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- VR(ぶいあーる)
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(Virtual Reality) 日本語では「仮想現実」、「人工現実感」と訳される。「バーチャルリアリティー」という表現もみかける。
- VCO(ぶいしーおー)
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(Voltage Controlled Oscillator) 翻訳すると「電圧制御発振器」。出力周波数が入力電圧に比例する発振器回路(または電子部品)。発振器は周期的な交流信号を生成して出力するが、VCOは、発振周波数が電圧によって決定される。電圧を変えることで周波数を変えて出力できる電子回路(部品)は、無線通信やコンピュータなど様々な電子機器で使われる。たとえばRFの分野で使われるPLL(Phase Locked Loop)ではVCOは重要な部位である。周波数変調や位相変調での用途では、ファンクションジェネレータやシンセサイザなどのアプリケーションがある。 参考用語:オシレータ、OSC
- V2H(ぶいつーえっち)
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(Vehicle to home)電動車(EV、PHVなど)の電力を、家庭用の電力にも使えるようにすること。VtoHという表記もある。
- FIT(ふぃっと)
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(Feed-in-tariff) 日本語では「固定価格買取制度」と訳されている。「FIT制度」とも呼ばれる。太陽光発電(PV)の導入を促進する施策として2012年7月1日から施行された。太陽光発電を導入した事業者は電力会社に固定価格で電気を買い取ってもらえる(導入から10年間は固定価格を原則、保証される)。買取価格は太陽光発電の普及のため大変高い価格で設定された。ただし、年を経るごとに価格は安価に改定されていき、現在は魅力的な価格ではなくなっている(2018年現在)。それに伴い新規の敷設や運用開始も激減している。2012年のFIT制度初期の頃から導入した場合は、2022年までに初期投資を回収して、買取価格が安価でも利益が出るようになることが肝要である。 電力会社は営業地域内の電力の安定供給のために、場合によっては太陽光発電からの電力買取を一時停止することができる。九州電力では一時期、そのようなケースが頻発していることもあった。太陽光発電の事故も業界内では多くの数が報告されている。FITによって導入された全国の多くの太陽光発電の今後の行方がどうなるかは誰にもわからない。 文献では読み方を「フィット」と記載されているが、慣れないとそのようには読めず、また会話では「エフアイティー」といったほうが伝わりやすいので、そう呼ばれていることを良く耳にする。電力業界、環境関連の用語といえる。
- VVVF(ぶいぶいぶいえふ)
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(Variable Voltage Variable Frequency) 直訳すると「可変電圧可変周波数」。交流モータ用の電源で、電圧と周波数を自由に変化できる機能がある。モータ用のインバータ(直流を交流に変える装置)ともいえるので、VVVFインバータとも呼ばれる。特に電車の制御に導入されている。電圧と周波数を変えることでモータの回転数(加速や減速)を制御する。そのため、一般にVVVFというと鉄道の装置といえるが、実体はインバータ、電源の1種である。パワーエレクトロニクスの進歩によって現在の鉄道車両(電車)に普及したインバータの1方式ということもできる。
- Vポート(ぶいぽーと)
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「垂直離着陸用飛行場」のこと。vertiport(バーティポート)の略記。
- フィルタ(ふぃるた)
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(filter) 入力された電気信号に対して、特定の周波数領域のみの信号を取り出すための回路素子あるいは電子回路のこと。濾波器ともいう。取り出す周波数領域により、4つに分類され、ローパスフィルタ(LPF: low-pass filter)、ハイパスフィルタ(HPF: high-pass filter)、バンドパスフィルタ(BPF: band-pass filter)、バンド阻止フィルタ(BEF:band-elimination filter)がある。 またフィルタを構成する素子によって、パッシブフィルタ、アクティブフィルタなどと分類される。構成素子が受動素子(コイル、コンデンサ 、抵抗、トランスなど)のみの場合に「パッシブフィルタ」、それにオペアンプなどの能動素子が加わる場合は「アクティブフィルタ」と呼ばれる。 上記のようなアナログ素子(コイル~オペアンプ)でフィルタを構成しているものを「アナログフィルタ」、入力信号をADコンバータでデジタル信号に変換し信号処理を施すことによりフィルタ機能を実現しているものを「ディジタルフィルタ」と呼ぶこともある。
