計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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アルカリ乾電池(あるかりでんち)

電解液に水酸化カリウムが使われている電池。マンガン乾電池に比べると寿命が長く大電流が得られる。

安全ブレーカ(あんぜんぶれーか)

安全範囲を超えた電流が流れると自動的に電気が止まる仕組みになっている機器 (=配線用遮断器)。

安定度(あんていど)

(stability)温度、時間などの変化による零点または感度の変化。(ひずみ測定器メーカである株式会社東京測器研究所の「測定器の概要と主な用語」より)

アンフェノール(あんふぇのーる)

(amphenol)D-subコネクタの別称。アンフェノール社がD-subコネクタの代表メーカであるためにそう呼ばれる。ひずみ測定器に標準的に使われるNDIコネクタを、代表的なメーカの多治見無線電機の名前を使い「多治見(たじみ)のコネクタ」と呼称していることと似ている。 参考用語:多治見コネクタ

アンペア(あんぺあ)

(ampere) 電流(電気の流れる量)の単位。記号は[A]。国際単位系(SI単位)の1つ。電流の量記号は I または i 。電気の最も基本の物理量の1つ。オームの法則は電流と電圧、抵抗の関係を示している。 語源はアンペールの法則(電流と磁界との関係を示す)で有名なフランスの物理学者、アンドレ・マリ・アンペールに由来する。

eAxle(いーあくする)

電動車(EV)に不可欠なモータ、インバータ、減速機が一体になった駆動ユニット。 欧州や中国に比べて日本はeAxle化が遅れているといわれる。トヨタ系サプライヤのBluE Nexus(ブルーイーネクサス)とアイシン、デンソーの3社は、eAxleの共同開発を行うと2022年4月に発表している。 eAxleのメーカとして以下の7社がネット上で検索される(2023年8月)。株式会社アイシン、ジヤトコ株式会社、ニデック株式会社(旧日本電産)、日立Astemo株式会社(日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワ、日信工業が2021年1月に統合)、三菱電機株式会社、武蔵精密工業株式会社、株式会社明電舎。

ESS(いーえすえす)

(Energy Storage System)電力系統につながった、蓄エネルギーシステムのこと。電力貯蔵システムとも呼ばれ、パワーコンディショナのメーカはPV(太陽光発電)だけでなく、蓄電池システムもパワーコンディショナ経由で系統連系することでESSを構築することを提案している。

ECU(いーしーゆー)

(Electronic Control Unit) 主に自動車に導入されている機器で、エンジンやブレーキ、通信機器を制御している。「センサなどの情報を基に各システムを制御するコンピューターユニット」、とも説明される。高級車では50個以上のECUが搭載されているといわれる。自動車の電動化の序章にあたる機器である。

EDA(いーでぃーえー)

(Electronic Design Automation) 電子機器、半導体など電子系の設計作業を自動化、支援するためのソフトウェア・ハードウェア手法の総称。例としてはプリント基板上に電子回路を設計していくアートワーク のツールなどがある。 電子計測器の世界No.1メーカであるキーサイト・テクノロジーは数多くの有料トレーニングのコースを以前から開催しているが、EDAツールのコースは最も力を入れている1つである。 参考記事:お客さまに使いこなしていただくために! サービスに注力するキーサイト・テクノロジーがトレーニングを語る ・・記事の4ページ目にEDAついて言及している。

EV(いーぶい)

(electric vehicle)電気自動車。自宅や充電スタンドなどで車載バッテリに充電を行い、モータを動力として走行する自動車。(HEVやPEVなど)xEVと呼称される、電動車の1種。

EV30@30シナリオ(いーぶいさんじゅうさんじゅうしなりお)

「2030年までに電動車(xEV)の比率を30%以上にする」という構想。国際エネルギー機構(IEA:International Energy Agency)が2017年6月の北京 クリーンエネルギー大臣会合で発表した。

eVTOL(いーぶいとーる)

