が多くCRTに到達するほど明るくなる、つまり信号の頻度に応じた輝度が表現される。オシロがアナログからデジタルになるとDSOではこの輝度表現はできなくなった。そこでメーカはデジタル信号処理を駆使して同様の機能を実現した。テクトロニクスは「フォスファ」を大変良くPRしていた。品名が「デジタル・フォスファ・オシロスコープ」のモデルがあった(現在はすべて販売終了)。キーサイト・テクノロジーはDPOの機能を持っていても(特別に区別してDPOとはいわず)DSOという表記で一貫している。そのためDPOとは何か、DSOとは何が違うのかはメーカによって見解が分かれ、定義が難しい。
- DRAM(でぃーらむ)
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(Dynamic Random Access Memory) 半導体メモリの代表的な1つ。比較されるもう1つの代表が「NAND型フラッシュメモリ」。DRAMのメーカは世界に数社しかなく、特に次の3社で寡占状態と言われる。韓国のSamsung(サムスン)とSK Hynix(ハイニックス)、米国のMicron(マイクロン)。 半導体メモリには「揮発性」と「不揮発性」の2種類がありる。揮発性とは電気が通っている(PCで電源をONにしているとき)だけ、データを記録できる。不揮発性とは電気が通っていないときでも(電源をOFFにしても)データを保管している。前者の代表がRAM(ラム)で、後者はROM(Read Only Memory、ロム)やフラッシュメモリ。RAMはPC内でOSが作業をするワークスペースや、データの一時保存に使われる。ROMはRAMのように書いたり読んだりできず、一度記録したデータを読むだけで、フラッシュメモリは記憶装置(ストレージ)に使われる。DRAMは通電中でも定期的にデータの書き直し(リフレッシュ)が必要だが、トランジスタとコンデンサ1組で1ビットを記憶するというシンプルな構造のため、コンピュータの主記憶装置に採用されている。リフレッシュの不要なSRAM(Static RAM)もある。 DRAMの規格はDDR(Double Data Rate)と呼ばれ、読み書きの速度などが規定されている。最新規格は第4世代のDDR4で、最速のDDR規格として2014年頃から使われている(2026年時点の最新規格はDDR5 SDRAM)。通信規格などのコンプライアンス試験ができるアナライザであるGHz帯域の広帯域オシロスコープ(高速オシロ)には、DDR評価用のソフトウェアオプションがテクトロニクスやキーサイト・テクノロジーなど各社から販売されている。 半導体メモリは半導体デバイスの代表で、その売上規模は市況を左右している。世界的な半導体テスタメーカであるアドバンテストは1970年代にメモリテスタやLSIテスタを開発し、1980年代、1990年代の半導体の進歩(大容量、高速化)に伴い、半導体テスタも追従して高速化させた。メモリテスタが優れていた同社は、半導体メモリの規模拡大(普及)と共に世界No.1の半導体テスタメーカになった。 半導体は需要と供給の関係から数年おきに売上額が大きく変動してきた(シリコンサイクル)。半導体メモリも2008年から2009年のリーマンショック時期に売上が激減(前年比約40%減)し、2022年からは5回目の波の底にある。DRAMの3メーカは寡占によって波の底を乗り越えてきたが、エルピーダメモリ(※)が経営破綻したように、赤字から会社消滅になることもある。半導体メモリは脚光を浴びてはいるが決して安定した事業ではない。 (※)エルピーダメモリ(Elpida Memory,Inc.)は1999年に日立製作所と日本電気のDRAM事業を統合して設立。2000年にElpis(ギリシャ語で希望)から「エルピーダ」に社名変更。当時は国産で唯一のDRAM専業として、世界シェアは韓国のサムスン電子、ハイニックスに次ぐ3位だった。2003年には三菱電機のDRAM事業を吸収するなど注目されたが、設備投資が負担となり上位2社に追いつけず2012年に経営破綻した。4位のMicron Technology(マイクロン・テクノロジー)に売却され、マイクロンは世界3位となった。 半導体の歴史を書いた「CHIP WAR(チップ・ウォー)」が2022年秋に米国で出版された(著者は1987年米国生まれの経済史家)。半導体は戦略物資として国家間で攻防が繰り広げられた様が描かれている。