計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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PAM3(ぱむすりー)

(Pulse Amplitude Modulation 3-level) 伝送する信号を3つの電圧レベル(+1/0/-1)で規定している信号方式。従来のPAM2(+1/0)に比べ伝送効率が高められる。車載Ethernet規格の100BASE-T1では、EMC対策としてPAM3を採用している。光海底ケーブルで導入されている400Gbpsの高速通信にはPAM4が採用されている。 このように、従来、NRZなどの2値で符号化していた伝送方式が、ギガビット級の高速通信では、3値、4値にして、データ送信の性能を向上させている。デジタル伝送の品質評価に使われるアイパターンもPAM3やPAM4に対応した高機能なオシロスコープ(主に広帯域オシロスコープ)が登場している(以下のテクトロニクスの参考記事に例がある)。 符号化が2値のときはbps(ビット/秒、1秒間に伝送できるデータ量、ビット数)とbaud(ボー、1秒あたりの変調回数)は等しかったが、3値以上になると同じではなくなる。従来のデジタル伝送ではbpsを指標にすることが多かったが、PAM3やPAM4を評価するオシロスコープではbpsでなくbaudを指標にしている(以下のキーサイト・テクノロジーの記事を参照)。 計測器情報:PAM関連の製品例

PAM4(ぱむふぉー)

(Pulse Amplitude Modulation 4-level) 翻訳すると「4値パルス振幅変調」。代表的なデジタル通信のNRZ信号などは、0と1の2値で伝送している(PAM2)。400 Gbpsのような高速通信では00~11の4値で伝送する手法が主流となる。超高速伝送が研究され、PAM4という信号方式が規定されるようになった。近年規格化された車載Ethernetの100BASE-T1は、EMC対策としてPAM3を採用している。このように従来の0/1だった信号方式は、ギガビットクラスの高速伝送では3値、4値の方式になっている。

PSI5(ぴーえすあいふぁいぶ)

(Peripheral Sensor Interface 5) 自動車の車載インタフェースの1種。主として、エアバッグおよび関連するシステム用のセンサ通信バスとして使用されてきたが、その他のシステムでも適用されることを想定している。オープン規格としてPSI5の組織が標準化の活動を推進している。参加メンバはTier1サプライヤ、半導体サプライヤなど20社近く。日本企業ではデンソー、ルネサス、TDKが参加している(2021年5月27日時点)。実装に関するライセンス料は無料。インタフェースの特徴はツイストペア2線、電流変調式。電流変調方式はEMI(Electromagnetic Interference、電磁障害) に強いといわれている。横河計測が2021年に発売した多チャンネルオシロスコープDLM5000シリーズはPSI5に対応している。

PSEマーク(ぴーえすいーまーく)

「電気用品安全法」の基準に合格した電化製品に付けられるマーク。 PSEはProduct Safety Electrical Appliances & Materialsの略記。

PXI(ぴーえっくすあい)

(PCI Extensions for Instrumentation)計測器向けで規格化された通信インタフェース。モジュール式計測器に導入されている。PXI規格はPXI Systemsアライアンスが規格化を推進している。海外メーカ(ナショナルインスツルメンツやキーサイト・テクノロジーなど)はラインアップが多いが、国内メーカは少ない。

PHS(ぴーえっちえす)

(Personal Handy-phone System)設備や仕様を簡略化し、通話料を低く押さえた携帯電話の一種。NTTドコモが開発したデジタル・コードレス電話をベースにした簡易型携帯電話。企業内の内線電話機を携帯型に変えるときに多く導入された。

PoE(ぴーおーいー)

(Power Over Network)イーサネットを使って電力を供給する規格。3種類の標準規格(PoE、PoE+、PoE++)があり、PoE++はIEEE 802.3 bt Typeの大電流機の規格。機器によって扱える電力をクラスX(Xは数字1桁)で規定している。

PCI(ぴーしーあい)

(Peripheral Component Interconnect) パソコン内部の各パーツ間を結ぶバス(データ伝送路)の規格。現在はPCI Expressが規格として導入されている。インテルが規格作成を主導している。 計測器情報:PCIeバスアナライザ関連の製品例

PCI Express(ぴーしーあいえくすぷれす)

(Peripheral Component Interconnect Express) 従来のPCIバスに代わるパソコン向けシリアル通信規格。2005年からパソコンのビデオカード用I/Fとして普及が始まった。現在のIT機器のグラフィックス・カードやSSDに採用されている高帯域バスである。1伝送路(レーン)の伝送速度は片方向2.5Gbpsでレーンの数により×1~×32の製品がある。2000年代以降に発売された広帯域オシロスコープ(いわゆる高速オシロ)にはPCI Expressの評価用ソフトウェアオプションが各社から発売されていた。規格のアップグレードがあるため、PCIアナライザなどのバスアナライザ(プロトコルアナライザ)も活躍している。 PCIeやPCI-Eなどの略記をされる。 計測器情報:PCIeバスアナライザ関連の製品例

PCMCIA(ぴーしーえむしーあいえー)

(Personal Computer Memory Card International Association)1990年代のICE全盛期には、ICEとノートパソコンの接続に使われたインタフェース。PCMCIAカードにはフラッシュメモリカードやSCSIカードなどがあった。PCMCIA規格にはTypeI、TypeII、TypeIIIなどがあった。

PWEL(ぴーだぶりゅいーえる)

(Power Electronics Assosiatuion)一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会の略記。パワーエレクトロニクス技術者の育成や業界の発展に貢献する目的でPSIMを販売しているMywayプラス株式会社が2017年頃に設立した。

PROFIBUS(ぷろふぃばす)

Process Field Busの略。 FA(ファクトリーオートメーション)分野で使われるフィールドバスの1つ。1989年にドイツで開発され、EUでは普及率が高く、世界的にも導入が進んでいる。NPO法人日本プロフィバス協会は1997年に設立され、現在は140社を超える会員からサポートされている(同協会HPより)。同協会HPのキャッチコピーは「世界で最も使用されているフィールドバスPROFIBUS、産業用Ethernetの標準PROFINET」である。

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