計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
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MWE(えむだぶりゅいー)

(Microwave Workshop&Exhibition) 電子情報通信学会 APMC国内委員会が主催する、マイクロ波技術の学術、産業、教育に関する国内最大級のイベント。MWEと略記されることが多い。パシフィコ横浜の展示ホール/アネックスホールで開催され、マイクロウェーブワークショップ(マイクロ波工学の初学者を対象にした基礎・入門講座、一流研究者が先端技術の発表を行う特別セッションなど)とマイクロウェーブ展 (Microwave Exhibition)で構成される。 展示会には主要なRFの計測器メーカが出展する(キーサイト・テクノロジー、ローデ・シュワルツ、アンリツ、森田テックなど)。計測器としてはスペクトラムアナライザ、デジタル信号発生器、ネットワークアナライザ、RFパワーメータなどが出展する。無線給電や5G、6Gなどの最新の無線通信方式も技術展示される。当サイトでは2回、展示会を取材している。 MWEのHPによると、古くは1990年に池袋サンシャインシティで開催された記録がある。コロナ禍で2020年~2022年はオンライン開催(リアルな展示会などは中止)となった。

MPEG(えむぺぐ)

Moving Picture Experts Group の略。映像データの圧縮方式の一つ。

MIMO(まいも)

( multiple-input and multiple-output)複数のアンテナを送信機と受信機の両方に使い、通信品質を向上させる技術。

MIDI(みでぃ)

(Musical Instruments Digital Interface) 1981年につくられた電子楽器同士を接続するための世界共通規格。YAMAHA(ヤマハ)、KAWAI(カワイ)、Roland(ローランド)、KOLG(コルグ)の日本メーカ4社(※)と米国メーカ2社(計6社)の合意で策定された。現在ではこの規格名はあまり聞かないが、MIDI書式のファイルやMIDIシーケンサは現在も使われている。現在の電子楽器のインタフェースの基礎になっている規格。 計測器で良く出てくる似た名前の規格にMIPI(Mobile Industry Processor Interface、ミピー)がある。こちらはカメラやディスプレイなどのモバイル機器とそれにつながる機器に採用されている。最近のオシロスコープはシリアル通信の解析機能(オプションソフトウェア)が充実していて、MIPIに対応しているモデルもある。 (※)いずれもミュージシャンなら知っている楽器の世界的なメーカ。ヤマハ株式会社(1887年に山葉氏が創業)、株式会社河合楽器製作所(1927年、河合氏が創設)はピアノを代表とする楽器メーカ。ローランド株式会社(1972年設立)は世界中の音楽家が愛用する電子楽器メーカ。1980年発売のリズムマシンTR-808はラップミュージックをつくったといわれ、生産終了している現在でも、世界中の音楽家が愛用している(日本では通称「やおや」と呼ばれ、2023年にはNHKの音楽番組で著名な音楽家が取り上げている)。株式会社コルグ(1963年創業)はシンセサイザー、チューナー、DJ/ダンス関連製品、エフェクターなど、演奏をするミュージシャンが使う電子機器を幅広くラインアップしている。楽器メーカは世界に知れた日本メーカが複数ある。ヤマハ、カワイ、ローランドの3社が静岡県浜松市に本社があるので、浜松は楽器の町である。

MIPI(みぴー)

(Mobile Industry Processor Interface)モバイルデバイス(やモバイル機器)向けのインタフェース規格。カメラやディスプレイに採用されている。通信方式は平衡(差動)。物理層に次の2つの規格がある。D-PHY(ディーファイ、最大1.0Gbps/1レーン)、M-PHY(エムファイ、最大6Gbps/1レーン)。2003年に設立されたMIPI Allianceが規格を策定。シリアルインタフェースの1種だが、HDMIやDisplayPortと同じような映像規格の1つともいえる。読み方は「ミッピー」と表記している例をみかけるが、会話では「ミピー」と発音されている(聞こえる)。MIPI用の計測器としてはバスアナライザなどのプロトコルアナライザがあるが、オシロスコープのオプションで解析ソフトウエアがあるものもある。キーサイト・テクノロジーは2010年頃にはロジックアナライザでMIPI信号の解析ができたので、広義にはロジックアナライザの用語でもある。

MOST通信(もすとつうしん)

(Media Oriented System Transport) 光ファイバでオーディオ、ビデオ、制御データを転送するためのシリアル通信の規格。自動車の車内のマルチメディア系で採用されている。150MbpsのMOST150はEthernetとの共存が可能で、MOST150からEthernetへ接続することができる。 BMW、アウディ、ポルシェなど16社以上の自動車メーカと、70社以上の部品サプライヤが加盟する「MOST Cooperation」が規格化・標準化を進めていて、50を超える車種に採用された(2008年2月現在)といわれる。2017年には大手メディアがMOSTを「世界中で利用が広がっている高帯域車載マルチメディアネットワークの業界標準」と報じている。 ケーブルは、POF(Plastic Optical Fiber、プラスチック光ファイバ)と銅線のツイストペアケーブル(UTP:Unshielded Twisted Pair)を使用する。

Modbus(もどばす)

米Modicon社が1979年に開発したPLC向けシリアル通信プロトコル。仕様が公開されていて、多くの産業用機器で採用されている。計装用のインタフェース規格といえる。Modbus Protocolでは通信プロトコルだけを定義し物理レイヤ(通信媒体)は規定していない。そのためレイヤ1はRS-232/485が使われていることが多い。EthernetなどのネットワークにModbus Protocolが乗っていることもある。PLC用ということは工場やプラントなどで使われるバスである。

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