2023年春には翻訳されて「半導体戦争」が出版され、日本のデバイスメーカが世界市場から転落した顛末が(米国視点ではあるが)よくわかる。1980年代、日本の半導体デバイスは世界を席巻していた。DRAMで世界No.1だった米国メーカは1986年には日立、東芝、日本電気などに追い抜かれ、日本メーカがDRAM市場を独占した。日米半導体摩擦が起き、米国は韓国のサムスン電子を支援して育成し、日本企業の独占を阻止した。それ以降も同様に、オランダのASMLを支援して露光装置に強い日本企業を排除している(EUV)。 ただし、2010年代後半頃から米国は中国を排除する方向に方針転換した。米国の構築する半導体サプライチェーンでは、日本も重要な位置づけになったことが、2022年のRapidus(ラピダス)設立につながっている。Rapidusは国産半導体デバイスの復権をかけて、2027年に2nm半導体の量産開始を目指すが、前途は容易ではない。
- 抵抗ディバイダプローブ(ていこうでぃばいだぷろーぶ)
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(resistance divide probe、probe divided by resistance) 50Ωの同軸ケーブルを使った、最も周波数帯域が高いパッシブプローブ。通常のパッシブプローブは低容量の同軸ケーブルを使い、主要なオシロスコープ(入力インピーダンス1MΩ)につながるが、抵抗ディバイダプローブは50Ωのオシロスコープでないと使えない(50Ωフィードスルーコネクタを併用すれば一般の高インピーダンスのオシロスコープでも使える)。分圧プローブが抵抗だけでなくキャパシタンスを加味して分圧しているのに対して、キャパシタンス成分の少ない50Ωケーブルを使い、抵抗だけで分圧するプローブ(抵抗分圧プローブ)である。メーカによって抵抗プローブやトランスミッションラインプローブ(テレダイン・レクロイ)など、名称が統一されていない。 デジタル・オシロスコープ入門(1992年発行、YHP 小宮博之・斎藤城太郎著)の「1-4-3 各種のプローブ (4) 抵抗ディバイダ・プローブ」には次の説明がある。「50Ωケーブルを使用することでケーブル内のキャパシタンスの影響を排除できますが、プローブの入力抵抗は低くなります(50Ω×プローブの分圧比)。入力容量はプローブ・チップの浮遊容量だけであり、非常に小さな値となっています。代表的な入力キャパシタンスは1pFです。」また同書には性能の一例として、「分圧比1:1だと入力抵抗50Ω、20:1では1kΩ、100:1では5kΩ」などの記述がある。 キーサイト・テクノロジーには10020A 抵抗ディバイダ・プローブ・キットがあった(製造中止で標準の後継モデルはない ※)。横河計測の抵抗プローブ 701974(PBL5000)は減衰比を20:1と10:1にでき、入力抵抗/入力容量は950Ω/約0.4pF(20:1)、450Ω/約0.25pF(10:1)で、周波数帯域DC~5GHz、価格160,000円である(2024年9月現在)。テクトロニクスには現役モデルはなく(2024年9月現在)、過去にあったかは不明。 前述の文献では抵抗ディバイダプローブを1つの節を使って解説しているので、1990年代には特筆するプローブだったと思われるが、2020年代のいまは主要なオシロスコープメーカがすべてラインアップしているわけではないので、需要は少ないと推測される。 ※ キーサイト・テクノロジーには生産中止にした抵抗ディバイダプローブ「10442B ミニチュア・パッシブ・プローブ(10:1、2m、500Ω)」の後継に、「N2874A パッシブプローブ(10:1、1.3m、1.5GHz)」がある。N2874Aの仕様には「50Ωのオシロスコープ接続時の入力抵抗は500Ω」とある。また、「50Ω入力を持つInfinniVisionとInfinniumシリーズ・オシロスコープで使用できる。50Ω伝送ラインまたは信号源インピーダンスが小さい(
- DisplayPort(でぃすぷれいぽーと)
