計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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IACS(あいあっくす)

International Annealed Copper Standardの略。電気抵抗(電気伝導度)の基準となる国際的な焼鈍標準軟銅。百分率の%IACSが単位として良く使われる。

IO(あいおー)

(Input Output) 入出力のこと。表記は「I/O」もある。モジュール型の計測器やデータロガーなどでI/Oという表記を見かける。たとえば「I/Oモジュール」や「I/O:電圧」など。半導体チップにもI/Oという表現は使われる。コンピュータは入力(Input)された情報から計算を行い、結果を出力(Output)する(昔はコンピュータを計算機といったが、現在は情報処理機といわれる)。IT機器では、これらの処理を総称してI/O(Input/Output)と呼ぶ。 コンピュータ関連にはIOを社名にする会社がある。石川県金沢市にある株式会社アイ・オー・データ機器は、20年前から液晶ディスプレイをつくっているモニタ機器の老舗。IODATA(IOデータ)と呼称され、現在はハードディスク、Wi-Fi(ワイファイ)、ネットワークカメラなどのスマホ・TV・パソコン周辺機器の総合メーカである。 Data I/O社は米国ワシントン州シアトルにあるROMライタの老舗で、1970年代からマイクロプロセッサが普及し始めて、EPROMにプログラムを書き込む際に使用された。日本ではミナトエレクトロニクスが同じく1970年代につくっているが、ほとんどの国産メーカ、アバールデータ(PECKER)やタケダ理研工業(現アドバンテスト)、安藤電気などがROMライタに参入したのは1980年代である。ロジックアナライザ、バス解析機器などのICEやプロトコルアナライザ関連の先端機器を輸入してきた東陽テクニカが長年Data I/O製品を取り扱ってきたが、需要減少によって2020年に総代理店業務を終了した。日本では前述のIDATAが有名なので、似た会社名であるData I/Oはほとんどネット上でもヒットしないが、ICEなどの組込みシステム関係者には良く知られた会社である。

IoT(あいおーてー)

(Internet of Things)「モノのインターネット」と表現される。様々な「モノ」がインターネットに接続され情報交換することで、相互に制御する仕組みを指す。例として、工場の生産設備(機械)がネットワークにつながり制御されることや、IoTで膨大な情報が集められるためビックデータ解析によって新しい知見が生まれる、などが検討・導入されようとしている。工場のPLCのようなハードウェアから、クラウドでの解析のようなソフトウェアまで関係する概念。日本では経済産業省がSociety(ソサイアティー)5.0やConnected Industries(コネクテッドインダストリー)を標榜して工業のIoT化を推進している。

IBM(あいびーえむ)

(International Business Machines Corporation) 米国で1911年に創立した世界的なIT企業(現在はグローバル企業)。IBMの元々の英語名が示すように事務機械の会社として始まったが、1960年代以降はコンピュータ市場を主導し、業界の巨人と称された。大型コンピュータから始まり、現在のパソコンをつくったといえる。業態を最先端の事業モデルに変えながら続く100年企業である。 1990年代に当時最新のコンピュータだったエンジアリング・ワークステーション(略してワークステーション)はHP(ヒューレットパッカード)やSUN(サンマイクロシステムズ)、NEC(EWS4800)などがつくっていたが、HPの営業が「IBMのコンピュータを一番の競合と思っている」と聞いた経験が筆者にはある。ただしIBMは1990年代にはハードウェアではなくコンサルティングなどのサービスやソフトウェアに事業に傾注し、現在はクラウドコンピューティングを提供する企業になっている。既存のコモディティ化した市場は事業対象としない例として、2005年にPC(ThinkPadなどのブランド)を中国企業のレノボに売却している(自分たちがつくったパソコンはもう先端分野でなく、中国企業がやれば良い、ということと思われる)。 1980年以降、日本でPCといえばNECが圧倒的に高シェアだったが、世界的にはIBMが売れていた。OSとしてWindowsが標準になりNECは後退、撤退したが、IBMも2005年には撤退した。1990年代には国内企業でも高性能・高機能なパソコンとしてIMB製品を使うケースがあった。

IPコード(あいぴーこーど)

(International Protection code) IEC(国際電気標準会議)の規定。別名:保護等級、IP等級、防塵・防水等級、IP保護等級などの呼称がある。 IEC 60529で保護等級(Degrees of protection provided by enclosures)を規定している。筐体内の機械・器具に対し、人体の接近保護、塵などの外来固形物や液体の侵入保護を等級化している(IP00~IP68まで規定)。IEC 60529に準拠し、JIS(日本産業規格)は「電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)」(JIS C 0920)を2003年に改定している。IPコードは侵入保護等級(Ingress Protection Code)を略してIPと表記されることが多い。 計測器でも、ユーザの需要に応じたIP等級に対応した製品が増えている。

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