計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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eAxle(いーあくする)

電動車(EV)に不可欠なモータ、インバータ、減速機が一体になった駆動ユニット。 欧州や中国に比べて日本はeAxle化が遅れているといわれる。トヨタ系サプライヤのBluE Nexus(ブルーイーネクサス)とアイシン、デンソーの3社は、eAxleの共同開発を行うと2022年4月に発表している。 eAxleのメーカとして以下の7社がネット上で検索される(2023年8月)。株式会社アイシン、ジヤトコ株式会社、ニデック株式会社(旧日本電産)、日立Astemo株式会社(日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワ、日信工業が2021年1月に統合)、三菱電機株式会社、武蔵精密工業株式会社、株式会社明電舎。

ESS(いーえすえす)

(Energy Storage System)電力系統につながった、蓄エネルギーシステムのこと。電力貯蔵システムとも呼ばれ、パワーコンディショナのメーカはPV(太陽光発電)だけでなく、蓄電池システムもパワーコンディショナ経由で系統連系することでESSを構築することを提案している。

ECU(いーしーゆー)

(Electronic Control Unit) 主に自動車に導入されている機器で、エンジンやブレーキ、通信機器を制御している。「センサなどの情報を基に各システムを制御するコンピューターユニット」、とも説明される。高級車では50個以上のECUが搭載されているといわれる。自動車の電動化の序章にあたる機器である。

EDA(いーでぃーえー)

(Electronic Design Automation) 電子機器、半導体など電子系の設計作業を自動化、支援するためのソフトウェア・ハードウェア手法の総称。例としてはプリント基板上に電子回路を設計していくアートワーク のツールなどがある。 電子計測器の世界No.1メーカであるキーサイト・テクノロジーは数多くの有料トレーニングのコースを以前から開催しているが、EDAツールのコースは最も力を入れている1つである。 参考記事:お客さまに使いこなしていただくために! サービスに注力するキーサイト・テクノロジーがトレーニングを語る ・・記事の4ページ目にEDAついて言及している。

EV(いーぶい)

(electric vehicle)電気自動車。自宅や充電スタンドなどで車載バッテリに充電を行い、モータを動力として走行する自動車。(HEVやPEVなど)xEVと呼称される、電動車の1種。

EV30@30シナリオ(いーぶいさんじゅうさんじゅうしなりお)

「2030年までに電動車(xEV)の比率を30%以上にする」という構想。国際エネルギー機構(IEA:International Energy Agency)が2017年6月の北京 クリーンエネルギー大臣会合で発表した。

eVTOL(いーぶいとーる)

(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)垂直に離着陸する(ヘリコプター、ドローン、小型飛行機の特長をあわせ持つ)、電動の飛行する機体。直訳したら「電気・垂直・離陸&着陸機」、つまり日本語では「電動垂直離着陸機」。日本政府は2030年代の本格導入を目指している。別名:空飛ぶクルマ。自動車関連の展示会には2019年頃から関連する多くの出展があり、「空飛ぶクルマ」は流行である。 参考用語:バーティポート

移相(いそう)

位相を移すこと。電圧や電流の位相を変化させること。移相器はフェーズドアレイアンテナの制御などに使われる。

位相(いそう)

1サイクルがはじまり次のサイクルがはじまるまでにかかる時間で、単位は度で表す。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

位相差(いそうさ)

タイミング以外は類似した2つの信号間のタイミングのずれ。(テクトロニクス「オシロスコープのすべて」(2017年4月発行)より)

イメージセンサ(いめーじせんさ)

(image sensor) レンズから入った光を電気信号に変換する半導体(撮像素子)です。デジタルカメラの性能(写真の画質)大大きく左右する重要な電子部品。別名:画像センサ。「イメージセンサ―」という表記も多い。 イメージセンサは複数の種類があるが、いまではCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補性金属酸化膜半導体、シーモスと呼称)が主流。安価で小型なことから、スマートフォンやコンパクトデジタルカメラはほとんどCMOSを採用している。デジタル一眼レフカメラなどの高級機はCCD(Charge Coupled Device)が多く採用されてきたが、技術の進歩によりCMOSとの性能差が縮まり、CMOSの採用が進んでいる。そのためイメージセンサ(画像センサ)とCMOSはほぼ同義になっている。 イメージセンサとしてのCMOSの世界的なトップブランドは日本のソニー(2021年の世界シェア約45%はソニーグループと推定)。デバイスメーカであるソニーセミコンダクタソリューションズは毎年、新しい技術の発表をするなど、その動向は世界の映像業界で話題になる存在である。