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液晶モニタなどのディスプレイのデジタルインタフェース規格。一般のOAパソコンなどはHDMIだが、ビジネス/プロユースのPCはDisplayPortが採用されている(2023年現在)。 1990年代までPCのモニタの主流だったCRTはVGA(アナログインタフェース)だった。2000年代にDVI(デジタルインタフェース)に置き換えが始まったが、2010年代にはデジタル家電のHDMIも登場し、PCへ普及した。ノートパソコンなどの可搬型機器ではDVIよりもサイズを小型化したい要望があり、標準化団体VESA(Video Electronics Standards Association)によってDisplayPortが策定された(2006年5月に1.0を発表)。2007年1月には、UDI(Unified Display Interface)規格を推進してきたインテルがDisplayPort支持に転向したことで普及が加速した。
- 低電圧差動プローブ(ていでんあつさどうぷろーぶ)
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(low voltage differential probe) USB、HDMIなどの、2000年以降に規格化・普及した高速なシリアル通信は、省エネの低電圧になっている。そのためコモンモードノイズの影響を受けないように差動方式で伝送される規格が多い。これらの信号測定には広帯域オシロスコープと広帯域な差動プローブが使用される。広帯域な差動プローブはパワエレ分野で使われる「高電圧差動プローブと対比して「低電圧差動プローブ」と呼ばれる。非破壊最大入力電圧が低いので、高電圧入力や静電気によって破損することがあり、取り扱いには注意が必要である。 メーカによっては「広帯域差動プローブ」や「高周波差動プローブ」と呼んでいる。高電圧差動プローブはその名の通り高い電圧を測定することが主眼だが、低電圧差動プローブは、高電圧ではなく低い電圧ながら広帯域な(高周波を測定できる)プローブなので、「広帯域(または高周波)差動プローブ」という名称が妥当と筆者は思う。高電圧差動プローブをまるで「狭帯域(低周波)差動プローブ」と呼ぶようなネーミングで、用途に即していないので、初心者にはわかりにくい。 広帯域オシロスコープ(高速オシロスコープ)を多くラインアップするテクトロニクス、キーサイト・テクノロジー、テレダイン・レクロイは低電圧差動プローブを同様に多くつくっている。各社の名称(分類)は、テクトロニクスが「高電圧差動プローブ」、「低電圧差動プローブ」の2分類、キーサイト・テクノロジーが「高電圧差動アクティブプローブ」、「高周波差動アクティブプローブ(
- div(でぃびじょん)
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オシロスコープ (オシロ)の表示画面にある約1cmの大きな目盛り(線)を1ディビジョン(division)という。一般的なベンチトップのオシロの表示画面は横軸(時間軸)は10分割(10div)、縦軸(電圧軸)は8分割(8div)が多い。広く普及している周波数がMHz帯域のモデル(10万円程度)も、1億円の110GHzの広帯域モデル(高速オシロ)も表示画面のサイズやdivは同じである。 たとえば時間軸の設定を100ns/divにすると、 横軸1目盛りが100nsになるように表示される。このように1目盛りをdiv(またはDIV)と表記する。時間軸と電圧軸の設定は「10mV/div」のようにオシロの画面のどこかに表示される。divisionは「分割」の意味。 ポータブルやハンドヘルドは画面の大きさは小さくなり、ベンチトップの10div-8divよりは少ない。 横軸は10divでないモデルもあるが縦軸はほとんど8div。 最も多い横軸10div、縦軸8divの例(Keysight、Teledyne LeCroy) 画面が横長の例(textronix 横軸14div、RIGOL 横軸20div)
- ディビジョン(でぃびじょん)
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(division) オシロスコープの表示画面にある約1cmの大きな目盛り(線)を1ディビジョンという。1ディビジョンはさらに5つの小さな目盛りが付けられている。一般的なベンチトップ型では水平軸(時間軸)は10ディビジョン、垂直軸(電圧)は8(または10)ディビジョンの機種が多い(100万円以下の安価なモデルも1億円の広帯域オシロも、ベンチトップでは同じ)。小型の可搬型(ハンドヘルド)の画面は小さいので、もっと少ない。軸の表示範囲は操作部のつまみを回して、1ディビジョンあたりで設定する。