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- HDMI(えっちでぃーえむあい)
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(High Definition Multimedia Interface) 家電やAV機器向けの映像・音声のデジタル・インタフェース規格。1本のケーブルで映像・音声・制御信号を送受信する。PCとモニタとの接続にも採用が進んでいる。
- HP-IB(えっちぴーあいびー)
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(Hewlett Packard Interface Bus)計測器の自動計測を目的として、HP(現キーサイト・テクノロジー)がコンピュータと計測器を接続するためのインタフェース仕様として開発した。後に正式な規格として認証され、現在のGP-IB(General Purpose Interface Bus)の元となった。今ではHP-IBという呼び方はほとんど聞かないが、HPが計測器の世界的No.1メーカであり、最先端の開発をしていたことを伺わせる。
- HART(はーと)
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(Highway Addressable Remote Transducer ) フィールド機器などのプロセス産業に採用されているデジタルデータ伝送の世界規格。4-20mAのアナログカレントループを利用するため、既存のアナログ設備を流用してデジタル化でき、普及した。HART協会(HCF:HART Communication Foundation)がプロトコルを規定。フィールドバスの1種。計装の世界で普及しているアナログ通信手法である4-20mAは直流のため、これに交流のデジタル信号を重畳することで、デジタル伝送を実現する。デジタル信号には温度などの検出器の測定値だけでなく、シリアル番号などの機器情報も伝送されている。このような「4-20mA信号にデジタル信号を重畳して、多数の信号を伝送する手法」が、各計装メーカで始まった(スマート通信と呼ばれた)。各社が独自の方式を導入したので、業界標準が提唱されHARTができた。たとえば横河電機は自社製品の専用通信プロトコルBRAIN (ブレイン)を1970年代から導入している(たとえばBRAINターミナルなど)。ただし最近はHARTやPROFIBUS(プロフィバス)などの標準フィールドバスにも対応している。
- HVAC(ひーばっく)
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(Heating,Ventilating,Air-Conditioning) HVACは暖房・換気・空調を総称する「空調システム」を指す。これに冷凍を含めてHVAC&RやHIVAC-「R」という表記をする。隔年1月に開催するHVAC&R JAPANは、国内唯一の冷凍・空調・暖房機器の展示会。主催:一般社団法人 日本冷凍空調工業会、後援:経済産業省。2024年の展示会名称はHVAC&R JAPAN 2024(The 43rd Heating,Ventilating,Air-Conditioning and Refrigerating Expo.第43回冷凍・空調・暖房展)。英語の「暖房・換気・空調・冷凍」の頭を取ってHVAC&Rとなる。 2024年のHVAC&Rの会期は2024年1月30日(火)~2月2日(金)の4日間、東京ビッグサイト 東展示棟1, 2ホール。出展者数:約150社、小間数:約770。来場者は33,513人、次回開催日時は2026年1月27日(火)~30日(金)と報告されている。2024年に出展した計測器メーカは日本カノマックス(風速計など)、テストー(testo)(多機能で多用途に対応するマルチ環境計測器、たとえばtesto 400は風量・風速以外も測定可能)、ミッシェルジャパン(rotronic社の温湿度測定器など)、イチネンTASCOなど。多点風速計の一番のユーザは空調機器メーカなので、風速計メーカは出展必須の展示会といえる。以下の参考記事で日本カノマックスを取材。 HVACを「ヒーバック」と読ませるのは、日本電設工業協会主催の展示会 JECA FAIRを「ジェカ」フェアと呼称するのと同じくらい強引だと、業界関係者ではない筆者は感じるが、業界では一般的な呼称である。どちらにせよ、2展とも主催者が決めた展示会呼称に関係なく(全く影響されることはなく)、来場者で賑わっている。業界が限定されるニッチな展示会である。冷凍・空調・暖房機器といっても家電ではなく業務用である。なぜなら家電メーカが大きなブースで出展し、アトラクション的なイベントを行うことはなく、家族連れも見学しない。 HVACと呼ばれる空調システムは1900年頃に開発されたといわれるので、歴史のある技術だが、いつからHVACと呼称されているかは定かでない。「空調を取り巻く市場は、HVAC&Rと呼ばれる」という解説もあるので、空調の業界関係者には「ヒーバック」は常識(当たり前のことば)である。 自動車の電装品で有名なデンソーは、「車室内を快適に保つために、風の温度や風量、吹き出し口の調整を行うカーエアコン」をHVACと呼び、COA HVACなる製品を開発した旨をホームページに掲載している。日産もカーエアコンをHVACと呼称している。空調のトップベンダ ダイキンの関連会社に、ダイキンHVACソリューション東京株式会社やダイキンHVACソリューション東海株式会社がある。 HVACの読み方は「エイチバック」という解説もある。いずれにせよ、日本独自の呼称ではなく、海外でヒーバックやエイチバックと呼ばれ、世界的に(空調業界では)通用する呼称である。ただし関係者以外はまったく知らないニッチな用語である。
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