計測関連用語集

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ノイズ(のいず)

(noise) ノイズの種類は発生源、回路、伝搬経路、伝搬モードの4種類に分類される。ここでは伝搬経路と伝搬モードについて述べる。またノイズの評価について述べる、 1.伝搬経路による分類:伝導ノイズと放射ノイズ。伝導ノイズは約10MHz以下で現れ、ケーブルなどの導体を伝搬する。放射ノイズは10MHz以上で現れ、ケーブルなどがアンテナとなり電磁波として放出される。 2.伝搬モードによる分類:ノーマルモードノイズとコモンモードノイズ。(詳細は両用語の項目を参照ください)。 ノイズの評価、規格としてEMC(Electro Magnetic Compatibility、電磁両立性または電磁適合性)がある。ノイズを発生していることをEMI((Electro Magnetic Interference、電磁妨害)といい、EMI試験をエミッション(emisson)とよぶ。計測器としてはEMIレシーバ(スペクトラムアナライザの1種)などで電磁ノイズを測定する。コムジェネレータやLISN(擬似電源回路網)などが使われる。ノイズを受けても誤動作しないことをEMS(Electro Magnetic Susceptibility、電磁感受性または電磁妨害耐量)といい、外からの電磁気に対する耐性の評価をイミュニティ(Immunity)と呼んでいる。各種のノイズを発生する測定器(ノイズシュミレータなど)やRFパワーアンプが使われる。EMI、EMS共通で各種のアンテナが使われる。 計測器メーカの説明を紹介する。「ノイズ:電気回路内の不要な電圧または電流」(2017年4月発行、テクトロニクス「オシロスコープのすべて」より)。「ノイズ:信号に重畳する不要でランダムな信号」(2009年10月発行、テクトロニクス「リアルタイム・スペクトラム解析のすべて」より)。 ノイズは別名、「雑音」ともいわれる。 参考記事:デジタルマルチメータの基礎と概要 (第2回) ・・DMMとノイズに影響の説明でノーマルモードノイズとコモンモードノイズの図解がある。

ノード(のーど)

(node) コンピュータネットワークにつながったさまざまな機器(能動的な電子デバイス)。

ノーマルモードノイズ(のーまるもーどのいず)

(normal mode noise) ノイズの種類を伝搬モードで分類すると、ノーマルモードノイズとコモンモードノイズがある。ノーマルモードノイズは、他の電気信号と同じように、一方の導体から流れて他方の導体を介して戻ってくる伝搬モードである。電源のプラス側からマイナス側を介して、ノイズ源まで戻ってくる伝搬で、電源ライン間や信号ライン間に発生するノイズである。大地に対して電源ライン間に流れるノイズ電流が逆方向にため、ディファレンシャルモード(differential mode)ノイズとも呼ばれる。表記は「ノーマルモード・ノイズ」や「ノーマル・モード・ノイズ」も見かける。 参考記事:デジタルマルチメータの基礎と概要 (第2回) ・・DMMとノイズに影響の説明でノーマルモードノイズの図解がある。

のこぎり波(のこぎりは)

(Saw tooth wave) 三角波の1種。電子回路で良く使われる信号波形の1つ。時間とともに直線的に値(電圧や電流など)が増加し、一定時間後にピーク(山頂)を作り、今度は直線的に減少すると、信号波形は三角形に見える。この様な波形が周期的に繰り返される信号を三角波という。増加と減少の傾きが同じでなく、増加の傾きに対して減少が急峻(またはその逆)な三角波は、まるで大工道具の「のこぎりの歯(saw tooth)」のようなのでこの名前がある。数学的には「非正弦波的な基本的波形の1種」である。 携帯電話などのRF 機器に使われるSAWフィルタはSurface Acoustic Wave(表面弾性波)を応用したSAWデバイスで、saw(のこぎり)とは違う。

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