たとえば10ms/div(divはディビジョンの略で、このような表記をする)では、画面の左端から右端までの10ディビジョンで100msの表示となる。テクトロニクスの冊子「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)には「ディビジョン:オシロスコープ上に表示される測定用のマーキングで、大きな目盛と小さな目盛が付いている」とある。 divisionは「分割」の意味だが、「事業部」を指していることも多い。事業部を英語に翻訳するとbusiness departmentだが、ディビジョンと呼称される例が散見される。 横軸は10divでないモデルもあるが縦軸はほとんど8div。 最も多い横軸10div、縦軸8divの例(Keysight、Teledyne LeCroy) 画面が横長の例(textronix 横軸14div、RIGOL 横軸20div)
- ディレーティングカーブ(でぃれーてぃんぐかーぶ)
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(derating curve) ディレーティング(derating)は、電子部品を最大定格以下で使用して、デバイスの信頼性を向上させる(故障率を低くする)こと。絶対最大定格を超えなければ良いという設計ではなく、ある程度の余裕(マージン)がある設計を行い、部品の定格値以下で動作させること。deは「下げる」、ratingは「定格」。 たとえば、オシロスコープのプローブの最大許容電圧の仕様に「周波数ディレーティング」がある。縦軸が最大許容電圧の周波数特性を示したグラフで、これをディレーティングカーブ(ディレーティング曲線)と呼ぶ。 仕様の表記では「300Vpeak(100kHzまで)」や、「ピーク50V(20dB/decade)」のようになる。 特に高電圧プローブのディレーティングカーブは、プローブを安全に使用できる周波数と電圧の範囲を示しているので重要である。一般的にプローブの入力インピーダンスは高周波になるほど低下するので、それに伴い耐電圧も低くなり、高周波の信号ほど測定可能な電圧は低くなる。 計測用電源で周波数ディレーティングというと、出力周波数が高くなると出力容量が制限されることを指す。ディレーティングカーブは電源の容量や使用条件などで変化する。 電子部品では、電流の温度特性のことをディレーティングといっていることが多い。上限温度以下の様々な周囲温度にさらされたときに、連続的に流れる電流の値を意味する。電子部品の上限温度は使用する材質によって仕様が規定されている。抵抗器は電流によって自己発熱する負荷なので、温度が高くなると性能や寿命に悪影響があるため、余裕を持った使用が望ましい。このような考え方全般をデバイス業界ではディレーティングといっている。「プリント基板設計での電圧ディレーティング」と題して、「実際に使用する電圧、電流、温度などの値を、半導体デバイスの定格値に対して軽減して使用することを推奨する。定格値からどれくらい軽減するかは使用条件、環境、設計寿命により異なるので一概にはいえない。」と明記している電子部品メーカもある。 電子部品の定格に対して、実際に使用する(動作させる)値を低減する率をディレーティング率と呼ぶ。電圧や電流は80%、熱損失は50%などが一般的に推奨されている。 ディレーティングは、計測器ではオシロスコープのプローブや、安定化電源などに出てくるが、電子部品でも使われる用語である。
- テクトロニクス・イノベーション・カンファレンス(てくとろにくすいのべーしょんかんふぁれんす)
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(Tektronix Innovation Conference) テクトロニクス・イノベーション・フォーラムの別称。オシロスコープで有名なテクトロニクスは毎年7月に自社イベン(個展)を開催する。内外の講師を招いて技術講演(セッション、セミナー)を行い、展示会を併設する。自社製品だけでなく技術講演した社外のメーカや大学などの製品群も展示する(2025年は17テーマの展示コーナがあり、計測器メーカ2社を含む8企業・団体が出展している)。 2017年頃からテクトロニクス・イノベーション・フォーラム(略記:TIF)として開催が続いたが、2025年はテクトロニクス・イノベーション・カンファレンス(略称:TIC)という名称で開催された。日本だけでなく他国でも個展を開催する時はフォーラムだが、日本だけの時はカンファレンスと呼称するようである。2026年はTICではなくTIFが開催されている。 TIF2026(2026年7月7日 赤坂インターシティコンファレンス)