医用内視鏡(いようないしきょう)

(medical endoscope) 医療用内視鏡。胃カメラ(※)と呼称されることが多い。先端に小型カメラ(CCDなどの映像素子)の付いた細いチューブ(スコープと呼称される)を口などから体内に挿入し、体内の映像を直接目で観察しながら、検査・治療・処置を行う医療機器。内視鏡治療は胃がんや大腸がんなどを早期で発見し、進行度合いによっては映像を見るのと同時に患部を切除することもある(つまり治療・処置まで行える)。 (※)胃カメラと内視鏡は、「胃の中の状態を観察するために、先端にカメラがついた管」という意味では違いはない。ただし正確には別の医療機器で、構造も異なる。患者は内視鏡と胃カメラは同義の技術として認識している(これは患者としては間違っていない)が、医療関係者側では「歴史をさかのぼると両者は明確に違う」、などの解説がある。また、医療現場でファイバースコープというと、カメラを使わない内視鏡を指し、レンズを覗き込んで肉眼で観察する、古いタイプの内視鏡の呼称のようである 。

インシデント(いんしでんと)

(incident)ネットワーク・セキュリティの用語。事故が発生するおそれのある事態を指す。事件が事故に至るとアクシデントだが、事故に至らなかった場合がインシデント。

インダストリー4.0(いんだすとりーよんてんぜろ)

ドイツ政府が推進する国家戦略プロジェクト。ドイツ工学アカデミーが製造業のデジタル化、コンピューター化を目指すコンセプトとして2011年に発表した。日本のSociety 5.0に相当するが、提唱は日本より早い。

インパネ(いんぱね)

インストルメントパネル(instrument panel)の略。計器盤。メータ類が設置されるパネルのこと。ダッシュボードも同義。

インパルス(いんぱるす)

(impulse) impulseは「衝動」や「衝撃」、「出来心」の意味。電気の世界では「時間が無限小で大きさが無限大のパルス」のこと。無限小や無限大は理想的な定義で、現実の現象では「大変短い時間に大きな振幅の」特殊なパルスである。電気機器が動作している電圧(や電流など)と変化の速さ(時間)に比べて、大変に短い時間や、大きな電圧なので、そのシステムが扱っている電圧(や動作スピード)に比べて、たとえば100倍や1000倍(100分の1や1000分の1)ならば、その機器(システム)にとってインパルスといえる。100倍や1000分の1は十分に大きい(や短い)というたとえで、インパルスかどうかは具体的に数値が決まっている訳ではない(低周波や高周波が具体的に何ヘルツかは定義されておらず、個々の事例によって高低が決まるのと同じ)。短い時間に大きな値が与えられると「衝撃」である、というネーミングと思われる。 主に電力系統などの強電の世界で、許容範囲を超える異常に高い電圧が瞬間的に発生するとサージ(surge)と呼ばれる。サージはインパルスに似ているが、過渡的な高電圧ノイズとみなされる。インパルスは主に電子回路などの弱電の世界で使われ、インパルス応答などの解析手法(伝達関数)として扱われている。 障害試験器の1種で、電気機器の耐性を調べる計測器に、インパルスノイズシュミレータや雷サージ試験器がある。ここではインパルスはサージと同じくノイズ源として使われている。

インピーダンス変換アダプタ(いんぴーだんすへんかんあだぷた)

インピーダンスを変換する機器。一般の伝送路は特性インピーダンスが50Ωだが、映像系は75Ωである。そのため50Ωと75Ωを変換するアダプタ(部品)などがある。75Ω-110Ω変換器なども販売されている。

インフォテイメント(いんふぉていめんと)

インフォメーション(情報)とエンターテインメント(娯楽)を合わせた造語。自動車の車載システムでは情報と娯楽の2つが提供されるため、このように呼ばれる。

インラッシュ電流(いんらっしゅでんりゅう)

(Inrushes Current)日本語訳:突入電流。モータ、コイル、トランスなどの誘導負荷やコンデンサなどの容量性負荷などは、通電直後や急激な電圧や電流の変化を与えた場合に、定常電流より数倍~数十倍の電流が流れる物がある、この電流を指す。場合によっては負荷にダメージを与えたり最悪の場合負荷を破壊する場合がある。直流安定化電源装置や交流安定化電源装置などは、出力インピーダンスが低くなるように設計されているため、単体評価時に通常の状態より多くインラッシュ電流が流れる場合があるので、定電流設定(CC)などを許容する電流値に設定することでインラッシュ電流を低減することが可能。(株式会社高砂製作所の用語集より)

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