計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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ワープロ(わーぷろ)

「ワード プロセッサ」(word processor)の略。日本語の文書を作成するための機械。仮名(ローマ字)を漢字に変換したり、文章の追加・削除を簡便にしたり、作成した文章を印刷できる。1980年後半から1990年代に販売していた。外観は当時普及していたラップトップPCとほぼ同じ(ラップトップとは膝上に置けるという形状のこと)。ポータブル(ハンドキャリーできる可搬型)のタイプライターにサイズや外観が似ていた。ワープロには印刷機能(プリンタ)が標準装備されているので、重量はそれなりにあって決して軽量ではなかったと記憶する。 パソコンで表計算や文章作成をするアプリケーションソフトウェアがまだなかった頃(1990年頃)に、家電メーカがつくっていたが、現在はマイクロソフトのWORD(ワード)が広く普及しているので、ほぼ生産中止で、過去の遺物になった。富士通のOASYS(オアシス)、シャープの書院、NECの文豪、東芝のRupo(ルポ)などの製品があった。各メーカで特長があり、自分に合う製品を使用したが、反対に使い慣れない他社メーカの製品は、慣れるまで使いづらかった。筆者は家ではシャープの書院を使っていたが、会社にはOASYSがあり、文章作成の機能(やり方や段取り)が2社で異なる(OSがメーカ別に独自で、統一されていない)ため、大変苦労した。会社設備のOASYSはラップトップの画面よりも大きいモニタが付いていて、手でモニタを回転させると縦型から横型に変えることができた。そんなサイズなので、ほぼデスクトップ(据え置き型)として使用し、ハンドキャリー(場所の移動)はしなかった。 PCの普及とともに、四国の国産ソフトウェアメーカであるジャストシステムはワープロソフト「一太郎」を開発した。大変よく売れたが、世界的な独占企業となったマイクロソフトには対抗できず、2005年に販売を中止している。TRON(トロン)などのOSと同じく、アプリケーションソフトウェアでも、国産はシェアを取れず、海外の巨大企業が標準となり、世界中を支配する構図が完成している。2000年頃までの多くの日本の情報家電メーカは携帯電話をつくっていたが、AppleのiPhone(iOS)に席巻されて、2010年代にはほとんどが撤退している。これも日本メーカが世界標準にはなれなかった例である。 欧米の言語のようにタイプライターができなかった日本語を、コンピュータによってタイプライター化した画期的な機械がワープロだった。1980年~1990年代には文筆家だけでなくビジネスマンも、(請求書などの色々な)書類の作成にワープロを使用した。1990年代の後半には、一太郎やワードによってその役割はPCに移った。企業にPCが普及した1990年代後半には、ワードなどの文章作成ソフトウェアを使い、内勤営業が顧客に提出する見積書を作成する例などが増えていった。 コンビニエンスストアのイートインコーナで、書院(シャープ)を使い建築関係の種類を作成している人を筆者は発見した(2022年12月)。もうメンテナンスは終了しているので、記録紙の補充はできないと思われる。

ワイヤーハーネス(わいやーはーねす)

(wire harness)「自動車用組電線」と説明しているメーカもある。一般には機械の内部の配線に使われる通信や電力供給のためのケーブルのことだが、自動車内部のケーブル部品を指していることが多い。1000本以上の電線を束にした自動車の主要部品。配線の種類やコネクタ形状など、自動車によって違うため完全なカスタム品である。メーカは、電線メーカの住友電工や、静岡県に工場がある矢崎総業が有名。ワイヤーハーネスは自動車の重量に影響する(配線は軽量化の鍵)。また現在進行している電動化でも重要な部品の1つといえる。

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