- テクトロニクス・イノベーション・フォーラム(てくとろにくすいのべーしょんふぉーらむ)
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(Tektronix Innovation Forum) オシロスコープの世界的トップベンダー、テクトロニクスと、半導体パラメータアナライザや微少電流計、データロガー、DMM、SMUをラインアップするケースレーインスツルメンツの製品群の展示、セミナーを開催する自社イベント(個展)の名称(※1)。2015年頃からプライベートショーとして毎年6月に開催するようになった。2017年には「テクトロニクス・イノベーション・フォーラム & Keithley Day 2017」の開催記録が残っている。英語を略したTIF(※2)を略記にしている。 テクトロニクスは2012年に米国のケースレー(Keithley Instruments)と合弁し(※3)、日本の会社名は「テクトロニクス社/ケースレーインスツルメンツ社」になった。2022年以降は「株式会社テクトロニクス&フルーク」で、会社名からはケースレーはなくなり、日本の組織も2023年からはテクトロニクスとケースレーの営業部門の区別がなくなった(テクトロニクスとフルークの営業部門は従来通り、別組織のままである)。 (※1) 2023年頃からケースレーというブランドはあまりPRしていない。 (※2) TIFは 一般にはTOKYO IDOL FESTIVALの略記である。お台場・青海周辺エリアで開催される大きなアイドルフェスで、TIF2026は7月31日(金)から8月2日(日)の3日間開催される。 (※3) テクトロニクス、ケースレー、フルークは3社とも米国の投資会社フォーティブに買収され、その傘下にある(詳しくは用語、ソニー・テクトロニクス、フォーティブを参照)。 TechEyesOnlineは2018年と2019年のTIFを取材してイベントレポートを公開した。2020年からコロナウイルスの蔓延(コロナ禍)で中止になったが、2023年7月に4年ぶりの対面でのTIFが開催された(オンライン配信はなく、リアルなフォーラムのみ)。TechEyesOnlineは2023年から取材を再開し、TIFを記事化している(2023年以降は7月に開催している)。2025年のTIFはTIC(Tektronix Innovation Conference)という名称で開催された。2026年は「テクトロニクス・イノベーション・カンファレンス」ではなく、TIFに戻った。
- デジタルオシロスコープ(でじたるおしろすこーぷ)
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(digital oscilloscope) オシロスコープ(オシロ)は電気信号の波形(時間的変化)の測定器。従来、電圧の時間変化(波形)の観測器として登場した。デジタルオシロは測定したアナログ信号をサンプリングしてデジタル値に変換して表示する。測定データはデジタル値でメモリに記録されるため、デジタルオシロ以前のオシロ(アナログオシロスコープ)と区別してこう呼んだが、現在のオシロはほぼすべてデジタルオシロとなったため、あえてデジタルオシロとはいわないことが多い。通常は内部メモリに保存した後で画面に表示している。1度しかない単発信号の測定が可能(サンプリングオシロスコープは単発信号は測定できない)。ストレージ(メモリに保存)することから「デジタルストレージオシロスコープ」という表現もあるが、これも現在では(あたりまえなので)あまり使われない。ただしその略称のDSOはオシロの形名に大変良く使用されている。略称:デジタルオシロ。
- デジタル化(でじたるか)
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オシロスコープの用語としては以下。デジタルオシロスコープでA/Dコンバータによる処理のこと。水平システムで時間を個々のポイントに区切って信号のサンプルを取り、各ポイントにおける電圧をサンプル・ポイントと呼ばれるデジタル値に変換すること。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)