計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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SI単位(えすあいたんい)

(International System of Units) 国際単位系の別名。SI単位系やSI単位、SIなどと呼ばれる。SI単位系とは、1960年の国際度量衡総会(メートル条約加盟国の国際会議)で決議された単位系。フランス語の国際単位系「Système International d'unités」の頭2文字を略記している。 物理量の単位はなるべくSI単位を使うことが世界的に進み、2000年頃に計測器の単位表示が従来のものからSI単位表示に変わった計測器がある。たとえば気圧の単位はbar(バール)からPa(パスカル)になった。圧力計(マノメータ)の製品カタログには「SI単位対応」という記述があった。従来から使い慣れた単位であるbarが変更になるときには、このように計測器メーカはユーザに告知をした。「古いbar表示の製品は○○までに注文を受けた場合が最後の生産です」、などの説明をメーカの営業が当時していた。

SIer(えすあいやー)

システム開発を請け負う企業のこと。英語ではSystem Integrator(システムインテグレータ)だが、これを略したSIに-er(~する人、~すること)を付けた和製英語。 通信機器の普及や、IT技術の日進月歩によって、いまやIT機器は多くの企業の基幹業務を担っているが、社内には「ITに精通し、ノウハウを持つエンジニア」が存在せず、システムの設計や運営を自社では十分に行えない企業が多い。そのため、顧客(クライアント)の要望に応じて、ソフトウェアの設計から運用、コンサルティングに至る様々な仕事を請け負うSI(システムインテグレータ)という職種(企業)が現れた。 SIerの代表的な企業は、富士通、IBM、NTTデータなどだが、業界は大手、下請け、孫請け、派遣などがあり、大手~中堅~零細で構成される典型的なピラミッド構造をしている。2020年頃から導入され、2023年には不具合が続出しているマイナバーカードのSIerは富士通である(不具合の原因が同社か否かは、まったく不明、不透明である)。 上記のような大きなシステムの設計を請け負う企業から、組込みシステムのソフトウェアの設計をする会社まで、SIerは様々である。

SMA(えすえむえー)

(Sub Miniature Type A) 高周波で使われるコネクタ。和訳すると「超小型のタイプA」。RFなどの無線通信で使われるN型コネクタより上限周波数が高い(~22GHz)のでマイクロ波の機器に使われる。3.5mmコネクタと互換性があり安価なために有線通信の計測器でも良く使われる。SMAコネクタは同軸コネクタで、SMAケーブルはスペクトラムアナライザやネットワークアナライザなどでも接続用の同軸ケーブルとして使われている。 SMB(超小型のタイプB)もあり、こちらはプリント基板に実装されることが多い。SMAと同じく高周波の通信に使われる。

SVC(えすぶいしー)

(Static Var Compensator) 電気工学の電力分野の用語としては「無効電力補償装置」のこと。重電メーカが作っている受変電設備の1つ。変電所から需要家(工場や家庭などの電気のユーザ)までの配電線の電圧降下を補い、電圧を一定に保つ機能を担う。コンピュータのOSや、画像圧縮の分野でもSVCという用語がある。

S/s(さんぷるぱーせっく)

サンプリング(サンプル・レート)の単位の表記。1秒間に何個の数のデータをサンプリングするかの値。数が大きいほど高速なサンプリング。S/sのSは数のため、S/sの物理量は1/s(時間の逆数)、つまり周波数。デジタルオシロスコープの重要な仕様の1つ。「Sa/s」と表記されている例もあるが、「S/s」の表記が一般的。

SIEM(しーむ)

(Security Information and Event Management)日本語訳:セキュリティー情報・イベント管理。セキュリティー情報の管理・分析を行う仕組みを使ったログ分析のことをSIEMエンジンと呼ぶ。 セキュリティ関連用語。

SCPI(すきっぴー)

(Standard Commands for Programmable Instruments)自動計測に使用される計測器のコマンドを統一して1990年に制定された。1999 年改訂のIEEE488.2-1999 規格に含まれている。計測器メーカが集まり策定された、測定器を制御するコマンド言語である。

SOC(そっく)

(Security Operation Center) 24時間ネットワークやデバイスの監視をして、サイバー攻撃の検出・分析と対策の提案を行う組織、またはそれを専業にした会社。 セキュリティ関連用語。 半導体でSystem-on-a-ChipをSoC(またはSOC)と略記する。SOCといえば以前は半導体のことだったが、最近はセキュリティーのことを指していることが多くなった。インターネットの普及と技術の進歩がサイバー攻撃を生み、それに対応することが重要になったことが背景にある。

SOCアナリスト(そっくあなりすと)

多くのアンチウィルスソフトは、マルウェアの検知と削除に関する簡易レポートを表示する。システム管理者は、得られたレポートからどのようなプロセスでマルウェアが侵入したのか分析して、今後の対策を検討している。このような業務を行っている人をSOC(Security Operation Center)アナリストという。セキュリティ関連用語。

SOM(そむ)

(Self-Organizing Map)自己組織化マップ。ディープラーニング(深層学習)と同じように脳をモデルにしたAI(人工知能)の1種。ディープラーニングは教えないと学習できないが、SOMは自分で学習していく。

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