- フォースフィードバック(ふぉーすふぃーどばっく)
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(Force Feed-Back)入力に反応して振動や力を手に加える機能。ゲーム機のコントローラなどに備わっている。別名フィールシミュレーション
- 付属品リスト(ふぞくひんりすと)
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(accessories list、included items list、bundled items list) 機器に添付される物の一覧表。別名、同梱品一覧表、付属品一覧。計測器を購入すると色々な物が同梱されている。電源ケーブル(ACコンセントとの接続ケーブル)、NEMAプラグ(電源ケーブルのコンセントへの差し込み側を3極から2極に変える3P-2P変換アダプタ)、取扱説明書(マニュアル)、接続ケーブル(DUTと計測器をつなぐケーブル、マルチメータなら黒色と赤色の2本セット、オシロスコープならチャンネル数分のパッシブプローブなど)、接続ケーブルの付属品(ケーブルの先端の変換アダプタ、プローブの先端のソケットなど)、広帯域オシロスコープではアクティブプローブ用の抵抗(消耗品)なども一式添付されてくる。 本体の外観に大きな影響がないような、突起物の形状や素材、コネクタの接続方法など、些細な変更はメーカも形名変更などは(通常は)行わない。よく観察すると、購入時期によって操作部のボタンの形状が違っているようなことは普通にある。ましてや付属品などは購入時期によってまちまち(メーカの自由)である。 計測器レンタル会社は長い期間にわたり同じ形名のモデルを複数台数購入して運用する。購入時に同梱されてきた各種の部品(消耗品など)や資料(説明書や操作ガイダンス、使用前に読んでほしい注意書きのチラシやCD、DVDなど)は、メーカがどのような意図で添付しているのかわからないので、勝手な判断で捨てるわけにはいかない。原則、レンタル品として商品化する際はすべてを添付した方がトラブル防止になる。そのため1台ごとのモデルに付属品リストを作成して同梱する。同じモデル(形名)でも付属品の内容は千差万別に違っていることは普通である。たとえばキーサイト・テクノロジーのDMM、34401Aは販売期間が長いため、横河レンタ・リースでは10種類以上の付属品リストがある。 長い販売期間の間に付属品は様々に変わっていく。計測器の購入者にとっては、前回購入した時と付属品が違っていても、(メーカが考える)現在の最善の付属品であることで了解するため、ほとんどトラブルにはならない。たった1種類のモデルでも複数台を長期間に運用・管理する計測器レンタルの業務は、意外と面倒でランニングコストのかかるビジネスである。
- 不確かさ(ふたしかさ)
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(Uncertainty) 計測値のばらつきの程度を数値で定量的に表した尺度。不確かさは通常、0以上の有効数字で表現され、不確かさの絶対値が大きいほど、測定結果として予想されるばらつきの程度も大きくなる。全ての測定は不確かさの対象となる。(フィッシャー・インストルメンツの膜厚測定、素材分析、材料試験、表面特性解析に関する用語集より) 従来、計測器の校正では、校正対象機器の仕様(測定値)が管理基準の範囲内にあることを標準器との比較で確認し、試験成績書(データシート)に測定データと合否判定(良や不良)を記述した(ISO 9001)。ところが校正の結果を不確かさで表記するISO/IEC 17025校正が普及し、合否判断はユーザ(計測器の使用者)が行うことになった。そのためISO/IEC 17025の認定を取得したメーカは、自身が使用する計測器の品質について校正証明書の内容を理解して使用することが求められる。不確かさについて計測器ユーザ全員が理解することはほぼ不可能なので、メーカの標準室(校正室)の技術員の力量や、その会社の品質マネジメントシステムへの理解・対応が重要になる。
- プッシュプル(ぷっしゅぷる)
