計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

検索用語一覧

8

各用語の詳細ページでは関連用語などを確認することができます。
このアイコンが表示されている用語には、詳細ページに図解や数式での説明があります。

バイアスカレントソース(ばいあすかれんとそーす)

(bias current source) LCRメータで使用するアクセサリ。LCRメータは交流インピーダンス測定を行うが、試料(DUT)に直流をバイアスして(重畳)評価することがある。DC電流をバイアスするための電源アクセサリ。この品名はキーサイト・テクノロジー製品(たとえば42841Aなど)に多い。他社にはこの名称はあまりないので、「バイアスカレントソース:キーサイト・テクノロジーのLCRメータのDC重畳用アクセサリ」ともいえる。42841Aの製品カタログには、「LCRメータ(E4980A/4284A/4285A)と組み合せて使用するバイアス電流源。20Hz~2MHzの周波数範囲で最大40A(E4980Aを使用した場合)、75kHz~30MHzの周波数範囲で最大10Aの直流バイアス電流を測定できる」、とある。 他社製品の品名の例を示す。日置電機のLCRメータ IM3536にはDCバイアス電圧ユニット9268-10、DCバイアス電流ユニット9269-10がある。エヌエフ回路設計ブロックのZM2376にはDC電圧バイアスアダプタZM2376がある(3モデルとも電源は別売)。

バウンダリスキャン(ばうんだりすきゃん)

(boundary scan) 従来、プリント基板などの電子回路実装基板の検査は自動外観検査(AOI)やインサーキットテスタ(ICT)が主流だったが、高密度実装が進んで、これらのテスト方法の適用が難しくなっている。DIPやSOPなどの半導体パッケージは基板にはんだ付けするピンが外から見えたが、最近主流のBGA(Ball Grid Array)パッケージでは、はんだ接合箇所が露出していない。そのためプローブを当てて計測したり外観検査ができないので、対策としてIEEEではIEEE1149.1規格によるバウンダリスキャンテストを推奨している。日本ではまだボードテスタが主流でバウンダリスキャンは普及していないなが、一般社団法人エレクトロニクス実装学会にはバウンダリスキャン研究会があり、毎年会合を開催している。 参考記事(会員専用): 【展示会レポート】JPCA Show 2018 大学展示コーナー(計測関連展示の2校)の2ページ目 ・・バウンダリスキャンによる微小抵抗計測について、バウンダリスキャン研究会の亀山博士に解説いただいた。

バッテリ試験器(ばってりしけんき)

バッテリ試験器としてバッテリテスタなどと呼ばれる測定器には2種類ある。1. 電源と電子負荷の機能を持つ製品。充放電試験ができる。カテゴリーは「電源」。菊水電子工業のPFXシリーズ(バッテリテスタ)や、ケースレー2281S バッテリーシミュレータなど。2. 電池の内部抵抗を測定する製品。抵抗測定で、充放電機能はない。カテゴリーはLCRメータや絶縁抵抗計と同じ「回路素子測定器」。日置電機BT3562バッテリテスタ、菊水電子工業BIM1000 バッテリインピーダンスメータなど。

バッテリテスタ(ばってりてすた)

電池(バッテリ)の内部抵抗を測定する測定器。電圧・電流も測定できるモデルが多い。

バッテリハイテスタ(ばってりはいてすた)

電池の内部抵抗を測定する測定器。日置電機の電池用抵抗計の品名。

バリコン(ばりこん)

半円形の複数の極板を同じ軸上に配置して、軸を回すと極板の重なる面積が変り、キャパシタンス(静電容量)が変る構造をしている。電気回路ではなく機械的な素子。電極間の絶縁は空気のため、エアーバリコンともいう。可変コンデンサ(variable capacitors)の略称。日本語では静電容量を(キャパシタではなく)コンデンサと呼称しているので、バリキャパではなくバリコンになる。ラジオの周波数を変える部品などに使用された。

半固定コンデンサ(はんこていこんでんさ)

(trimmer)電子部品のコンデンサ(キャパシタ)の1種。静電容量の値を微調整できる。値は決まっている(固定)が、微調整で可変できる。部品のばらつきの調整や、回路の微調整が必要な箇所に使われる。調整が終わったら固定され(調整用のつまみを可変できないようにする)、使用中に可変することは無い。つまり機器が動作中は固定だが、機器の完成前は可変できるので半固定と呼んでいる。別名、トリミングコンデンサとも呼ばれる。 参考用語:トリマ、バリコン、半固定抵抗器

半固定抵抗器(はんこていていこうき)

(trimmer)電子部品の抵抗器の1種。抵抗値を微調整できる。抵抗値は決まっている(固定)が、微調整で可変できる。部品のばらつきの調整や、回路の微調整が必要な箇所に使われる。調整が終わったら固定され(調整用のつまみを可変できないようにする)、使用中に可変することは無い。つまり機器が動作中は固定だが、機器の完成前は可変できるので半固定と呼んでいる。別名、トリミング抵抗器、トリマポテンショメータなどとも呼ばれる。半固定抵抗器や可変抵抗器を英語圏ではポテンショメータ(potentiometer)と総称している。 使い方には、電圧の分圧器として3端子で使う(電圧調整)場合と、可変抵抗器として2端子で使う(電流調整)場合などがある。 参考用語:トリマ、可変抵抗器、半固定コンデンサ

  • 1