計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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3端子法(さんたんしほう)

(three-terminal method)一般にテスタなどで抵抗を測定する場合は2本の線で測定対象(DUT)に接続する。これを2端子法と呼ぶ。2端子法の配線にシールドを加えてシールド導体はガード端子に接続したのが3端子法である。浮遊容量の影響が抑えられて、10MΩまでの高インピーダンス測定ができる。ただし接触抵抗や配線の直列インピーダンスが残るため10Ω以下の低インピーダンスの測定には向かない。3端子法を「シールデッド2端子法」(シールドされた2端子法)と表現している文献もある。 参考記事: LCRメータの基礎と概要 (第2回)の2ページ目・・試料との接続方法を図解。

サンプルレート(さんぷるれーと)

(sample rate) 測定値をA/D変換回路が1秒間に感知する回数。「サンプリングレート」とも呼ばれる。サンプリングとは、電気信号の波形を一定間隔でデジタルデータにすること。最近の測定器はほとんどデジタル化されていて、測定した連続値(アナログ)をサンプリング周波数ごとに読んでA/D変換器でデジタル値にし、表示したり、メモリに記録している。測定器のカテゴリーやモデルによってサンプルレートの値は大きく異なる。 デジタルオシロスコープ(オシロ)ではサンプルレートは周波数帯域と並ぶ2大仕様で、測定器前面の形名の横に「周波数帯域」と「サンプルレート」が並んで表記されている製品もある。オシロではサンプルレートを「S/s」(サンプル・パー・セック、つまり1秒あたりのサンプリング数)の表記をするので、単位は秒(時間)の逆数である周波数となる。そのためオシロでは「サンプルレート」のことを「サンプリング周波数」ともいう。サンプリングの値は速い・遅いと表現するので、「サンプリング・スピード」という記載例もある。オシロのサンプルレートは周波数帯域の1桁以上、上である(例えば周波数帯域:100MHz、サンプルレート:2GS/sなど)。 デジタルマルチメータ(DMM)のサンプルレートは数〜10回/秒程度。現場用の可搬型測定器を多くラインアップしている共立電気計器の用語集には「サンプルレートは一般的には2~3回/秒程度」と記載されている。つまり同社のDMMは2~3回/s(つまり0.3秒~0.5秒間隔)でサンプリングを行い、表示部に測定値を表示している。別の言い方をすれば、0.3~0.5秒間隔で測定している(測定値を更新している)といえる。 単位の表記は一般には「S/s」が多いが、「Sa/s」のときもある。抵抗の単位Ωの逆数(電気の流れやすさ)や導電率をコンダクタンスというが、その単位はsiemens(ジーメンス)で、「S」と表記する。Sだとジーメンスと同じなので「Sa」と書いて「サンプル」であることを示す、という配慮かもしれない。 参考記事:オシロスコープの基礎と概要(第2回)・・オシロの主要な仕様に中でサンプルレートの解説がある。

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