(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)垂直に離着陸する(ヘリコプター、ドローン、小型飛行機の特長をあわせ持つ)、電動の飛行する機体。直訳したら「電気・垂直・離陸&着陸機」、つまり日本語では「電動垂直離着陸機」。日本政府は2030年代の本格導入を目指している。別名:空飛ぶクルマ。自動車関連の展示会には2019年頃から関連する多くの出展があり、「空飛ぶクルマ」は流行である。 参考用語:バーティポート

移相(いそう)

位相を移すこと。電圧や電流の位相を変化させること。移相器はフェーズドアレイアンテナの制御などに使われる。

位相(いそう)

(phase) 電気では「周期的に変動する波の位置情報」。電気で扱う物理量(インピーダンスなど)は大きさと方向を持っている(ベクトル量)。方向は座標軸では角度に相当し、位相の単位は度(°)で表される。 位相:1サイクルがはじまり次のサイクルがはじまるまでにかかる時間で、単位は度で表す(テクトロニクス の冊子、「オシロスコープのすべて」(2017年発行)より)。 一般に「第一フェーズ」とは「第一局面」のことで、物事の1段階目を意味している。つまりphaseは日本語では「局面」の意味もある。電気(物理)では「位相」という熟語になっている。位相は一般には使わない学術用語といえる。

位相差(いそうさ)

タイミング以外は類似した2つの信号間のタイミングのずれ。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

イメージセンサ(いめーじせんさ)

(image sensor) レンズから入った光を電気信号に変換する半導体(撮像素子)です。デジタルカメラの性能(写真の画質)大大きく左右する重要な電子部品。別名:画像センサ。「イメージセンサ―」という表記も多い。 イメージセンサは複数の種類があるが、いまではCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補性金属酸化膜半導体、シーモスと呼称)が主流。安価で小型なことから、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラはほとんどCMOSを採用している。デジタル一眼レフカメラなどの高級機はCCD(Charge Coupled Device)が多く採用されてきたが、技術の進歩によりCMOSとの性能差が縮まり、CMOSの採用が進んでいる。そのためイメージセンサ(画像センサ)とCMOSはほぼ同義になっている。 イメージセンサとしてのCMOSの世界的なトップブランドは日本のソニー(2021年の世界シェア約45%はソニーグループと推定)。デバイスメーカであるソニーセミコンダクタソリューションズは毎年、新しい技術の発表をするなど、その動向は世界の映像業界で話題になる存在である。

医用内視鏡(いようないしきょう)

(medical endoscope) 医療用内視鏡。胃カメラ(※)と呼称されることが多い。先端に小型カメラ(CCDなどの映像素子)の付いた細いチューブ(スコープと呼称される)を口などから体内に挿入し、体内の映像を直接目で観察しながら、検査・治療・処置を行う医療機器。内視鏡治療は胃がんや大腸がんなどを早期で発見し、進行度合いによっては映像を見るのと同時に患部を切除することもある(つまり治療・処置まで行える)。 (※)胃カメラと内視鏡は、「胃の中の状態を観察するために、先端にカメラがついた管」という意味では違いはない。ただし正確には別の医療機器で、構造も異なる。患者は内視鏡と胃カメラは同義の技術として認識している(これは患者としては間違っていない)が、医療関係者側では「歴史をさかのぼると両者は明確に違う」、などの解説がある。また、医療現場でファイバースコープというと、カメラを使わない内視鏡を指し、レンズを覗き込んで肉眼で観察する、古いタイプの内視鏡の呼称のようである 。

インシデント(いんしでんと)

(incident)ネットワーク・セキュリティの用語。事故が発生するおそれのある事態を指す。事件が事故に至るとアクシデントだが、事故に至らなかった場合がインシデント。

インダストリー4.0(いんだすとりーよんてんぜろ)

ドイツ政府が推進する国家戦略プロジェクト。ドイツ工学アカデミーが製造業のデジタル化、コンピューター化を目指すコンセプトとして2011年に発表した。日本のSociety 5.0に相当するが、提唱は日本より早い。

インパネ(いんぱね)

インストルメントパネル(instrument panel)の略。計器盤。メータ類が設置されるパネルのこと。ダッシュボードも同義。