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(push-pull)電子回路に使われる増幅器(アンプ)の1種。電子工学の回路の教科書にでてくる用語。名前の由来は不明。参考までに物を引っ張る力や押す力を測定するのがプッシュプルゲージなので、電子的に「押す・引く」が行われると思われるが、そのような解説はみあたらない。
- ブラウン管(ぶらうんかん)
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(cathode ray tube) ブラウン管は真空管の陰極線管(cathode ray tube、CRT)を応用した、グラフ(波形)や画像の表示装置で、電子銃から電子ビームを蛍光面に照射し、発光させて像を表示する。発明者はドイツのカール・フェルディナント・ブラウン(Karl F.Braun)で、1960年代の初期のテレビに採用されたため、その名前は広く人々に知られている。 ブラウン管は19世紀に考案されているが、1930年代にこれを使って電気信号の波形(電圧の時間変位)を表示したのが、オシロスコープ(アナログオシロスコープ)の原型といわれる(当時はオシログラフと呼ばれた)。ブラウン管は進歩・改良され、アナログオシロスコープが2010年代に生産終了するまで(※)、表示機構はブラウン管だった。そのためアナログオシロスコープは別名、ブラウン管オシロスコープとも呼ばれる。 (※) 国産オシロスコープの老舗、岩崎通信機が最後のアナログオシロスコープ、モデルTS-80600/TS-81000アナログストレージオシロスコープを販売終了したのは2013年。 英語のbraun tubeを日本語でブラウン管と呼んだかどうかは不明。cathode ray tubeを和訳すると「陰極線管」で、略記のCRTも良く使われ、CRTは表示装置を示す日本語となっている。ブラウン管の英語表記はcathode ray tubeとする文献が多い(braun tubeではない)。陰極線管(cathode ray tube)とブラウン管の関係(違い)は不明瞭である。
- プラグ(ぷらぐ)
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コンセントに差し込んで電気を取り出す、差し込み部分のこと。「プラグ」とは英語で「栓」という意味。
- ブランド(ぶらんど)
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(brand) ブランドとは銘柄や品種のことだが、計測器のブランドについてTEXIOとGW Instekを例に説明する。1はテクシオ・テクノロジー、2はGoodwillの説明である。 1.オシロスコープや直流電源の老舗計測器メーカであるケンウッド(旧トリオ)は1996年に計測器事業を分社化してケンウッドティー・エム・アイを設立した。紆余曲折を経て、同社は社名変更し、2012年に株式会社テクシオ・テクノロジーとなり、ブランド名はTEXIOである。TRIO(トリオ)やKENWOOD(ケンウッド)もオーディオ機器や計測器の老舗ブランドだったが、計測器の現在のブランド名はTEXIOである。 2.GW Instekは台湾のGood Will Instrument Co.,Ltd(通称、Goodwill、グッドウィル)の計測器ブランドである。日本では2006年に日本法人の株式会社インステック・ジャパンが設立されて販売をしてきたが、(Goodwillの資本が入り傘下となった)テクシオ・テクノロジーが2014年1月1日に日本法人のインステック ジャパンを吸収した。以降、日本での「GW Instekブランドのオシロスコープ、スペクトラムアナライザ、直流電源、マルチメータなどの販売・修理・校正の事業」はテクシオ・テクノロジーが継続している(同社ホームページより)。 旧ケンウッドの計測器を継承したTEXIOブランドのメーカ名(つまり会社名)はテクシオ・テクノロジーである。Goodwill(メーカ名・会社名)の計測器のブランドはGW Instekである。このようにメーカ名(会社名)とブランドは似ているが同じではない。このように計測器メーカが自社製品にブランド名を付けているケースがまれにある。 オーディオ製品にはパナソニック株式会社のテクニクス(Technics)、三菱電機株式会社のダイヤトーン(Diatone)など、会社名とは異なるブランド名がある。商品に付ける通称(形名や品名とは違う愛称)のように、商品群に会社名に似たブランド名をつける計測器メーカもあり、(会社名よりもブランド名が流通していて)会社名と混同されることもある。微差圧計で有名な山本電機製作所は製品名にマノスターと付けている(マノスターゲージWO81、マノスターデジタルセンサQDP33など)。マノスターは(愛称やシリーズ名ではなく)ブランドと自称している。 3.海外メーカがM&Aした場合の例を述べる。マノメータや圧力発生器のDruck(ドラック)社と、超音波流量計や膜厚計のPanametrics(パナメトリックス)社はGE(General Electric)に買収されて、会社名はGEセンシング(現Baker Hughes、ベーカーヒューズ)になった。会社名だったDruckやPanametricsは圧力や流量の測定器として名が通っていて、現在も知られているため、Baker Hughesの営業は名刺にDruckやPanametricsのロゴを印刷している。このケースは会社名が(会社は無くなったが)ブランドになって残った例といえる。 形名や品名と通称やシリーズ名が紛らわしいように、会社名とブランドも混同されやすい。山本電機製作所のケースは、微差圧計という機種群(製品カテゴリ―)に愛称をつけたので、横河計測のDLシリーズのような通称だと思うが、メーカはブランドと称している(計測器では同様の例はあまりない)。
- プラント(ぷらんと)
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(plant) 発電所や化学工場などを指すことば。プラントには水などを送る配管が多くあり、圧力計や伝送器、信号変換器などが設置されている。プラントの定期点検には圧力キャリブレータやDC電圧電流発生器(コンパクトキャル、DCシグナルソース)などの計装のハンドヘルド測定器が使われる。 plentを和訳すると「工場設備、生産設備」。 参考用語:原子力発電所、4-20mA、DCS、HART、PLC
- フリップフロップ(ふりっぷふろっぷ)
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(flip-flop) 1ビットの情報(0か1)を保持(記憶)することができる論理回路。論理回路の最も基本的なものの1つで、電子工学の論理回路の教科書にでてくる機能(回路)。フリップフロップはマルチバイブレータやラッチなどと同じく、単純な2状態を保持する電子回路として使われる。そのためCPUのレジスタやメモリのRAM、プログラムカウンタなど、広範に使われる。また、信号の遅延を制御するための遅延回路にもなる。 フリップフロップは2入力、2出力がある論理回路で、入力信号がなくなっても、出力状態を維持し続ける。このためラッチ(留め金、ドアのチェーンなどの意味)回路とも呼ばれる。正確には、ラッチ回路はクロックが1の間は入力の変化に応じて出力がいつでも遷移するが、フリップフロップはクロックの立ち上がりエッジ(または立ち下がりエッジ)でのみ状態が遷移する(クロックのどんな状態が遷移のタイミングになるかが異なる)。 flipもflopも多くの意味がある単語だが、ビーチサンダルで歩く時のパタパタと鳴る音もflip-flopと呼ばれる。つまり英語のオノマトペ(擬音)で、公園の遊具のシーソーが「ぎっこんばったん」している動作が、フリップフロップの原理に似ていることが語源といわれる。 デジタル回路のいたるところで使われているフリップフロップだが、動作状態によってラントパルスを発生させる原因になる。ラントパルスは機器の誤動作の要因のため、オシロスコープのラントトリガ機能で発生波形を捉え、発生に対する対策を施すなど、機器の品質を高める検証・改善作業が各メーカで行われている。
- プリンタバッファ(ぷりんたばっふぁ)
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(printer buffer) パソコンとプリンタをつないで印刷を行う際、パソコンからプリンタへ送られるデータを一時的に蓄えるメモリ装置のこと。印刷するデータを一時的にバッファに蓄えてからプリンタに渡すため、パソコンはバッファにデータを送る(渡す)と処理を完了して、次の処理に進むことができるため、プリンタがデータを受け取って印刷を行うための待ち時間を短縮することができる。パソコンの処理時間に対してプリンタは足が遅い(処理時間がかかる)ために、このような機能(プリンタバッファ)が使われる。 企業内にLANなどのネットワークが、現在のように発達していなかった1990年頃は、プリンタはネットワークの共用ではなく、特定のパソコンに直接つながっていた。パソコンを、足の遅いプリンタから解放する用途で、パソコンとプリンタの間にプリンタバッファ装置を接続することが流行った。商品としてはマイコン工業の「でぶ」が有名。 1990年頃はインクジェットプリンタ(inkjet printer)やサーマルプリンタ(thermal printer)などがあり、企業や家庭で導入が進んだ。インクジェットは年賀状の印刷などに使われた。企業ではレーザープリンタも用途によって使い分けられた。2010年代以降は企業内では複合機の導入が進み、複写機がネットワークプリンタ(社内のLANにつながった共用プリンタ)となり、FAXやスキャナの機能も持つようになっている。
- プリント基板(ぷりんときばん)
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(printed circuit board) 電子回路を実際に機器で実現するために、電子部品間の配線(導体)を印刷した板のこと。印刷された導体(配線)をパターンという。板には電子部品を実装する穴が開いている(部品の種類によっては穴でないときもある)。通常は表と裏の2面に配線を印刷してある(電子部品の小型化や高密度実装の進歩により、2面ではない多層基板もある)。電子部品をプリント基板に実装するだけで、線材による配線や、部品の固定が不要なため、機械による自動化が容易で、ほとんどの電気・電子機器に採用されている。 パターンの形状や製造向け図面、の作成をアートワークという。アートワークをコンピュータで行うことをCAD(Computer Aided Design、キャド)、CADデータから製造することをCAM(Computer Aided Manufacturing、キャム)という。マイクロプロセッサ(MPU、CPU)の進歩によってバスの数が増え、チップ部品の普及で高密度実装が進み、人の手作業ではなくCADでないとアートワークは難しくなった。ただし、回路図を機械的に読んで、電子部品の端子間を単純につないでも、完成したプリント基板は正常に動作するとは限らない。パターンを不要に長く引き回すと誤動作の原因になったり、パターンの幅や形状が電磁的意味をもったり(たとえばノイズの発生源になるなど)、単に線でつなぐのではなく、絵画を描くような職人的な要素がある。アートワークは電子回路の設計者の後工程の、基板設計のスキルを持った電気技術者の仕事である。 正確にはプリント基板には2つある。絶縁体でできた板の上や内部に、導体の配線が施されたもので、電子部品が取り付けられる前の状態をプリント配線板(PWB :printed wiring board)という。プリント配線板に電子部品がはんだ付けされ、電子回路として動作するようになったものをプリント回路板といい、PCB (Printed Circuit Board)と略記される。プリント基板のことを会話では略して「プリント板」と呼ばれることが多い。部品実装前の状態をプリント配線板と呼ぶことはあるが、実装後はプリント回路板とはあまり呼ばれず「プリント基板」や「プリント板」と呼称していることが多い。 プリント基板の新しい検査手法にバウンダリスキャンがある(以下の参考記事が詳しい)。
- プリント配線板(ぷりんとはいせんばん)
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(printed wiring board) 電子機器の中で電子回路を実現するために、電子部品を実装した板をプリント基板というが、部品を実装する前のベアボード(裸の板)をプリント配線板という。 正確には、プリント配線板に電子部品が取り付けられて電子回路として動作する状態のものをプリント回路板(PCB:Printed Circuit Board)というので、プリント基板とはプリント配線板とプリント回路板の総称なのだが、プリント回路板のことはPCB(またはプリント基板、プリント板)と呼称することが多く、プリント回路板といういい方はあまりされない。そのためPCB=プリント基板(またはプリント板)という認識が広くある。ベアボードであるプリント配線板をつくるメーカは多くあり、その現場では「プリント配線板」といういいかたは日常的にされているが、PCBをプリント回路板とは呼ばす、プリント板と呼称するのが普通である。 参考用語:ベアボードテスタ、フレキシブル基板 参考記事(会員専用): 【展示会レポート】JPCA Show 2018 大学展示コーナー(計測関連展示の2校)の2ページ目 ・・プリント基板の新しい検査手法であるバウンダリスキャンについて一般社団法人エレクトロニクス実装学会の亀山博士に解説いただいた。
- プルサーマル(ぷるさーまる)
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プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を、通常の原子力発電所(軽水炉=サーマルリアクター)で利用すること。プルトニウムとサーマルリアクターを組み合わせた造語。プルサーマルでは、再処理で回収されたウランとプルトニウムをリサイクルすることから、エネルギーの有効活用が図られる(日本原燃HPより)。原発を稼働すると核のごみと言われる廃棄物が出る。プルサーマルによってMOX燃料をつくり、原発の燃料を有効活用する仕組みを核燃料サイクルと呼んでいる。青森県の六ケ所村にある再処理施設がその中心を担っている。施設の運営や成果は、予定通りではなく遅れているが、アメリカやフランスなど原子力の利用が進んでいる国からは、日本の取り組みは注目されている。原子力発電の保守・運用には現場用の可搬型の計測器を中心に多くのモデルが使われる。